【主体性の正体とは?】仕事に主体性が必要な本当の理由と主体的に働く4つのステップ

上司から「お前には主体性が足りない」

こんなことを言われた経験がある人は多いのではありませんか?

上司「もっと頑張って欲しい」
部下「自分なりに一生懸命頑張っている」

こんな双方の気持ち、わかります。

なぜかって?
私はどちらも経験しているからです(笑)

今回の記事は、このような

  • 「主体性をもって働いて欲しいと思っている管理職」
  • 「主体性って言われても、何すればよいかわからない営業マン」

に向けて、記載します。
最後まで読むことで、

  • 管理職の人は「主体性を持って働けない部下の気持ち」
  • 営業マンは「主体性を持って働く方法」

がわかります。
他にも次の様な疑問や要望もありませんか?

・主体性とはそもそも何か?知りたい
・主体性を持って働くとは何か?理解を深めたい
・部下や後輩にもしっかりと伝えられるようになりたい

これらの疑問もばっちり解消しますよ。
主体的に楽しく働きたい方は、最後まで読んでくださいね。

本記事は、大きく分けて、次の流れで説明して行きます。

  1. 主体性とは何か?
  2. 主体性が
    ある人特徴7つ
    ない人特徴3つ
  3. 主体性が
    必要な理由
  4. 主体性を高める
    方法
    (4ステップ)

主体性の言葉の意味はもう知っているので、高め方を知りたい!
など、すでに目的がある方は、序盤は読み飛ばしても構いませんよ。

そもそも主体性とは?

まず主体性とはどのようなことを指すのか。ここから考えていきましょう。

主体性とは自分の意思で動くこと

主体性という言葉をよく耳にしますが、正確に意味を理解している人はあまりいません。

主体性:自分の意志・判断で行動しようとする態度。

経済産業省が出している「社会人基礎力」を耳にしたことはありませんか?
社会人基礎力とは、働く上で必要な3つの能力です。

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。

出典:社会人基礎力_経済産業省

この社会人基礎力の1つに『主体性』があります。
社会人基礎力では「主体性」を下記のように定義しています。

物事に進んで取り組む力

尚更よくわかりませんね(笑)
一言で言うと、主体性は「自分の意志で動くこと」です。

主体性がある人は目的を持つ

主体性のある人は自分の意志で判断していくので、目的を持っています

というのも、目的がなければ人は判断できません
例えば、「モナリザ」の絵画を購入するか判断するときに

  • 自宅観賞用
  • 転売で儲ける用

と目的が複数あれば、「自宅鑑賞用には、値段が高すぎる!」と判断する所を、「転売用としては、この値段なら安いので、一時的に借金してでも購入すべきだ」などと、答えも変わってくるでしょう。

つまり、主体的に動いている人は、自分なりの目的を持って動いているのです

主体性が高い人の特徴

主体性が高い人は
・周囲の影響や指示を元にした行動ではなく、自ら考えて動きます。
・自ら目的や課題を設定し、その目的実現や課題解決のために動けます。

主体性と自主性の違い

主体性と自主性。似た言葉ですが、少し違いがあります。

日本語としての違いは「態度」と「行動」

似たような意味で使われているのが、「自主性」です。
自主性は、他人からの干渉、指示等を受けずに、独立して行うことです。

他からの干渉や保護を受けず、独立して事を行うこと。「―の精神」「―性に欠ける」「―独立」

日本語としての主体性と自主性の違いは「主体性:自分で行おうとする態度」「自主性:独立して行うこと」なので、同時に次の様に使うこともできます。

例文 ミュージカルコンサートを開催すべきか迷ったが、主体的に取り組んだ結果、自主開催することにした

ですが、本記事では「仕事に取り組む上で理解すべき考え方」としてお伝えしたいので、私は次の様に定義しました

主体性と自主性の違いは目的の有無

笹田の定義「主体性と自主性の違い」

主体性:何をすべきか自分で考えて行動する
自主性:何をすべきかは決まっており、自ら進んで行動する

主体性と自主性の違いは、目的の有無です。
自ら進んで動くという点は違いがありません

どちらも大事なことですが、主体性は自ら目的や目標を設定して動くことが求められます。
一方で、自主性は課せられた、もしくは決まった目標に対して自分で考えて行動することです。
図で示すと次の様になります。

現実に起こりうる場面で例えるなら、主体性は

部下部下
(何も言われていないが)我が社の状況から考えて、100万の売上げ達成が必要そうだ。
なので、100万の売上げを今月の目標にしよう。
そのためには100件飛び込み営業をする必要があるな。

と自分で考える状態で、自主性は上司に

上司上司
100万の売上げ達成に、君の力が必要だ!
100万達成するためにはどうしたらよいかな?

と言われて自分で行動計画を立て、その計画を元に実行している状態と考えられるでしょう。

主体的に働けと言われて主体的になれる人はいない

もう少し詳しく整理したものが次の図です。

この言葉の定義から、上司が言いがちなこの台詞を考えてみましょう。

叱責する上司

もっと主体的に働け

マネージャーを経験したことある人は、一度は言ったこと、思ったことがあるのではないでしょうか?

部下部下
はい、頑張ります

と、部下は返事をしますが、頑張って主体的になれるかといえば私の経験上、無理です。

主体性は、「自分から目的を持って、何かを生み出す」こと。
主体性を持って動けない人は、この目的を持てていない、もしくは明確にできていないから、そうなってしまうのです。

主体性と主体的の違い

主体性と主体的、これは言葉の使い方の違いです。
形容動詞の語幹になるのが「〜的」、名詞になるのが「〜性」という違いがあります。

「主体的に働きなさい」は使っても、「主体性に働きなさい」とはならないですよね。
つまり、働くという動詞を修飾しているのが「〜的」の使い方です。
意味に違いはありません。

余談でした。

主体性がある人の7つの特徴

ではここからは具体的に「主体性がある人」の特徴を整理していきたいと思います。
「主体性があるとは何か」に対しての理解が深まるはずです。

主体性がある人の7つの特徴

①目的を自ら設定できる
②自ら課題に気づける
③PDCAサイクルを回し、分析能力が高い
④目標達成のために、周りも巻き込める
⑤失敗を環境や他人のせいにしない
⑥興味関心レベルが高く、わからないことを放置しない
⑦物事をポジティブに取り組んでいる

1つずつ解説していきます。

特徴①目的を自ら設定できる

主体性とは自ら目的や目標設定を行い、その達成のために動けることです。
つまり、目的・目標を自ら設定できなければ、どんなに行動的であっても主体性があるとは言えません

この目的・目標設定スキルは上司になると不可欠です。
人を動かす立場である上司・マネージャーが目的・目標を設定できなければ当然部下・メンバーは動けないからです。

言い換えると、上司になりたい人に主体性は不可欠ですし、自ら目的・目標設定できる部下がいたら、当然重宝しますよね。

特徴②自ら課題に気づける

目的・目標を設定するためには、問題や課題に気づくことが不可欠です。
この問題意識・課題意識の強さが、主体的に働くために求められます。

特徴③PDCAサイクルを回し、分析能力が高い

問題・課題を見つけるためには、日常業務に対してしっかりと検証・改善サイクルを持っていることが必要です。
ただ作業をこなすのではなく、よりよくできないか自分の仕事・周囲の環境・仕組みに目を向けられる意識が大事です。

特徴④目標達成のために、周りも巻き込める

さらに問題・課題に気づき、施策を考えられたら、達成のための最適・最短行動をとります。
その時に自分だけでなく、周りを巻き込んで進めることが必要であれば、躊躇なく依頼できる強さも主体的に働く能力として必要です。

特徴⑤失敗を環境や他人のせいにしない

さらに主体的な人は自責思考です。
周りのせいにする人は問題や課題に気づけず、改善アイデアも出てきません。

自責思考とは

失敗の原因を他人や環境のせいにするのではなく、自分にする思考のことです。

特徴⑥興味関心レベルが高く、わからないことを放置しない

もう1つ大事なポイントは、わからないことを放置せず、物事に興味を持っていることです。
興味がないことに対して、人の思考はすすみません。

特徴⑦物事をポジティブに取り組んでいる

最後は前向きさです。
主体性は頭と体、両方動かすことが求められます。

どちらも動かすためには、前向きに取り組める素養が必要です。

主体性がない人の3つの特徴

理解を進めるために、逆の観点も見ておきましょう。
主体性がないと思われてしまう人の特徴は大きく3つです。

主体性がない人の3つの特徴

①言い訳ばかりする
②言われないと動かない
③指示された内容のみを実行する

特徴①言い訳ばかりする

何をするにも言い訳が多い人は主体的ではないです。
特に、行動が必要な仕事において、「行動しない・できない理由」を述べるのはよくありません。

逆に、「できないものをどうやったらできるか」を考える必要があるでしょう。

特徴②言われないと動かない

言われるまで何もしないのは主体的ではないと考えられます。
新人の頃は環境や人間関係も把握できておらず、自分から動くのは難しい場面もあるでしょう。

しかし、その中でも「これはやってよいですか?」などと聞くことも可能です。
わからない中でも確認したりコミュニケーションしたりして、自分から動かなければなりません。

特徴③指示された内容のみを実行する

主体性のない人間は、指示された内容を忠実にこなそうとする傾向にあります
しかし、それは最低限の仕事であって、お客様から追加で受注をもらったり、信頼を得たりするためには期待を超える活躍が必要になります。

わかりやすい例を挙げれば、映画監督の宮崎駿が「映画館で上映することに対してお金をいただいているから、アニメの動きは少しぐらい不自然でも上映に差し支えないよね」などと思って映画を作っていたとしたら、人気もでなかったに違いありません。

勝手に余計なことをするのはよくありませんが、その境界線を見極めて「こうすればより良くなる!」と指示されたこと以上の内容を実行しましょう。

上司が主体性を求める本当の理由

次に、なぜ上司は主体的な働き方を要求するのか気になりませんか?
その理由を見ていきましょう。

その理由は、

上司上司
俺暇じゃねぇし、自分の仕事したいんだよ

もっと言えば、

上司上司
俺も早く帰りたいんだよ

的な感じですかね。
どうです?ぶっちゃけてるでしょ?笑
もちろん、私のことじゃないです(汗)

では、この暴言と主体性のどこに繋がりがあるのか。
それは

上司上司
自分のことはちゃんと自分でやってくれれば楽

であり、さらに

上司上司
自分で自分の仕事を見つけてくれたら、もっともーーーーと楽

であり

上司上司
自分でやって結果も出してくれたら。俺の結果にもなるしすげぇーーーーーー楽

だから。
要するに、上司も楽をしたい
だから、ほっといても結果出してくれる部下が欲しいのです。

そんな理想形があるから、部下に求めるんですよ。
ただ、「俺楽したいから、お前らちゃんとやれ」では示しがつかないので

「主体的に働け」

という、抽象的な濁しワードでぼやかしながら、部下・後輩をコントロールしようと試みます。
だから、出世したい人は上司が望むような結果を想像して、その結果を出せばいちころです(笑)

私も以前はそんな感じでやってましたね。
上司が求めている行動に敏感に反応して
それをイメージして、あとはやるだけ!!

ちょっと脱線して、上司目線で「主体的に働け」話を考えてみました(笑)

▼上司の求める主体性の理由はここでも詳しく書きました。
より詳細に知りたい方はぜひご覧ください。

出世する人、しない人。この違いは仕事の成果とは違うところに理由がある?

主体性は何をやるか決まっていない時に必要

主体性を持つことは、どんな場面で役に立つのでしょうか?
仕事の現場、特に新しいことを行う上では、「何をやるか決まっていない状況」がほとんどです。

特に営業職では

  • 売上を上げる
  • 商品を売りたい

ことが決まっていたとしても、その手段は営業マンの手に委ねられます。
飛び込み営業は大変なことですが、そればかりでは成果のあがらないタイプの商品もあるでしょう。
そのときに、自分で何も考えず、考えられずに、他人からの指示がなければ動けない人は、やはり成果を出すことは出来ません。

だからこそ、主体性を高める訓練を自ら課すことは大切になってくるのです。

主体性を高めるための働き方

主体性を高めるためには、自分で目的を持って意思決定し、行動することが大切です。
ただ、目的を持つ/持てと言っても、いきなり持てるわけではありません

そこで、是非4つのステップを進んでください。

  1. ステップ①
    現状把握する
  2. ステップ②
    理想像を考える
  3. ステップ③
    選択肢を洗い出す
  4. ステップ④
    行動する

ステップ①現状把握する

目的を持つ、ということは、「こうなりたい」「こうしたい」「これを続けたい」など理想を持つことです。
理想は、今とのギャップを把握したり、状況を整理することから考えられます。

なので、まずやるべきは、今の自分はどういう状況なのかを把握し、整理することです。

ステップ②理想像を考える

自分の理想像=目的、と考えてみましょう。
どんな些細なことでも良いのです。

「もっと早く帰りたい」「もっと成果を出したい」など、自分のための目的を考えてみましょう。
いきなり他人のためと言っても難しいです。
なので、まずは理想の自分を追い求めてみましょう

ステップ③選択肢を洗い出す

理想と現実の間がわかれば、あとはこの溝を埋めていくだけです。
やるべきことは、行動を起こすことです。

ただ、闇雲に動いても、成果が出ない、もしくは時間がかかってしまうので、まずはやれることを洗い出してみましょう
その上で、最後自分が何をやるかを決断することです。

ステップ④行動する

最後は行動した人が勝ちます。
なので、決めたことをやりきってください

主体的に働ける人が最後は勝つ

まとめ

・主体性とは「目的を持って行動する」こと
・自主性とは「目的が決まっており、手段を自分で考え行動する」こと

・主体性がある人は
①目的を自ら設定できる
②自ら課題に気づける
③PDCAサイクルを回し、分析能力が高い
④目標達成のために、周りも巻き込める
⑤失敗を環境や他人のせいにしない
⑥興味関心レベルが高く、わからないことを放置しない
⑦物事をポジティブに取り組んでいる

・主体性がない人は
①言い訳ばかりする
②言われないと動かない
③指示された内容のみを実行する

・上司が主体性を求める理由は楽をしたいから

・主体性は何をやるか決まっていない状況で必要とされる

・主体性を高める4ステップ
①現状把握する
②理想像を考える
③選択肢を洗い出す
④行動する

これからのビジネスパーソンは、どんどん主体性が求められます。
マニュアル仕事や指示待ち仕事は、次々に機械にとって変わられていきます。

そんな中で仕事をなくさず、むしろ求められる人材は、主体的に働ける人です。
つまり、自分で目的を見つけて、仕事を作れる人です。
是非、今から主体的に働く、主体性を持って働く訓練をして欲しいと思います。

▼【YouTube】主体性がある人は仕事も早いんです。仕事が早いと数多くのメリットが!こちらで解説しています!

【知らないとヤバイ】仕事が早い人が「受けるメリット」とは

【営業ノウハウ集】たった1週間で 常に3ヶ月先の売上を確保する営業方法

営業マンとして成長する最も効果的な方法は 「できる営業マンの真似をする」ことです。

しかし、自分の周りを見たときに 素晴らしい営業マンがいなかったり他社の営業マンの良いところを 学んだりできないので営業マンとしての成長が遅れてしまうのです。

あなたが営業としてもっと成果を出したければ

  • 実際に成果を出した営業マンのやり方やコツを学ぶ
  • 今の営業の現場を知る
  • 営業マン同士で情報交換をする
ことが重要です。

自分だけでやろうとすれば 成果を出すのに、時間が掛かります。

だからこそ、先人の営業を真似ることで 2倍も3倍も成果を早く出すことができます。

成長することもできるのです。

そうなりたいという想いを持っていただいたあなたに大学の頃から営業を始め 今では、営業代行として独立し

100以上の商材を営業してきたノウハウを全てまとめた

「たった1週間で常に3ヶ月先の売上を確保する営業方法」

こちらを是非受講してみてください!

実際に営業コンサルでお伝えたところ

最短3日間で受注を獲得した人

売上目標が未達がなくなった人

等など…多くの人が成果を出してくれている営業メソッドです。

下の登録フォームに

「今すぐ受け取れるメールアドレス」

を入力し 受講してください。

メール講座ももちろん無料ですが 受講いただいた方には合わせて

ノウハウ&事例集を 無料プレゼントさせていただきます。

LINEでの受講を希望される方は↓こちらから

LINEでも受講できます。 LINEならではの特典もあります。

友だち追加