【成功の循環】社員の仲が良ければコミュニケーションは良好ですか?

今回のテーマは「社内コミュニケーション」です。皆さんは自分の会社の社内コミュニケーションに課題があると思いますか?それともないと思いますか?「あります」という方は、普通です。HR総研が昨年行った調査で、「自社の社内コミュニケーションに課題がある」と答えた方は全体の73%でした。7割に課題があるというところが世の会社の社内コミュニケーションの実感値のようです。

アドラーも言っています。「人間関係の悩みは全て対人関係の悩みである」と。ですから、うちの会社がダメだとか誰が悪いといった話ではなく、コミュニケーションに課題があるのが普通だと頭に入れておくと良いと思います。

手段の実施は改善ではない

コンサルティングをしてる中でよく聞くのですが、「うちは1on1をしっかりやっています」「定期的に社内ミーティングをやっています」「キャンプに行って、皆でサウナに行って、コミュニケーションを取る機会は万全です」等々。そういった会社が本当にコミュニケーションが取れているのかというと、首を傾げたくなることはたびたびあります。

つまり、手段の実施=伝達の成功、すなわちコミュニケーションの成功ではないということです。「ミーティングをしているからコミュニケーションは取れています」という考えは、そもそもコミュニケーションの本質を理解できていません。コミュニケーションとは、伝える事がゴールではなく伝わって初めて成功です。当社はこれをやっている、あれをやっている、だから大丈夫という発想が間違っています。あれをすることによってこのような成果、効果、実績が出ているから成功です、でなければOKとは言えません。

変化が出ているということは、伝えようと思ったことが伝わった状態です。キャンプしようがサウナに行こうがゴルフ行こうが飲み会に行こうが、それらはあくまで手段であって、伝える内容が明確でないとか伝える目的がないなら、伝わったとしても何も変化は発生しません。何を伝えようとしてその機会やイベントを作っているのかという前提が抜けていて、「うちはこれをやってるから大丈夫」という安易な発想に逃げてしまうのはダメです。

手段の実行ではなく伝達の成功、これこそが、コミュニケーションが上手くいっている状態だということです。そしてコミュニケーションのゴールは「伝える」ではなく「伝わる」、そして「その結果が出る」です。つまり、コミュニケーションの成否、上手くいったかどうかの指標は成果の質が上がったかどうかになります。

コミュニケーションの循環=成功の循環

「うちの会社はみんな仲が良いですよ。コミュニケーションも良好です」という考えも間違っています。組織における成功モデルとして、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が唱えた「成功の循環モデル」があります。

このモデルによると、関係の質、思考の質、行動の質、結果の質がグルグルと循環していきます。関係の質とは、お互いを尊重し合って一緒に考えていく、頑張っていく関係があるということ。思考の質は、コミュニケーションや会話に気付きや発見があるということ。そして、気付きや発見があるから行動が変わる、自発的に動きたくなる。そうなれば、成果が出る。結果の質が上がれば、結果が出るからこの人に付いていこう、この人を信じて頑張ろうという気持ちが高まってさらに関係が良くなる。相手を信頼するからさらなる気付きが生まれる。気付きがさらに行動に変わる。あの人の期待に応えたいと思ってさらに一所懸命やる、だからまた一段レベルの高い結果が出る。

このように、グルグルと良い循環が起こるわけです。一方で循環が悪い場合、関係の質が上がりません。あいつがダメだとか、指示命令が強すぎる、押し付ける、やる気がなくなる、考えなくなる、あの人に怒られないように仕事をしようとする。すると行動の質は「怒られないこと」が目的になって成果から離れていく。結果的に成果が上がらない。そして関係の質がさらに悪化し、あの人の指示が悪いんだ、うちの部下はダメなんだという形で関係が悪化する、どんどん考えなくなる。

この「成功の循環モデル」のポイントは、関係、思考、行動、成果のサイクルがきちんと回っている状態が作れて初めてコミュニケーションの品質が高い状態である、社内コミュニケーションが上手くいっていると言えるという部分です。

ビジネスのコミュニケーションの成功は、あくまで結果

勘違いしてはいけないのは、うちのメンバーは仲が良いとか、うちのメンバーとはよく飲みに行っているとか、遊びに行っているとか、これらは関係の質を上げるためのアクションかもしれませんが、関係の質、思考の質、行動の質、成果の質が上がっていなければ仕事においては赤字、ただのコストの垂れ流しになってしまいます。

したがって、あくまでこだわるべきポイントは、最終的に結果や成果に繋がっているかどうかです。社内コミュニケーションはあくまでビジネスです。仕事上のやり取りの品質を上げていくために意識しなければいけないことは、この関係、思考、行動、成果の質のサイクルがきちんと作れてるかどうかです。かと言って、あまりそこだけを強く意識し過ぎて何もかもを「成果を出すために」としてしまうとプレッシャーになって逆効果です。関係と結果がいきなり繋がるのではなく、関係の質が良くなるから思考の質、気付きや発見が生まれる、気付きや発見が生まれるからさらなる良い行動が生まれていくと考えるべきでしょう。

日常業務の中での良い関係作り

弊社・営業ハックの場合は振り返りを大事にしていて、日報や架電完了報告を上げるという形でコミュニケーションを取っています。これには関係の質を向上する狙いがあって、日報の報告は必ず誰かが見てくれている、見た内容をもとにアドバイスをくれる関係性が出来ています。だからきちんと日報を書こう思うわけです。そして思考した内容を試してみよう、やってみようと思って行動が変わる、だからまた成果が生まれる、成果が出てまた良いコミュニケーションが生まれて、あの人のアドバイスが、あの人の意見が、あの人が見てくれているから、という形で循環が回る。この状態がきちんと作れているのが良いマネジメントであり、良いコミュニケーションが生まれている状態と言えます。

長続きするサイクルは基本的に循環しています。関係、思考、行動、成果が循環するコミュニケーションを取れているのかどうかを意識すると、自分は何を目指すべきなのか、やるべきなのかというところが見えてきます。この点を意識しながらコミュニケーションを図ってください。

今回のテーマは「社内コミュニケーション」でした。

 

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【コミュニケーション】部下の生産性を引き上げるために上司がなすべきこと

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