
最近、転職やキャリアのご相談を多数いただくので、私がアドバイスしている内容を整理してお伝えしたいと思います。
転職を失敗してしまう人の多くはネガティブな感情だけで決める
まずそもそも転職を失敗してしまう人の原因についてです。
結論からお伝えすると、「現職へのネガティブな気持ち」で意思決定をしてしまい、失敗するというケースが多いです。
今の仕事・職場が嫌い
→だから、早く今の会社を変えたい(スピード)
→だから、今の仕事は自分には合っていない(職種のマッチング)
→だから、今の会社規模や業界を変えたい(業界・企業のマッチング)
このようなパターンです。
つまり、「現職から早く離れたいという転職」と「現職に無い物ねだりの転職」、このどちらかに当てはまる転職は、今の会社・仕事から離れることが目的の転職なのでうまく行かないわけです。
転職を考える前に知っておくべき4つの理解のこと
転職は受け入れてくれる相手=企業がいて成り立つものではありますが、当然自分のことを理解していなければ、自分のことを買ってもらう=内定をもらうことはできません。
転職活動は、営業活動と同じです。商材が自社のサービスから自分に変わっただけです。つまり、営業するにあたって、必要な情報を転職活動でも持っていなければなりません。営業活動を転職活動に置き換えるとこういうことです。
- アポ取り=面接設定
- 会社概要資料=履歴書
- サービス説明資料=職務経歴書
- 面接=商談
- 商材=自分自身
- 受注=内定
- 納品=入社
- 請求金額=月収・年収
やることは商品を売るのか、自分を売るのかの違いだけです。
そして、営業と同じと考えれば、転職活動時に必要なことも見えてきます。
- 商材理解
- 競合理解
- 業界理解
- 顧客理解
この4つの”理解”が必要になります。
商材理解
転職における商材理解は、繰り返しですが、自分のことを理解することです。
ただ大事なことは、売り込むための自己理解とやりたいこと探しの自己理解は別ということです。自分のやりたいことを見つけたとしても、それが採用する側にとっての”採用する理由”にはなりません。
採用する側にとっては「あなたを採用することでどんなメリットがあるのか」を知りたいのです。この点をしっかりと伝えることが重要になります。
またやりたいこと探しのための自己分析を私はオススメしていません。何故なら選択肢を知らないうちに、自分の持っている情報だけで仕事を探しても限界があるからです。例えば、和食しか食べたことがない人が、夕食で何を食べようと思うか考えると、選択肢は和食の中でしか選べません。世の中には中華、洋食などなど、他にもたくさんの食べ物があるにも関わらず、人は自分が持っている情報の中でしか生きられません。
今のタイミングで、自分が持っている情報だけで考えても、類似した業界か知り合いが働いている業界、過去に知っていた業界しか選択肢が出てこないのでオススメしません。競合理解
転職における競合は、同じ転職希望者がどれだけいるかということです。
マーケットは当然ながら、希少価値の高いものには高いお金が支払われます。今ではLinkedinではABCのスキルの市場価値が高いと語っています。ABCとは、AI、ビッグデータ、クラウド。この3つのスキルです(参考記事:村上臣氏が語る、求められるスキルが激変する時代でも「市場価値が高い人」)
自分の市場価値が今どれぐらいなのか。この点はしっかりと理解しておく必要があります。
業界理解
ある程度選択肢が見えてきたら、次に理解しておきたいことは業界の理解です。
業界のビジネスモデルはもちろんのこと、その業界が今後どうなるのかも理解しておきたいポイントです。今伸びているといっても、数年後にどうなっているかも理解しておくことが重要です。
自分の市場価値を上げるためには成長業界・成長企業に入ることが一番早いです。当然個人の成果を出すことも大事ですが、成長している場所にいたという実績は評価が高くなります。業界の状況を把握するためには、「業界地図」などを見てみると、ある程度の状況は理解できます。
画像引用:業界天気図一覧(平成27-28年版)-業界動向サーチ
顧客理解
ここまできて初めて転職先候補の検討に入ります。「ないものねだり」の転職活動をする人は、どんな会社に入りたいかを先に考えがちですが、自分が何をやりたいのか、何に興味があるのかをわかっている人は、すでに自分で会社を選ぶ軸ができているので、すんなり選べるはずです。
一方で、「何をしたいかわからないけど転職したい」と考えている人はどうすべきか。同じく求人情報を是非眺めて見てください。矛盾するようなアドバイスですが、世の中に今どんな求人・仕事があるのかを知ることで、自分の選択肢や今の職場を相対的に見比べることができるので、チェックすることをオススメします。
今、手持ちの情報だけで転職やキャリアを考えるのは、非常にもったいないことです。選択肢は無数にあります。選ぶ権利もあるわけですから、まずは自分とその選択肢を知ることは徹底して行って欲しいと思います。転職活動開始時にやるべき3つのSTEP+1
転職活動を考えるにあたっては4つの理解が必要とお伝えしました。ただこれだけ理解しなければいけないことがあると聞いて、転職を諦める人は少なくありません。ただこれはこれで良いことです。何故なら、現職でも良いという選択肢を持てており、それでも良いと判断したということだからです。
キャリアを積み上げていくという視点で見れば、1つの会社に長くいた方がやはり年収も上がりやすくなりますし、ポジションも上に行きやすくなります。その会社に長くいるということは、その会社のことを深く理解しているということです。社外では使えないスキルかもしれませんが、今の会社では使えるスキル・経験です。現職でもできることがある、やりたいことがあるというのであれば、無理に転職する必要はないということです。
では、”大変な”転職活動をしてまで、次の職場やキャリアを探そうとする人は、4つの理解を1人でやるのは、現職をこなしながら取り組まなければならず厳しいと思います。
そこでオススメしたいのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントとは、転職支援会社・転職斡旋会社です。転職エージェントがやってくれることをまとめると下記になります。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
- 入社時期交渉・調整
- 入社後フォロー(会社による)
これらを全て無料でやってくれます。
ちなみになぜ無料かというと、転職エージェントは人材を企業に紹介することで、企業から紹介した方の年収の30%前後を紹介料としていただくことでビジネスを成立させています。人材の売り込み屋なので、転職=自分の営業活動とお伝えしましたが、自分のことを第三者が売り込んでくれるということです。ただエージェントによってはサポートはピンキリなので、その点は要注意です。
では、どのようにエージェントを活用すれば良いのかをお伝えします。
STEP1:まずは商務経歴書を書いてみる
まずやって欲しいことは『職務経歴書を書く』ということです。
これは要するに、これまでの自分のやってきたことの棚卸です。自分がこれまでどういった仕事にチャレンジし、どういった成果を残してきたかをまとめていくものになります。もちろん職務経歴書は相手である企業のために書くべきものですが、まず書いてみることで自分ができること・やってきたことを整理する目的で書きます。
売り込み用の職務経歴書はエージェントと相談しながらまとめていけば良いので、まずは書いてみて、意外と自分がやってきたことって多いな、もしくは意外と自分ってできることが少ないぞ、と今の自分の現在地をしっかりと把握してください。
職務経歴書で伝えるべきこと
なお、職務経歴書で書くべきことは、下記です。
- これまでの所属と仕事内容
- 期待できる成果・納品物
- その成果の凄さ
採用する側が見たいことは、「自社に転職してきて成果を出してくれるのか」ここだけです。面接の会話だけだとわからないので、過去の実績から測るしかありません。つまり、これまで経験している分野か、経験していなくてもその経験をしていればうちの会社の仕事も回せると感じるかどうかを見たいわけです。
今はネットで「職務経歴書 テンプレート」と検索すれば、山のように出てくるので、いくつか調べて書きやすいものから書いて見てもらえば良いと思います。
もちろんエージェントに相談して、書き方を教えてもらってから書くということもできますが、自分を売り込んでくれる相手に、自分の説明資料があった方がより良い条件のものも出てきやすくなるので、先に準備をしておいた方がオススメです。
STEP2:エージェントに相談する
職務経歴書を書いて見たら、エージェントに相談してみましょう。志望する業界や企業は決まっていなくてOKです。転職活動で時間がかかるものの1つに、企業探しがあります。ただ、転職で必要な情報はネットには転がっていません。求人サイトもただ自社のPRサイト、もしくは二次情報ばかりが溢れているだけなので、現場の社員や経営者と話をしているエージェントに直接聞いた方がより深い情報が聞き出せます。
私がエージェントに相談すべきと考える理由は主に3つあります
- 自分の市場価値を知る
- 業界や企業の理解を進める
- 客観的に現職がどうなのかを診断してもらう
様々な転職希望者・採用したい企業を知っている立場だからこそ、様々な視点であなたのことを見てくれます。一生で数回しない転職を自力でやろうとするのは、なかなか難しいので、毎日転職の相談に乗っている人に相談することは有効な方法だと考えています。
ただ、転職エージェントは良くも悪くも”あなたを売り込みたい人”です。対応が悪い、転職希望者のことを真剣に考えないエージェントは、業界用語でとにかく”押し込み”をしようとします。つまり、とりあえず入社させてしまうようなサポートをするということです。この点は要注意です。
STEP3:エージェントに10社、最低5社は相談にいく
良いエージェントの基準は、「自分と相性が合うかどうか」です。1人のエージェント・キャリアコンサルタントだけだと、それが良いのか悪いのかわかりません。病院でも「セカンドオピニオン」という言葉があるように、主治医以外に相談することによって、自分がもらった選択肢がどうなのかがわかるようになります。
また、転職エージェントに相談をするといっても、1つのエージェントであなたの担当でつくコンサルタントは1人です。短くても1ヶ月、長ければ半年の付き合いになるキャリアコンサルタントとなかなか相性が合わないとなると、長丁場の転職活動は辛いです。
なので、最低5社のエージェントに相談をしてみて、実際の活動は3社ぐらいに絞っていくのがオススメのやり方です。
番外編:プライベートな時間を使って、自分なりのチャレンジをしてみる
最近はこれだけ働く選択肢が増えました。兼業・副業でできること・やれる会社もどんどん増えています。
実際に、「国家公務員の兼業、政府が容認へ | 日経新聞」という動きも出てきており、まだ限定的な部分もありますが、これからどんどん兼業・副業は増えてくるはずです。今までは仕事・働くということが、どこに所属するかということでほとんど決まってしまう時代でした。しかし、今は自分がやろうと思えば、チャレンジできることはたくさんあります。
Webの仕事がしたいと思った時に、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングのサービスを調べてみて、仕事を受けてみることもできます。
相談やカウンセリングの仕事がしたいと思った時に、ココナラなどの相談サービスを活用して、誰かの相談を受けることもできます。
もっと色々な会社を見たいということであれば、Wantedly(ウォンテッドリー)やサンカクというサービスを使えば、会社の人に相談したり、実際にMTGに参加できたります。
他にも何かにチャレンジしたいということであれば、NPOやそのほかの取り組みに参加することもできます。
新しい出会いが欲しいということであれば、オンラインサロンなどもあります。最近では、ホリエモンが行なっているHIUやお笑い芸人のキングコングの西野さんが行なっている西野亮廣エンタメ研究所、他にも箕輪編集室など、様々なオンラインサロンが生まれています。営業向けであれば、私が運営している営業4.0実践ゼミも営業職に特価をしたオンラインサロンです。
今は本当に社外でできることも増えています。また実際のところ、仕事もやってみないとわからないことも多いです。なので、「会社で雇われる」という一番責任が重く、1度決めるとなかなか変えづらい転職活動から始めるのではなく、今いる環境でできることから始めてみるのが良いと私は思っています。
転職は一回ダメでも次がある
転職活動を何回も繰り返し短時間ですることはあまりオススメはしません。ただ、合わない会社・やりたくない仕事を無理に続ける必要もないと思っています。
まずは自分の今いる環境の中でできることを探す。その上で転職が必要な選択肢だったら、どんどんチャレンジすべきだと私は思っています。自分の人生・キャリアを一番真剣に考えているのは、紛れもなくあなた自身です。
是非自分と向き合って、良いキャリアを見つけ、築いて欲しいと思っています。
【営業ノウハウ集】たった1週間で 常に3ヶ月先の売上を確保する営業方法
営業マンとして成長する最も効果的な方法は 「できる営業マンの真似をする」ことです。
しかし、自分の周りを見たときに 素晴らしい営業マンがいなかったり他社の営業マンの良いところを 学んだりできないので営業マンとしての成長が遅れてしまうのです。
あなたが営業としてもっと成果を出したければ
自分だけでやろうとすれば 成果を出すのに、時間が掛かります。
だからこそ、先人の営業を真似ることで 2倍も3倍も成果を早く出すことができます。
成長することもできるのです。
そうなりたいという想いを持っていただいたあなたに大学の頃から営業を始め 今では、営業代行として独立し
100以上の商材を営業してきたノウハウを全てまとめた
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