【職場で浮いてしまう人】周りから浮いてしまう人は「やる気の方向」がズレている

営業ハック代表の笹田です。

今回のテーマは「やる気・温度感」。

早速話が脱線しますが、先日息子をプールに連れていきました。ちなみにプールの水の温度の話ではありませんのでご安心ください。

そこは親がコーチを兼ねている、というようなゆるい雰囲気のスイミングスクールで、息子はそこで練習をしています。そんな中、1人だけ超熱血スパルタコーチのお父さんがいらっしゃるんですね。ほかは楽しくやっている中、その親だけ超真剣モード。いわゆる他の親子と温度感に差がある状態です。

そのお父さんに何か言いたいわけではありません。水泳への個々の向き合い方次第なお話なので、良い悪いはないと思います。ただ「そのコミュニティの人間関係」という面で見ると、周りの人からは正直少し浮いていると言わざるを得ませんでした。

これをビジネスに置き換えて考えると、結構温度感って重要なんですよね。「こじつけかよ」と思われるかもしれませんが、私は10年近くこのブログを書いているので、もうなんでもビジネスに置き換える癖がついてしまっています。ということで、ビジネスにおける温度感のズレについて考察させてください。最後までお付き合いいただけると嬉しいです!

やる気がある・ないは他の人との比較で生まれる言葉

温度感が低かったりすると、よく「冷めている」なんて言われます。ただこの冷めているというのは、他の人との比較で生まれることが多いです。

例えばAさんは滅茶苦茶やる気があって、頑張っている。一方でその隣の席に座るBさんは思ったよりも気合が入っておらず、「あいつ冷めているよね」と言われるのはよくある話です。実際の温度感がどの程度かというよりも、隣にAさんがいるからこそ言われるんですよね。こういった何かを基準にしたときに、それより下回っていると「温度感が低い」「冷めている」と言われるようになります。

ここが厄介な部分で、本当は自分なりにやる気があったとしても認められない・・・というのもよく聞く話ですよね。

冷めている・やる気がないと言われないために

一般的にこの「冷めている」というのはネガティブな言葉。あまり評価はされません。ここで重要になるのが、何が・誰が比較基準なのか掴んでおくこと。ここが曖昧だと、「せっかく自分なりに頑張っているのに」と思っていたとしても、評価されなかったり、認められなかったり・・・といったことにつながりかねません。誰と比べられる可能性が高いのか、誰と比較してやる気がないと思われるのか。ここを明確にしておくと対処しやすいです。

ビジネスはどうしても他者からの評価で決まってしまう部分が多くあります。ましてや社内評価だと、上司からの評価ですべてが決まってしまうことも多いでしょう。上司の気分や主観に基づいてしまう可能性もあります。そしてその上司は比較で評価を下します。同じ部署の同僚同士で、

man2

A君とB君だとA君の方が熱心だ。だからB君の方が冷めていて、やる気がない

そんな状況で「冷めている」という評価をされてしまうと、せっかく頑張っていたとしても損をしてしまいます。基準を掴んでおくことを意識しましょう。

熱量が高い・熱心だとやる気があると評価されやすい

では反対に温度感が高い人。いわゆる「熱い人」です。熱い人、と言われるとどんな人を皆さん思い浮かべるでしょうか。

温度感が高い人というのは、1つのテーマに対して他の人がもっている熱量以上に気持ちをぶつけることができる人。よく元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんが熱い人として取り上げられますが、あの人が最たる例かもしれません。

こういった熱い人は「やる気がある」と評価されやすい傾向にあります。「あの人は熱心だよね」という姿勢が評価されるのです。ただ、そこには落とし穴があります。ただ熱心であれば良いというわけではありません。

熱心・やる気の方向が違うとネガティブ評価になってしまう

温度感が高いからといって良い評価に繋がらないケース。それは、「ベクトルがズレてしまっている」ときです。

傍から見ればとても熱心に仕事に取り組んでいたとしても、周りとの温度感との差が大きすぎて浮いてしまっていたり目的が異なってしまっているとマイナスの評価になりやすくなります。

先程の例をまた出させていただくと、ゆるい雰囲気のスイミングスクールであれば、ほとんど全員の目的は「楽しく水泳をする」こと。一方で1人だけ「水泳に本気で取り組んで、大会に出場し優勝を狙う」となっていると、目的が異なる以上どうしても浮いてしまいます。これが全国大会に出場するような人たちの集まりの中で取り組んでいるのであれば、目的が一緒であるため浮くこともなく、むしろ良い評価を得ることができるでしょう。

第三者からみたときに、「そこに対して本気を出してくれてありがとう」「求めている部分を熱心に取り組んでくれてありがとう」この思いが生まれて初めて良い評価を得ることができます。逆に言えば、「頑張ってほしいところはそこじゃないんだけどな」と本来の目的から外れてしまえば、どんなに頑張ったところで逆効果になってしまいます。下手をすると「ありがた迷惑」なんて言われてしまうかもしれません。

会社でこういったことは実際結構あります。よくあるのが「その仕事今じゃなくてもいいんだけどな」と優先度が低い仕事ばかり取り組んでしまっているケース。いくら真剣に提案したり、企画したりしても「今そこに時間割いてられないんだよ」と思われてしまうなら、せっかく頑張った意味がなくなってしまいますし、「あいつと関わると面倒くさいんだよな」とネガティブに思われてしまいます。これが「熱量がズレてしまっている」ということです。

会社の中でいろんなプロジェクトが同時並行で進んでいることも多いでしょう。もちろんどのプロジェクトも大事なものであることに変わりはありません。ただ、その中で「どれが最も重要なのか」「どれが一番優先すべきものなのか」ここを周りの人と揃えておく意識が重要になります。

今どこに自分のリソースを投下していくべきなのか。ここの部分をしっかり考えておくようにしましょう。

円滑な人間関係のためには熱量・やる気の方向を合わせる

熱量・温度感は基本的に高いほうが良いです。ただ熱すぎて浮いてしまったり、方向がズレてしまうと例え熱量が高かったとしてもマイナスな評価につながってしまいます。

まず熱量を相手や周りの人とあわせていく意識が必要です。熱すぎて浮いてしまうと「あいつ面倒くさいな」と思われかねませんし、低すぎると「あいつやる気ないな」と思われてしまいます。そしてもう1つ、優先順位がズレてしまっているとこれも周りから「面倒くさいな」と思われてしまうでしょう。

この温度感・熱量は人間関係や評価の視点で重要なもの。もし円滑な人間関係を作っていきたい、周りから認められたいと思うのであれば、

  • 周りと熱量を合わせる
  • 目的や優先順位を周りと合わせる

この動き、特に2点目がポイントです。目的と優先順位が周りの人と一緒であれば、多少熱量が高くても空回りしたり浮きすぎることは減るはず。

今後のコミュニケーションの参考になれば幸いです!

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