今回は、「お願いの仕方」について。
仕事をしていると、必ず誰かに依頼をしなければいけないというタイミングが出てくるはずです。そこでどのような点を意識すればそれを承諾してもらえる確率を上げられるか、という点についてお話させてください。
この記事を読んで、1つでも参考になったなと思ったら、是非もう1つだけ他の記事を読んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いします!
……という依頼をしようというのが、今回のお話です笑
依頼上手になる方法
ではここから、どの点に気をつければ承諾してもらいやすいのかということをまとめていきます。
依頼上手になる方法①コンテクストをしっかり伝える
先日コミュニケーションに関するオンラインセミナーを開催したのですが、そのときにお話させていただいたのが「文脈の理解」についてでした。
▼オンラインセミナーの内容はこちらで詳しくまとめています。コミュニケーション力アップの方法が気になる方はぜひ!
【社内コミュニケーション】職場のコミュニケーションが不健全になる理由
コミュニケーションはコンテンツとコンテクスト、この2つの要素で成り立ちます。コンテンツとは言わずもがな会話の内容のこと。一方でコンテクストとはその会話の背景や事情、考え方や熱意のことを表します。
少し脱線するかもしれませんが、私自身こういったブログやYouTube、X(Twitter)などで10年近く営業やビジネスに関するコンテンツを発信してきました。その中で最も露出に繋がったのはブログでしたが、そこから実際に連絡や相談をいただくようになったのはYouTubeを始めてから。なぜYouTubeが相談をいただくことに繋がったのかと言うと、YouTubeという媒体はコンテキストを伝えやすいからだと考えています。ブログは基本的に文面のみですが、YouTubeは動画のため、その言葉に対する温度感や熱量が伝わりやすいんですよね。(勿論ブログもとても熱意をもって書いています。伝われば嬉しいです笑)
なぜこの話をしたのか。それはずばり、依頼を受けてもらう確率を上げるためには「コンテクストをしっかり伝える」ことがポイントだからです。例えば、同じ依頼であったとしても、
これやっといて
これやっといてくれない?来週の会議で使うんだけど(目的の提示)、前回の会議で君が作った資料が好評だったから、またお願いしたくて(依頼の背景)
だと後者の方がOKを出しやすいはずです。このように目的や背景、また熱量を伝えることができれば依頼の承諾率は上がります。
察して欲しいはビジネスでは通用しない
また、曖昧にではなくしっかりとお願いすることが必要になります。
日本の文化として「空気を読む」「察する」というのがありますよね。ただこれって、特にビジネスにおいて伝わりづらい場面が多いです。増して関係が希薄な相手であればあるほど、空気を読んだり察したりしてもらうことは難しくなります。これがプライベートであれば、友人や恋人、家族の考えることが言わなくてもわかる、となる場合もありますが、ビジネスの場では誰とでも以心伝心になれる人はそういません。
だからこそ、依頼の承諾率を上げたいと考えたときには、察してもらうような態度ではなくはっきりとコンテクストを含めて依頼することが重要になります。相手が全てを理解できるように、丁寧に伝える意識がポイントです。
依頼上手になる方法②理由をはっきり伝える
もう1つポイントがあります。それは、「人を動かす言葉を考える」ことです。
人を動かす言葉とは何でしょうか。それは、「理由」です。この理由を伝えられるかどうかで、相手が動いてくれる確率は変わります。
心理学用語で「カチッサー効果」というものがあります。これは、人は理由を添えて依頼されるとつい承諾してしまう、という人の性質です。理由がある場合とない場合では、承諾率に1.5倍の差が出ると言われています。
心理学実験内容:カチッサー効果とは
せっかくなのでカチッサー効果についても紹介させてください。実験の内容についてあまり興味が無い方は次の見出しまで。
このカチッサー効果は上記で触れたように理由があると依頼を受けやすくなる、というものです。実際にこのような実験が行われました。
- コピー機の順番待ちをしている人の列の先頭に行き、「順番を譲って欲しい」という依頼をする
- その依頼の仕方をパターン分けする
- パターン①理由なく依頼のみを行う「先にコピーをさせてもらえませんか?」
- パターン②もっともな理由をセットで伝え、依頼を行う「急いでいるので、先にコピーをさせてもらえませんか?」
- パターン③こじつけた理由をセットで伝え、依頼を行う「コピーをとらなければいけないので、先にコピーをさせてもらえませんか?」
このパターンそれぞれの承諾率を計測するというものです。結果はこのようになりました。
- パターン①…60%
- パターン②…94%
- パターン③…93%
このように、パターン①と②・③の間には30%以上承諾率に差が出たのです。
依頼と理由はセット必須
この実験の面白いところは、「ちゃんとした理由」と「こじつけた理由になってない理由」どちらも承諾率が高いというところ。どんなこじつけな理由であったとしても、何かしら理由をつければ人はついOKを出しやすくなるのです。
勿論雑になんでもいいから理由をつけてお願いしようというわけではありません。ここで言いたいのは、何かをお願いしたいときは、理由をセットで伝える意識を持ちましょう。例えば、次の2つの依頼だとどちらの方がやる気になるでしょうか。
この資料まとめておいて欲しい
君に是非お願いしたいからこの資料まとめておいて欲しい
なんとなく後者の方がやる気になってくるのではないでしょうか。勿論前者であっても、「君にお願いしたい」という思いがあるからそもそも依頼しているわけですよね。理由は全く変わらなかったとしても、それが伝わるかどうかはそれだけ大きな違いになるということです。
このように、依頼の承諾率を上げるためには理由をセットで伝える意識を持つようにしましょう。
このことを考えると、自分の中で依頼の理由を明確にしておく必要性が出てきます。なんとなく反射で
これテキトーにあいつに回しておこう
なんていう雰囲気で上司から依頼されたら、あまり良い気はしませんよね。つまり、「なぜこの人に依頼するのか」という点をしっかり考える必要があるということです。
- 部下だから
- 後輩だから
- 自分がやりたくないから
こういった形になってしまうと、依頼に理由をつけて伝えることができません。だからこそ、理由をセットで付けるためには理由を考えるべきだと言えます。合わせてこの理由を考える過程を踏むことで、「本当に依頼先はその人でいいのか」という内省のステップも合わせて踏むことが可能なため、一石二鳥です。理由を伝えることは自分のためにもなりますので、ぜひ意識しましょう。
人を動かせる人が最強のビジネスパーソン
今回の内容をまとめるとこのようになります。
- コンテクスト(背景や熱意、文脈)をしっかり伝える
- 理由をセットで伝える
- なぜこの人に依頼するのか、理由を明確にしておく
人を動かせる人、依頼上手な人はビジネスの場において活躍します。なぜなら、人は1人ではできることに限界があるからです。ましてや1日が24時間しかない以上、時間的にも限界は出てきてしまいます。自分だけではできないことに、どれだけ多くの人を巻き込めるか。依頼を承諾してもらい、どれだけ多くの人を動かすことができるのか。ビジネスパーソン、ひいては経営者や管理職においてもこれは重要な要素です。
また、現代は多様性が求められている時代です。これは言い換えると、自分1人で対応しようとすることの限界を表しています。1人で行う以上、幅が狭くなってしまうからです。しかし世の中のニーズはどんどん広がっていく。このことを踏まえると、多くの人と関わっていける、多くの人を巻き込んでいける組織、ビジネスパーソンの市場価値は更にこれから上がっていくはずです。
ぜひ、人を動かせる人を目指して、お願いの仕方から意識していきましょう。
今後の参考になれば幸いです。応援しています!
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