「PDCAサイクルを回す」言葉ではわかっていても、実践できずに日々忙殺されている人は多いものです。そこで、時短コンサルタントとして活躍し、PDCAノートの生みの親に、PDCAの考え方をがっつりインタビューしてきました。
営業インタビュー登場人物
岡村 拓朗(オカムラタクロー)様
福岡県福岡市出身。とんこつラーメンをこよなく愛する40代の2児のオヤジ
仕事メタボを解消して、仕事5倍速!で業務効率化し、あなたのビジョンを実現するために
「あなたの未来を紡ぎ出す 時短の仕組み化コンサルタント」として活動しています。
現在は外資系企業勤務中でWワーク中の ハイブリッドサラリーマン です。
サラリーマンとしては、営業職を経て、現在は販売企画部門のマネージャーです。
営業マンの目標達成をサポートするため、消費者や取引先向けの販売促進プランの企画から
Excelを駆使して目標達成までのプロセス管理まで行う時短を実現する”仕組みづくり”が得意です。
▼岡村さん運営サイト
http://okamura-takuro.com/
営業勉強会/営業代行代表 笹田裕嗣
20社以上の営業をやっている営業人間。大学生の頃から営業職につき、7年間ひたすら営業職。新卒から1,000人以上の会社でトップになったり、全然売れない+クレーム山積みのうつ直前の極限状態を経験したりと、営業の酸いも甘いも経験。現在は、企業の営業マン・営業部長の代行や営業勉強会、ITスタートアップの役員を務めている
PDCAは人生のビジョンを実現するためのツール
本日は、書籍はPDCAノート著者、岡村さんにお話を伺えればと思いますので。もともと本を書くっていうのは決めてたんですよね?
うん、決めてたというか、人間ね、誰しも本は書きたいっていう気持ちあるじゃないですか?
はい。
そういったレベルの、願望レベルでは本は書きたいなと。中学生のころは本書きたいなとか、そういった淡い思いみたいなもんですよ。具体的にじゃあ本を書くためのセミナーに行ってるとか、そんなことはなにもしてない。
なるほど。いや、けどすごいなと思っていたので、今日はお話伺えて嬉しいです。では、自己紹介からまずいただければと思いますので、よろしくお願いします。
今はですね、ハイブリットワーカー、ハイブリットサラリーマンとなってるんですけど、本業では外資系のヘルスケア企業でサラリーマンをやってます。今の会社転職して15年ぐらいですかね。はい。15年で、もう45歳になりました。
見えないって言われません?
まあね、それが悩みでもあるんですよ。
なるほど。難しいですね。
全然OKなんですけどね。気持ちは若いつもりなので。それで、副業の活動はもうここ3年ぐらいなんですよね。軌道にのったのは2年とかそれぐらいですね。仕事5倍速実践会っていう、一応副業上の活動、バーチャルですけど、そういった組織がありまして。そのなかでやってるのが講師としての活動ですね。セミナーを開いたりとか、コンサルとしての活動をやってたなかでやってたことが本になったと。
なるほど。
時短の仕組みかコンサルタントで今までずっと名乗ってたんですけど、じゃあ何を時短するのかって、最初は業務効率化しか得意分野がなかったんです。サラリーマンずっとやってて。
そこで自分ができることは時短かなとか、業務効率化かなというところからスタートしました。やってるうちにそもそも何のための時短なの?って言ったら、人生のビジョンとかそういうのを実現するために時短したほうがいいよねと。
単なる目先の時短じゃなくて、思い、実現したいことがあるからそのための時間を作りだす時短を提供しますよと。そういうのを個人向けに、サラリーマンの方ですとか、最近は中小企業の社長さんですとかね、そんな方にサービスを提供してるといった感じでございます。
ありがとうございます。じゃあ副業は結構最近といえば最近なんですね。それまでの会社員時代は、本業のみでもう10数年間やられていて、どんなきっかけだったんですか?副業やろうみたいなところは。
副業のきっかけはですね、本にも書いたんですけど、息子がですね、キャッチボールをしたらキャッチボールができなかったんですよ。
キャッチボールできないなと思って、家族のためにとか、一生懸命稼ごうとかやってきたのに、いや、息子とキャッチボールもできないような人生歩んでたのかと思ったときに、なんか違うなと思って。ちょっと生き方を改めようと思いまして、自分の夢に向かって生きていく姿を子どもに、オヤジとしての生き様を見せられたらいいのかなみたいな、そんなところで世のなかの人にも、世のなかのオヤジにも同じようなサービスを提供できたら、同じ思いをもつオヤジが増えてったらいいんじゃねえの、かっこいいオヤジ増やしたらいいんじゃねえのみたいな。僕のキーワード、かっこいいオヤジなんですけど。
そうですよね。
かっこいいオヤジを増やすための活動をやってるぞみたいな、そんなとこですね。
なるほど。いや、もうお子さんのお話も伺ってて、見させてもらって、私も今年の7月に生まれたので。
生まれたばっかですね。
そうなんです。いや、けどすごく分かるなと思って。昔の会社員時代の働き方を考えると、本当にキャッチボールもできないというか。土日すら会えるか分かんないみたいな生活してたなって思うと、かっこいいオヤジっていうよりもたまに家にいる人みたいな感じに絶対なってたので。
実際リアルに周りの人でも、お父さん久しぶりって言われてる人いますからね。
そうですよね。
そうですよ。仕事は仕事でちゃんとやるし、家庭もちゃんとやるよっていうできるオヤジがやっぱかっこいいんじゃないですか。そんな世のなかにしたいですよね。
本当ですよね。会社で疲弊していくオヤジを増やしたくないなっていうのはすごく。
結局お父さんが疲れきった顔で家に帰ってくると。それ見ると、大人って大変だなとか、仕事するの嫌だなみたいな、そういう植え付けをね、子どもってやっぱ感じるじゃないですか。
そういうの嫌だなと思って。僕自身はオヤジが自営やってて、あんまり豊かではなかった、むしろ貧乏だったんで、その反面教師でいっぱい稼ぎたいなと思ったわけですよ。それで、一生懸命稼いだけどみたいな気持ちになってね。逆に原点に立ち戻ったよみたいなことですよ。
なるほど。巡り巡って。けどやっぱり人が秘めてるものって、最終的にはやっぱり返ってくるんですよね、きっと。
結局オヤジとの関係性っていうのは、直接じゃないにしても見てるから、影響力大きいなと思って。
そうですよね。1番見てる大人ってやっぱり親ですもんね。
そこしかないんでね。口で直接言ってもやっぱり、オヤジから言ったことをやっぱり反発して生きてきたから、子どもも同じだろうと。
そうですよね。身が引き締まる思いです。
これからですよ、笹田さん。楽しんで!
PDCAサイクルに行き着いた140時間の”残業”
頑張ります。ありがとうございます。じゃあ、そういう背景もあって、時短やりたいとかかっこいいオヤジを作るみたいなところで、いろいろされてPDCAに、1つのサポートの内容になってきたっていうところで始まったんですね。
そうです。PDCAはもともと僕が残業140時間とかやってた時代があって。
140??残業ですよね?
残業です、残業です。
ハンパないな。
140時間残業ってなると、朝の5時とかですね、退社時間がね。
退社時間?
退社が!笑 5時退社、9時出社みたいな。
ハンパない!!けど帰りはするんですね。
帰ってシャワー浴びてみたいなね。家帰ったら家族がいるんで。
それ帰ってるって言えるんですか?
いろいろ間違ってましたけどね。そういうさっきの息子とのきっかけとかもあって、業務効率化とかいろいろやってたんですよね。そのなかで結局はタイムマネジメントみたいなところに行きついて、それをどう実現しようか試行錯誤をするなかで、PDCA。やってることってPDCAだなと思って、最初フレームがなかったんですけど、手帳使ってやったりしてたんですけど、なかなかうまくいかねえと。
それで、手帳ジプシーっていらっしゃるじゃないですか。いっぱい手帳を持っている人。私も手帳ジプシーだったんですけど。手帳じゃできねえと思ってノートにしてと。
なるほど。
そのなかで、いろいろ仕事で例えばフレームワークってあるじゃないですか。そういうのを取り組んでたんで、ちょうどフレームの考え方も入ってきて。そういうPDCAを回してる、これがっちゃんこできんじゃねえのみたいなとこで、いけるじゃんみたいなところで見えてきたんですよね。
なるほど!じゃあちょうどいろいろアドバイスとか考えてたりしたタイミングで入ってきたフレームワークががしゃっとはまって。
PDCAサイクルは単なる概念。放っておいたら、何も改善につながらない
そういうことです。PDCAのフレームワークなのに、PDCAは丸じゃないですか。これじゃ何も回んねえだろみたいな。
確かにいろんな図みても全部丸ですよね。
丸なんですよ。これでもどうやってやるよ、みたいな。
確かに、言ってることは分かるけど、何からすればいいのかって全然分かんないですよね。
結局手を動かさないといけないのに、手の動かしようがないと思って。フレームワークなのに。頭上で回ってるやつを地面に落してあげたら、ノートだったみたいな。
目標を決めてそれを習慣化する、毎日やっていくっていうところでPDCAノートのやり方をまさに提供しながら、その人の、クライアントさんの目標達成をサポートしていきますよみたいな。
確かにけど、PDCAだけフレームワークなのに使い方が示されてないですよね。
ないんですよね。概念なんですよね、あれは。
概念、本当に。3Cとかだったら、ここってここにあてはめてとか、考えたらできますけど。
そのかたちのままに置けば、置けばどうにかなるのがほかのフレームワークですけど、PDCAばかりは、動かさないと意味が何もない。
そこ、結構盲点ですよね。
盲点ですよ。本当、ほかのフレームワークは置けば何か見えるんですよね。そこにおいたら、そこから見えてくるなのに、PDCAばかりは回すといいつつ回らない。
確かに。言われて目からうろこですね。考え方は分かるんだけど、何でできないんだろうみたいなって、結局そういうことですよね。
そうですね。
岡村さんのとこに相談来られる方って、どんな方が多いんですか?さっきの中小企業の社長さんとかも、どんな悩み抱えてくるのかなと思いまして。
みんなね、やっぱりなんとかしたいんですよね。最初はもっと、残業が多いから減らしたいっていう方とか、もっと家族との時間を過ごしたいとか。仕事そのものの悩みっていうよりかは、その周辺の悩みというか。やっぱり時間に行きつく悩みが多いですよね。
やっぱりじゃあ時短とも重なってくるんですね。
そうですね。ただ単に残業少なくなっただけじゃだめで。じゃあ家族とどういうふうに過ごしたいんですか?とか、独身の方だったら、どういうふうな人生生きたいんですか?とか。そもそもどう生きたいのか分かんないような方も結構いらっしゃるんで、じゃあどんな価値観をもってて、どういうビジョンを描きましょうかみたいなところをお手伝いからやったりとか。
目的もちゃんと踏まえてというか、考えさせてというか、意識してですもんね。
そうですね、はい。あと多いのは、あと同じように、私と同じように副業で稼ぎたいんですと。なので、じゃあ副業のサポートもしましょうか?と。私が辿ってきたことがあるので、じゃあ同じようにやってきますか?みたいな。
なるほどね。結構じゃあ本業のほうで成果をより出したりとか、短い時間で効率を上げるためにっていう人もいれば、もともと限られた副業の時間で成果を最大限出すためにみたいなところ、いろんな方がやっぱりいらっしゃるんですね。
そうですね。要は時間をもっとうまく使いたい、そのうまい中身がよく分かってないから、それをまずはっきりさせたい。じゃあそれに向かってやっていきましょうと。その結果サポートしながら、回し方をサポートしていきますよと。
目先のPDCAではなく、人生のPDCAを回せ
人生のPDCAを回そうっていうところですね。目先のPDCAじゃなくて、人生のビジョンを実現するためのPDCAを回してください。
なるほど。確かにさっきの話でもありましたけど、目先のというか、さっきの残業を減らすとか、それだけだと目先のPDCAで改善して終わりみたいなところも。
続かないですよね。
空いた時間どうするのとかも。
そもそもがね。そこモチベーションがないから続かないです。ノートが続かないです。だって続くわけないもん。
そりゃそうですよね。達成できちゃったらそれで終わりですもんね。
そうそうそう。だから営業マンのPDCAもそうでしょうけど、数字を達成すること自体だと、ノルマだと思ってやるから回らないですけど、ね。そのことを達成すると自分にとってどんな価値があるんだとか、そういう世界観が見えているとやっぱり。
営業マンがPDCA回らない理由って、本当に今のそこだと思います。
うまくやってる人、楽しそうですもんね。
それもちゃんと目的とかビジョンをもってるからこそですよね。
そうそうそう。そうですね。結構保険の営業マンの方とかお付き合い多いんですけど、やっぱり思い、ライフっていうかやっぱり人生に関わってるとこもあって、ご自身の思いが結構熱い方も多くて、そういう方ってやっぱりうまくいってるよな、とか。うまくいってない方はあーっていうのはやっぱりありますよね。目先しか見てない。
PDCAのプロが見るPDCAとは??
確かに、確かに。PDCAの回し方でもそういうのは出てくるんですね。なるほど。ちなみに岡村さんにとって、そもそもPDCAとはっていうことを聞かれたら、何てお答えになられるんですか?
PDCAとはですか。僕PDCAの本書いたんで、すごくPDCA大好きでしょと思われてるでしょうけど、PDCAはあくまで方法論なんで、何のための方法論なのかっていう話ですよね。僕は人生のビジョンを実現するための方法論だ。仕事もそうだし、家庭もそうだし、副業もそうだし。そういったPDCAを回してた先に、人生の大きなPDCAが回ってるでしょうと。それやるにはもう、PDACって1番楽ちんで分かりやすいフレームワークだと思うので。PDCAはもう古いだとかね、いろんな話もあるけど、古かろうが新しかろうが成果が出ればいいじゃない、みたいなね。
間違いない。最近いろんなそういう時短とか効率化のフレームワークって増えてますけど、なんだかんだやっぱり行きつくところはPDCAに戻りますよね。
もうシンプルなもののほうがね、やっぱ奥が深いというか。分かっているけど誰もできないわけですから。
確かに。
追究のしがいがありますよね。
確かに、そうですよね。ありがとうございます!
▼PDCAの実践活用術は下記に続きます!
岡村さんの著書PDCAノートはこちら
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