「仕事と家庭の両立が出来ずに困っています」
「営業が自分に向いてない。女性にお勧めの業種はありますか?」
このような相談をよくいただきます。仕事と家庭の両立のために転職したい。新卒で営業職になったけれど、第二新卒として転職したい。今まで営業職としてスキルを身に着けてきたけど、キャリアチェンジをしたい。こう考える方は昨今非常に多いです。終身雇用が崩壊している現代社会において、転職を積極的に考える女性の方は増えてきています。
ただ、いざ転職をしたいと思っても、何から始めたらいいのか分からず、つい先延ばしにしてしまう方がいるのも事実です。そこで今回は、女性が営業職からの転職を考えたときに、意識すべきポイントや、本当に転職すべきかどうかの判断ポイントについてまとめていきます。
最後までお付き合いくださると嬉しいです!
女性が営業職からの転職を考える理由
女性が転職したいと考えるとき。どんな理由が多いのでしょうか。実際に頂く相談や、私が代表を務める営業ハックの女性メンバーに聞いてきたものをまとめました。
- 給与が低い
- 残業が多い
- 人間関係が良くない
- 尊敬できる人がいない
- 仕事にやりがいがない
- 職場の環境が悪い
- ライフスタイルが変わったときに対応できない
- この会社でやっていく未来が想像できない
- 結婚・出産後の働き方が想像できない
- 女性管理職の先例がない
- 家族から反対される
- ノルマがきつい
- 顧客とコミュニケーションをとるのが苦痛
書き出してみると結構多いですね。
これらの理由を分類すると、
- 今勤務している会社の問題
- 営業という業種自体の問題
- 女性特有のライフイベントに関わる問題
この3つに分けることが出来ます。
転職したいと思った時は、何が自分のネックなのか整理しておくことで、良い転職に繋げることが可能です。
営業職自体が嫌で転職したいのか
まず、「自分は営業職自体が合わないのか」この点を考えてみましょう。職場の人間関係や社内の環境等が問題であるのならば、「他の会社の営業職」という選択肢が増えます。
営業の仕事自体が苦痛でないなら、そのあなたの営業の経験やスキルは転職において大きな武器になります。勿論未経験の分野に挑戦することもOKですが、自分の経験をある程度スライドしてそのまま活用できる分、他の職種への転職よりも営業職への転職ハードルは比較的低いです。
①ノルマがきつくて転職したいなら
「ノルマがきつい」
どちらかというとこの悩みは男性の方からよくいただきます。しかし、男女問わず職場のノルマがきついと嫌になってしまうことはあると思います。ノルマが未達成で上司から怒られたり、社内での立場が悪くなったり。ノルマ達成のために休日出勤をしたり、自分自身数字に追われてストレスもたまってしまう人もいます。
この理由が原因で転職したいと思った時、選択肢は大きく2つです。
- 営業職以外の別の職種に転職
- ノルマがゆるい営業職に転職する
もし、「今の会社のノルマはきつすぎて嫌だけれど、営業の仕事内容自体は好き」という状態なのであれば、ノルマがゆるい営業職に転職するのも手です。
- 既存顧客のフォローをする「深耕営業・ルート営業」
- 来た問い合わせに対して対応する「反響営業」
こういったタイプの営業は、前年比等から算出したチームとしての目標数値はあるものの、ノルマ自体はかなりゆるい場合も多いです。「断られる前提」の飛び込み営業や、強引なテレアポなども基本的にはありません。あまりに今の会社のノルマがきつすぎる、でも仕事内容自体に不満はないというのであれば、こういった営業の他職種を選ぶのもありだと言えるでしょう。
ただ、この選択肢には1つ注意点があります。求人に「営業職 ノルマなし」と書いてあったとしても鵜吞みにしてはいけないということです。
「ノルマなしの営業」という条件に惹かれて入社したものの、実際にはノルマがあった、という話は少なくありません。また、ノルマはないけれど基本給が相当低く抑えられていて、歩合の割合が大きいため、結局成績を上げなければ給料が安い、ということもよくある話です。正直この書き方はどうなんだ、と個人的には思いますが……。
嘘情報に騙されたくないなら、詳しくは後述しますが、転職エージェントやWantedly等を活用して情報を集めるのがお勧めです。
②営業職自体が嫌で転職したいなら
「会社に不満があるわけじゃないけど、とにかく営業職が合わない」
このような思いをお持ちの場合、勿論転職も選択肢の1つです。どうしても我慢できないくらいつらいのに、無理してその場にいる必要はありません。ただ転職に踏み切る前に、一度考えていただきたいことがあります。それは、
「社内異動や社内転職で解消される問題であるか」
ということです。転職には少なからず労力もかかります。もし、他の部署に異動出来れば解消される問題なのであれば、上司にかけあってみるのも手です。直属の上司でなくても大丈夫です。話せる人に話してみましょう。話したところで解決出来ない状態であれば、転職を視野に動いていく方がいいかもしれません。
③将来が見えなくて転職したいなら
「営業の仕事は好きだけど……」
「この会社でやっていく未来が想像できない」
「女性の管理職がいない」
「結婚・出産後の先例がない」
自分がこの先、5年、10年とこの会社で働いていく……。そんな将来が全く想像できないという思いで転職を考える人は多いです。この世の中企業は数多く存在しますが、残念ながら女性が充実して働ける環境が整っていない企業もまだまだあるのは事実です。
こんな思いがある場合、転職にすぐ踏み出すのも良いと思いますが、その前に、是非試していただきたいことがあります。
「シミュレーション」です。
ライフイベントを重視する場合
あなたが出産や育児等女性特有のライフイベントを重視している場合。出産後も仕事を継続していきたいと考えると、家庭と仕事を両立していく必要が出てきます。(勿論家庭と仕事の両立は旦那様にも言えることですが)そうなった時に、今の会社で、自分の希望通り働いていくことが出来るでしょうか。子育てしながら仕事が出来るでしょうか。希望条件がフルタイムなのか、時短勤務で働きたいのかによっても変わってきますが、この点を考えてみることは重要です。
例えば、出産後子育てをしながら働いていくとすると、保育園や幼稚園の活用は必須だと思います。
「保育園には夜7時に迎えに行きたい」こう考えたときに、今の会社でそれが出来るかどうか考えてみてください。もし、今の会社の定時が7時終わりなら正直厳しいですよね。外を回る職場なら直帰は可能か、デスクワークなら早上がりが出来る風土か、活用できる手段があるかどうか一度計算してみることは本当に大事です。増してや、子育てには柔軟な働き方が必須です。2歳くらいまでは特に、保育園から呼び出しがくることもしょっちゅうあります。そういったときでも対応できるか、想像してみるのは重要です。
そして、実際に職場にロールモデルがいるか確認してみましょう。この場合、出産後も働いている女性の方に話を聞いてみるといいかもしれません。その方が自分の希望する働き方に近い形で働いているなら、その働き方が出来るという証明になります。
反対に、
- 自分はフルタイムで変わらず働きたいけど、先輩はパート勤務を余儀なくされている
- 自分は今の部署で働きたいけど、事務等他のところに回されている
- 産休・育休後復帰は出来るけど、給与等待遇面に差が出来る
こういった状態なら、転職もありです。
キャリアアップを重視する場合
ライフイベントよりも、自分のキャリアをどんどん伸ばしていきたい。
そう考えたとき、今の会社で自分がキャリアアップしている姿が想像できるでしょうか。例えば管理職やリーダー等、今の会社にキャリアアップしている女性の方がいるかどうか確認してみることもとても良いです。現場の第一線で活躍している女性の先輩がいるか。マネージャーとして皆をまとめている女性の上司がいるか。自分が今後していきたい働き方と同じ働き方をしている人がいるなら、貴重なロールモデルです。
ライフイベントを重視する場合にも言えることですが、その会社がどれだけ女性の働き方に理解があるかは先輩たちの働き方に表れています。是非この点チェックしてみましょう。
④家庭との両立が難しくて転職したいなら
既にご家庭をお持ちで、現時点で家庭との両立が難しくなっている場合。ご自身の希望や、会社の状況、そして家庭の状況との板挟みを余儀なくされ、大変な時期だと思います。
出来るなら今の仕事を続けたいと考えている場合、いくつか活用できる制度があります。例えば、以下のものです。
- 短時間勤務制度(子供の年齢3歳未満、育休取得していない場合)
- 育児時間(子供の年齢1歳未満、8時間のうち30分休憩を2回取得できる)
- 子供の看護休暇
- ファミリーサポート
- 在宅勤務
とはいえ、実際に活用できるかどうかはその会社によります。育児時間は労基法で定められているものですが、短時間勤務制度は、就業規則による内容次第の部分が存在します。在宅勤務が許されない業種や、雰囲気的にとりづらい職場もあるでしょう。
実際、内閣府のサイトでは以下のようにはっきりと述べられています。
子育て期にある女性が、仕事と子育てを両立することが難しいといった問題がある。
子どもが1人の女性の場合、出産する1年前には仕事を持っていた人(有職者)のうち約7割が、出産6か月後には無職となっている(厚生労働省「第1回21世紀出生児縦断調査」(平成13年度))。
引用元:平成19年版 少子化社会白書 2働き方をめぐる問題点
男性の育児休業取得率が低い、また、勤務時間短縮等の措置の普及率も低い。
はっきりと、子育ての負担が女性に多くかかっているという問題があると書かれています。
実際、家庭との両立を目指して転職される方は多くいらっしゃいます。ただ、現状、両立していける職種はある程度一定のものであることも事実です。どうしても今の職種で仕事を続けたい場合は、家事・育児の分担等、ご家庭の協力が必要不可欠になります。それでもカバーしきれないときは、転職を考えていった方が良いです。
⑤職場の環境が悪くて転職したいなら
「仕事にやりがいがない」
「給料低くて残業が多い」
「監視されていて窮屈」
やりがいが見つからない。つまらない。窮屈。そんな状態だと、誰であってもその仕事を続けるのは苦痛です。勿論転職も選択肢の1つですが、先に「やりがいを見つけられるポイントがあるか」チェックして、ダメだったら転職を考えてみることをお勧めします。
- 今の仕事をやっていて楽しいと思う瞬間がある
- 一生懸命やってみて、成果を達成した時嬉しいと思う
- 同僚はその仕事にどんなやりがいを見出しているか聞いてみる
やりがいではなく、給与や残業、その会社の風土が合わないといった、自分の力で職場の環境の変化が望めない場合は、転職は立派な選択肢です。職場にもよりますが、そこで働き続けると、精神的にも体力的にも良くない影響が出てくる可能性があります。
その際は、
- 自分はどんな会社で働きたいのか
- どの条件を重視するのか
という、希望を明確にし、優先順位を作っておくと転職するときにスムーズに行動可能です。
女性が転職を後悔しないために
転職しようと決めた。その後のお話です。後悔しないために、女性の転職で意識して調べておいた方がよいポイントをまとめていきます。
女性の働き方に理解がある企業を探す
前提として、「女性の働き方に理解がある企業」である方が、どのような職種であっても居心地よく働くことが可能です。それを踏まえて、確認していくべきポイントは以下の5つです。
企業の文化としての男女差
女性が長く働く場合、仕事内容や待遇に性差がない職場を選ぶことが大切です。最近では女性が活躍する企業が増えましたが、いまだに男性の方が昇進しやすかったり、女性が管理職になれなかったりと、古い文化が残る会社は存在します。
例え悪気がなかったとしても、女性がお茶くみ担当になっていたり、女子だけ制服……なんて事例も。こういった風土を苦手とする方は要注意です。特に女性社員自体の比率が少ないところは丁寧に確認しましょう。男女差が原因で離職している女性が多かったり、そもそも女性社員に向けた制度が整っていない場合があります。
柔軟な働き方が出来るか
働く時間や場所の自由度があるかどうかも重要なポイントです。家庭がある女性の場合、時短勤務やフレックスタイム、リモートワークなどの制度があると、柔軟な働き方ができ、家庭がある場合でも仕事と両立しやすいでしょう。
働き方の面で、自由度を持って働きたいか、それとも管理を受けた状態で仕事をこなした方が集中できるか、といった個人の好みもあります。そのためこの点でも、職種や職場の雰囲気をチェックしておくと、働き始めたときにギャップに悩みづらくなり、安心です。
ライフイベントを重視する場合:育児休暇・産前産後休業の取得率
育児中や、出産を予定している。もしくは今後そういったライフイベントを重視したいと考えている方は特に、この育休・産休には注意を向けるべきです。データ上では育休・産休を使用可能であったとしても、実際には形骸化している、ということもあります。育休からの復帰率が100%であったとしても、実際はすぐに退職している……というケースも存在します。
社内に、
- 現在制度を利用している人がいるか
- 制度を利用した人が引き続き会社に在籍しているか
この点を調べておくと安心です。
また、会社独自の女性に向けた制度を整えている会社は、社員が働きやすい環境を重視していると判断できます。実際に独自の制度を導入している例としてはこのようなものがあります。
- エフ休
女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇。女性社員は通常の有給休暇についても「エフ休」と呼ぶ決まりになっており、取得のしづらさに配慮。 - 妊活休暇
不妊治療中の女性社員が、治療のための通院等を目的に月1回まで取得可能な特別休暇。急な通院や体調等に考慮し、当日取得が可。利用時にはこちらも「エフ休」と呼ぶことで周囲に知られず取得することが可能。 - 出産祝い金
第一子10万円、第二子20万円、第三子100万円の出産祝い金を支給。 - 復職時のベビーシッターサービス
保育園等への入園が困難な場合、法人契約先のベビーシッターを紹介する制度。保育園等への入園ができるまで、最長7カ月間の費用を会社が補助する。
また、女性のワークライフバランスを重視している企業かどうかの1つとして「くるみん認定」というものがあります。これは、女性の仕事と子育ての両立を支援・サポートをしていると厚生労働大臣が認定した企業になります。これに認定されている企業は、女性の働き方に理解があると言えるでしょう。
キャリアアップを重視する場合:女性管理職の比率
取締役の女性比率はここ数年非常にホットなテーマになっています。やはり企業は経営層の判断をもとに動くため、経営層や管理職に女性やママがいるとさまざまな視点を持って判断を行うことができ、女性への理解が高い企業風土となりやすいです。
そのため、女性管理職の割合も明らかにしているかどうか、はチェックポイントの1つとなるでしょう。高い低いは勿論ですが、公開しているだけでも女性の働き方に一定の関心があると判断できます。
尚、女性が個性や能力をフルに活用して働くことを重視している企業の指標に、「えるぼし認定」があります。こちらは上記の「くるみん認定」と同じように、厚生労働大臣が認定した企業です。こちらも女性の働き方に関心がある企業である証明となります。
▼外部のサイトですが、こちらで「くるみん認定」「えるぼし認定」の企業一覧を見ることが出来ます!
一般社団法人安全衛生優良企業マーク推進機構 ホワイト・ブラック企業検索
自分のロールモデルになる人がいるか
結婚や出産を重視するとしても、キャリアアップを目指しているとしても、自分が目指す働き方と同様の「先例」となる人材がその会社に在籍しているかどうかは大きな判断ポイントです。
ロールモデルがいる=その働き方に対する周囲の理解がその人を通して進んでいる
と言えるからです。実際、特に子供が小さいうちに仕事をしていると「子供の発熱で早退」「保育園の行事で休暇取得」など周囲の理解があってこそ成り立つシーンがたくさんあります。周囲の理解度や雰囲気は入ってみなければ分からない部分もありますが、そこを判断することが出来る重要な材料がこのロールモデル人材です。転職先を探す際、是非意識してみることをお勧めします。
女性の転職:企業情報を調べる方法
ここまで女性の転職において、意識した方が良いポイントをまとめてきました。ここからは、そのポイントを調べるためにはどのような手段があるのか記載していきます。
企業情報を調べる方法①採用HP
企業の採用HPがある場合は、まずそれを調べておくことが重要です。企業サイトの採用ページでは、基本的な企業情報の他に、
- 一日の働き方の流れ
- 社員紹介
- 社員インタビューや社員同士の対談
- 福利厚生や社内支援制度
- その会社が求めている人物像
等の情報を得ることが出来ます。希望条件にその企業が合致するか、まずはここで掴みましょう。さらに、その企業では女性がどのくらい活躍しているか、女性への支援制度が充実しているか、といったポイントも、社員紹介やインタビューの欄で調べることが可能です。
採用ページは基本的にその会社がアピールしたい部分、特長を記載しています。言い換えれば、ここが具体的に書かれていれば書かれている程、その部分について自信を持っているということです。しっかり確認しておきましょう。
企業情報を調べる方法②Wantedly
近年になって発展した、「ビジネスSNSサービス」です。
様々な企業が、その会社の日常や、転職希望者に向けて数多くの投稿をしています。自分のプロフィールを設定しておくことで、反対に企業からスカウトのメールが届いたり、と転職へのマッチングも可能なのが強みです。
社員インタビューの数も豊富にあり、実際の社員の声を聞きたいときには手っ取り早いです。あくまで形態はSNSなので、採用HP等に比べて気軽な、本音の混じった投稿を見ることが出来るため、その会社の雰囲気を掴むには非常に効果的なサービスです。
1つデメリットを上げるとするなら、エンジニアやデザイナー、営業などオンラインを活用した職種が比較的多いです。事務職や専門職を希望する場合は、希望条件に合致した企業を見つけられない可能性があります。職種よりも働く環境をとにかく重視したい方は、是非活用してみることを勧めます。
▼営業ハックでもWantedlyを活用しています。ご参考までに!
企業情報を調べる方法③口コミサイト
その企業の口コミをみることが出来るサイトです。その企業に勤めているor勤めていた社員が、その企業をどう評価しているのか率直な感想を知ることが出来ます。求人票には載っていない、リアルな情報を知ることが出来るのがメリットです。
- 転職会議
- OpenWork
- キャリコネ
- en Lighthouse
例えば上記のサイトがあります。このサイト独自の特徴として、「ネガティブな情報も記載されている」という点があります。これはメリットでもあり、デメリットでもあるため注意が必要です。
例えば、「退職した人」「退職したい人」が口コミをしている場合、その企業の実態よりもネガティブな情報を記したくなる傾向があります。その結果、必要以上に話を誇張してしまった口コミなどが存在するのも事実です。また、口コミの内容はその人の主観によって書かれているケースも多くあります。自分の直属の上司と合わなかったから低評価、なんてこともあるため、情報の信憑性には注意が必要です。
また、その企業の口コミ件数がそもそも少ない場合もあります。あくまで1つの情報として参考にしつつ、複数の口コミサイトをチェックして信憑性を確かめていくことが重要です。
企業情報を調べる方法③面接
数少ない、その企業の方と話せる場です。一番リアルな温度感で情報を取得可能です。ただ、面接は企業に応募した後の段階になりますので、最後の決め手となるポイントについて聞いておきましょう。
ちなみに条件面について質問しすぎると企業側からの印象が悪くなってしまうと言われています。ただ、結論から言うと、条件について質問することは失礼ではありません。自分が聞いておきたいこと、気になるポイントについてはしっかり聞いておきましょう。
ただ、この質問をすると相手に失礼になってしまう、選考に悪影響を及ぼしてしまうというものが存在します。
- 募集要項に明記されていることを聞く→その内容について深掘りするのはOK
- 企業HPに記載されていることを聞く
「本当にうちの会社で働く気ある?」と思われてしまうことのないように、募集要項やHPを調べたうえで、質問を面接時に行うようにしてください。
▼面接のコツについてはこちらで解説しています!
【第二新卒の転職】面接準備で怠ってはいけない10のポイント|面接のコツはこれ!
企業情報を調べる方法④企業見学
企業見学というと、説明会など新卒採用を対象に行っていることが多いイメージですが、転職の際にも企業見学をすることは可能です。
その企業に応募後、事前に「見学したい」という旨を企業に伝える流れが一般的となっています。
- 前職との比較
- 働くイメージを掴みたい
- 自分の目で実際の雰囲気を見たい
こういったときは、応募した際に見学を依頼することをお勧めします。ただ、相手の個人情報に関わる場合もあるので、必ずしも承諾されるとは限りません。その場合は社内見学で知りたかったポイントを採用担当者にメールなどで伺っておくとよいでしょう。
企業情報を調べる方法⑤転職エージェント
転職エージェントを活用する方法もあります。
転職エージェントのメリットは、登録した段階から入社までサポートしてくれるため、自分1人で全てをやらずにすむということです。また、実際にその企業に転職した人から情報を取得しているため、実際の職場の声も聞くことが出来ます。
一方、自分と転職エージェントのコミュニケーションが必須になるため、上手くコミュニケーションが取れないと希望に沿った求人を見つけられないことも有ります。どの求人がお勧めか、転職エージェントが斡旋してくれるため、自分の希望をはっきり転職エージェントには伝えるようにしましょう。
▼転職エージェントを上手く活用するコツについてはこちら!
地味に転職活動に差がでる!よい転職エージェント7つの特徴|うまい活用方法とは?
営業スキルを活かせる転職先
ここからは、実際に営業職からスキルを活かして転職できる転職先についてまとめていきます。実際に選択肢として聞いたものや、インターネットで挙げられている職種を、順番に解説していきます。
営業職からの転職先①別の営業職
新しい仕事に慣れるという意味で、一番スムーズに転職を行うことが可能です。なんといっても培った営業スキルをそのまま活かせるため、順応しやすいと言えるでしょう。面接でも自分の経験を武器として語ることが容易です。
「今の商品を売れる気がしない」「職場がブラック」「人間関係が嫌」といった現職場特有の悩みが理由で転職したい場合は、商材や職場を変えて営業職に再び挑んでみるのも選択肢の1つになります。
また、ご家族や子育ての都合がある場合やライフスタイルに合わせて働きたいと考える場合、無形商材を扱う企業や、営業の分業化をしている企業だと、比較的リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業が多い傾向にあり、お勧めです。
営業の分業化とは、
- 見込み客へアプローチをかけ、アポイント獲得までを担当するインサイドセールス
- 実際に商談を行い、受注までを担当するフィールドセールス
- 受注後の顧客をフォローするカスタマーサクセス
営業をこの3つの部署に分けて行うことを指します。特にインサイドセールスは、基本的に非対面で、オンラインを活用して営業活動を行うことが多いです。リモートワーク等、柔軟な働き方が比較的導入しやすく、女性の働き方にも理解がある企業も多くなってきています。
営業職からの転職先②事務職
事務職の場合、休日出勤などもなく、プライベートの時間は比較的確保しやすい傾向にあります。また、時短勤務もしやすいのは大きなメリットでしょう。仕事と家庭の両立、というよりも、家庭を優先して、短い時間で働きたい方にはお勧めです。一方、変わらずフルタイムで働きたい、キャリアアップしたいという方には窮屈に感じる部分があるかもしれません。
事務職の場合、基本的にデスクワークが主な業務となるため、営業職で培った調整能力やマルチタスク管理などの経験を活かすことが出来ます。
ただ、全体的に求人の倍率は高めです。そのため、事務職が全くの未経験である場合、あまり門戸は広くないと言えます。どうしても事務職に転職したいなら、PCスキルや資格など、即戦力としてアピール出来るものを準備しておくと効果的です。
営業職からの転職先③マーケティング職
営業の実務経験が長い人にお勧めの職種です。
マーケティング職とは、ターゲットとなるユーザーのニーズをデータの分析などから把握し、商品やサービスを売るための企画や販売戦略を立案するのが主な仕事になります。データ収集がメインになるため、PCを活用して在宅で勤務することも可能な職種です。実際、リモートワークを導入している企業もこの職種においては増えてきています。データを分析していく上で、老若男女幅広い視点が必要になるため、女性目線の意見は重宝されることも多いです。
1つ注意が必要なのは、分析やリサーチ力が必要なため、個人に高いスキルが求められると言うことです。そのため、スキルに自信がない場合は、難易度が高いと言えるかもしれません。ただし、知見を身に着けることが出来れば、マーケティング職は家庭との両立も比較的容易な職種になります。キャリアアップしたい方にも、マーケティング部マネージャーや、広報、新規事業立ち上げ等、明確なキャリアパスを想像しやすい点はメリットでしょう。いずれ独立していきたいと考える場合にも、有用なスキルを身に着けることが可能です。
営業職からの転職先④キャリアアドバイザー
人材紹介会社のキャリアアドバイザーに転職するというのも1つの選択肢となります。
キャリアアドバイザーとは、転職希望者に対して転職成功までの様々なサポート業務を行う仕事のことを指します。例えば、
- 求人情報の提供
- 職務経歴書の書き方を指導
- 企業との面接セッティング
- 入社日や給与条件などの交渉
- 在籍企業の退職交渉アドバイス
こういった、まさに転職支援を行うものです。営業職からの転職として、身に着けた提案力や、ヒアリング力、課題解決能力を活用することが出来ます。
また、キャリアアドバイザー業界の特徴として、活躍している女性が多いことが挙げられます。転職希望者は男女問わずいる以上、女性のキャリアアドバイザーは市場としても求められている傾向にあるのです。
キャリアアドバイザーも、企業にもよりますがリモートワークやフレックスタイム制に対応しているところも多いです。個人でキャリアアドバイザーとして活躍している方もいます。柔軟な働き方はしやすい職であると言えるでしょう。
ただ、転職希望者の都合に合わせて活動するため、中には夜の時間帯に面談などが入ることも有ります。小さなお子さんがいる方だと、この点が少しマイナスに感じるかもしれません。
営業職からの転職先⑤ベンチャー企業
ベンチャー企業に転職する方法もあります。これは比較的キャリアを重視したい方にお勧めの方法です。
ベンチャー企業とは、
- 創業まもない
- 規模の比較的小さな企業
- 独自の技術や発想で、新しい形態のサービスやビジネスを展開する企業
このような企業を一般的に指します。創業間もなく、ビジネスをこれから拡大していこうという段階の企業であるため、企業の志向性とマッチしていれば未経験でも採用される可能性が高くなるというのが1つのメリットです。また、業種や部署がまだ細分化されていない場合もあり、ベンチャー企業に転職することで幅広く経験することが可能になります。
ベンチャー企業の場合、「①別の営業職」のところで述べたような営業の分業化をしている会社もあり、その場合はインサイドセールス等オンラインやリモートワークで仕事を勧めることも可能です。出産や育児を経てフルタイムで再就職したい場合でも、家庭と両立しながらキャリアアップを目指す選択をすることが可能です。
一方で、ワークライフバランスを求める方にはベンチャー企業は難易度が高くなります。仕事において個人の裁量の範囲が広くなるため、業務量も増えることが多いです。時短勤務をしたい方には不向きと言えるでしょう。
営業職からの転職先⑥販売職
以前、営業からの転職には「販売職お勧めです!」という記事を見かけました。
人と話すことが好きな方にはお勧めの職種になります。
また、例えば化粧品の営業→コスメ店員等、「売り先」への転職によって、以前のスキルをスライドして活用できる点はメリットでしょう。
ただ、正直この選択をする人はあまりいないです。
- 基本的に立ちっぱなしでお客様に対応する
- 休みがシフト制になり、不規則になりやすい
- お客様の対応によっては残業になり、子供を保育園に預けていたりすると対応が難しい
こういった点が壁になっているようです。好きな商品や、「これを販売したい」という明確な希望があるなら、販売職も視野に入れて動いていくのもありだと思います。一方で体力的な不安や、子育て中の方であるなら、難易度が高めであると言えるでしょう。
営業職からの転職先⑦フリーランス
いっそ独立してフリーランスとして活躍する。この手段をとる方も多くいらっしゃいます。実際私がお世話になっている方や、営業ハックに関わってくれている方にも、フリーランスの方は多いです。
基本的に全て自分の都合に合わせて仕事が出来るため、最も自由度は高いです。子育てをされている場合でも、育児や家事に合わせて仕事をしていくことは容易だと言えるでしょう。
デメリットは、「自分の才覚で仕事をするため、全て自己責任になる」という点でしょうか。
フリーランスの場合、全てを1人でまかなう必要があります。仕事をとってくるのも自分次第なので、明確にアピールできるスキルを持ってなければなりません。労働基準法も適用外のため、働く時間や休日等も全て自分で管理していくことになります。
「この仕事で1人でやっていける」という方には選択肢の1つですが、どういう風に自分の仕事を設計していくのか綿密な準備が必須になるため、自身のスキルに自信がない場合は難易度が高いです。
▼フリーランスとして、売上をあげていく方法も解説しています。詳細はこちら!
【独立して事業を始める人へ】フリーランスで売上を伸ばすコツ
女性が営業スキルを活かして転職するためのポイントまとめ
ここまで、
- 転職理由
- 女性の転職における重要ポイント
- 転職先企業の見つけ方
- 営業スキルが活かせる転職先
この流れで女性の転職についてまとめてきました。
転職には様々なきっかけがあります。転職自体は逃げではありませんし、自分が辛い、厳しいと思える状況なら転職した方が良いです。
ただ、闇雲に転職すると失敗します。そうならないように、自分は今の状況の何が嫌なのかをしっかり整理しておくようにしましょう。有給消化のタイミングがもしあるなら、そこで時間をかけてゆっくり考えてみることをお勧めします。今の営業という職種が嫌なのか、それとも他に原因があるのか。ここを考えることで、今後自分がどうしていくべきか、方向性を決めていくことが出来ます。
大丈夫です、必ず良い職場に巡り会えます。応援しています!
▼YouTubeでも発信しています。
他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
未経験での営業は何歳まで?#shorts – YouTube
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しかし、自分の周りを見たときに 素晴らしい営業マンがいなかったり他社の営業マンの良いところを 学んだりできないので営業マンとしての成長が遅れてしまうのです。
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