
私がまだ社会人1年目だった頃、私の目標はシンプルで「営業で1番になる」
これだけでした。本当にこれだけで、他は正直全て捨てていました。営業で1番になるためだったら、寝ないし、ご飯も食べないし、上司から飲みの誘いがあれば必ず行っていました。おかげで入社半年で6キロ痩せました笑
感覚的には高校球児です。私は元高校球児でガッツリ野球をやっていました。「甲子園に行くために全てを捨てる」覚悟で野球をやっていたのですが、その感覚で仕事をしていたイメージです。けど、当時の私は非常に働くこと自体の難易度は低く、悩みは少なかったと思っています。
※「たくさん働け」と言いたいわけではないので、もう少しお付き合いください笑
仕事の悩みは基準が増えるから生まれる
当時を振り返ると本当にシンプルで、私は「この会社で営業成績トップになるために生きている」という状況です。なので、意思決定が非常に楽だったんです。当時の私の意思決定基準は1つしかなかったからです。
意思決定が楽=悩みが少ない、という感じです。営業でトップになるためだったら、時間もお金も突っ込むという状態です。
ただ徐々に悩みを持ち始めるのは、実はトップになった後というよりも、トップになれることがほぼ見えた時でした。1年目の夏、会社は第2四半期でした。私も営業としては完全に独り立ちをして、怒涛のアポラッシュ・営業祭りを1人で展開していました。8月には単月ではトップの成績になることができ、「これを続けていたらトップになれるな」という感覚が持てたタイミングです。
なんで悩むの?
という話なんですが、私は夏休み明けの会社の朝会後、すぐに上司から呼び出されます。理由は朝会の時に連休明けの抱負を発表する場で「自分の働く目的を追求したいと思います」という哲学者のような発言をした結果、社内がざわつき、支店のリーダーから私の上司に顎でサインが送られ、即個人面談となりました。後日談ですが、「こいつ辞めるフラグだな」と思われていたそうです。私が上司の立場でもそう思います。笑
もちろんまだ辞めるとか辞めないとかを当時考えていたわけではないのですが、悩んでいたのは事実です。その悩みは「このトップになるための営業を続けた先に何があるの?」と思い始めてしまったからです。
悩む前はトップになることが絶対で、それ以外のことを考える余裕がありませんでした。またトップになったら、自分は成長しているはずだし、世界の景色も変わるはずだと思い込んでいたんです。ただ実際は、トップになったから世界が一新することもなく、あくまで社内で表彰されるぐらいです。これがM-1や美少女コンテストやオリンピックのように、誰もが知っていて皆んなが見ている大会だったら別ですが、社内でトップになったぐらいで自分の人生は劇的に好転しないということを、ふと夏休みの間に悟ってしまったようです、当時の笹田くんは。笑
つまり、営業でトップになったら全てが手に入ると思っていた若かりし頃の私は、それが手に入らなそうと感じた瞬間、急激に悩みが押し寄せてきてしまったのです。
仕事の悩みは成長の証拠である
変な言い方ですが、仕事の悩みは自分で上げているというのは私は大事な視点だと思っています。
人は同じ仕事でもモチベーションが上がる時もあれば下がる時もあります。結果が出る時も出ない時もあります、けどやっていること自体は基本的に同じです。なのになぜばらつきが出るのか、それは人が成長しているからです。成長とは様々な定義ができますが、今回は「経験・情報が増え、世の中の解析度が上がった」と定義して考えを進めていきます。
若かりし頃の私は「営業トップになったら、自分が欲しているものは全て手に入る」と思い込んでいたので、そのためだったら何でもやるという状態です。しかし、社会人を半年弱経験し、実際に営業でトップになる(なれそう)な状態に近づいてきたら、「あれ、思ったよりも人生変わってないぞ」と悟ってしまったということです。
ここで私に何が起こったのか。新たな働く基準が生まれてきたということです。
仕事の悩みは基準の多さで複雑になる
ちょっと話を変えて、「年収1000万円を稼ぎたい」と自分の中で目標を立てたとしたらどうしますか?
私の結論は「リターンの大きい仕事を寝る間も惜しんで働く」です。例えば個人でテレアポ代行を初めて、1件1万円のアポ単価でアポが取れやすそうな商材を扱っている会社に提案をします。そこで案件がもらえれば、年間1000件、月換算84件のアポイントを取れたら、晴れて1000万円プレーヤーです。
アポ率が1%だとしたら、毎月8,400架電すればOK。毎日働けば(30日稼働)1日280件の電話をかければ大丈夫です。アポ率が2%だったらなんとその半分4,200件でOKです(怪しいCMみたいになってきた笑)
けどシンプルに考えるとそういうことです。
ただ多くの人は1000万円を稼ぎたいと思っても、こういった仕事をしません。それは他の制約条件を自ら課すからです。
- 営業の仕事はしたくない
- プライベートの時間は確保したい
- 自分のこれまでの経験を活かせる仕事がしたい
- ネットで稼ぎたい などなど
これらが悪いわけではありません。ただ難易度を上げているのは事実です。
つまり、人は働く上で1つのモノサシではなく、複数のモノサシを持ち出して考えるから難易度が上がっているということです。転職においても同じで、「あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい」と歌っていたらなかなか自分の希望する会社に出会えないのは必然です。
見方を変えると「報酬と納得感の同時獲得」というハードルを自ら課しているということです。
- 報酬を優先したら楽しい仕事ややりたい仕事ができない
- 好きなことや納得感のある仕事や働き方を優先したら、報酬が増えない
と捉えられますね。人は基本的にどっちを取るかではなく、どうバランスをとって落とし所にするかを考えています。「給料は下がるけどやりたいことができるから仕方がない」「ハードワークだけどとにかく稼ぎたいから今は我慢しよう」とかは、その典型例です。
同時達成を1つの手段で目指すから難しい
先ほど「稼ぎと納得感の同時獲得」という表現をしました。
これをもう少し分解するとこうなっているケースが多いです。
- 報酬を手に入れる
- 納得感を手に入れる
- 同時に手に入れる
- 1つの手段で手に入れる ←New
1つの手段、例えば転職したらその会社のみで実現できるみたいに思い込んでしまっているパターンです。
基準となる「報酬」「納得感」、これを1つ実現するのも大変なのに「2つ欲しい」という状態で、かつ「同時達成」を目指し、さらに「1つの手段」でやるとなれば、働く難易度が高まるのは必然です。
けど諦めないで欲しいのです
難しいという話を散々してきましたが、一度きりの人生、後悔なく過ごすためにも諦めないでください。ただ一時的な諦めは必要です。それが戦略です、
例えば、最近流行りのFIRE(早期リタイア)を目指している人で考えてみましょう。FIREには「年間支出の25倍の資産」と「4%ルール」という実現基準があるらしく、これをベースで考えてみると、年間支出が300万円の人は資産7,500万円を確保し、これを資産運用して生活を維持していくということらしいです。
なので、25歳男性が「45歳までにリタイアしたい」と考えたら、下記のように整理できます。
- 報酬を手に入れる:7,500万円の資産確保
- 納得感を手に入れる:FIREの実現
- 同時に手に入れる:7,500万円確保=FIRE実現
- 1つの手段で手に入れる:特別指定なし
つまり、とにかくFIREを実現したいのであれば、20年間で7,500万円を貯蓄できる仕事や働き方を追求すればOKとなります。
これにさらに、「今やっているITの仕事は継続したい」となると下記が追記されます。
- 報酬を手に入れる:7,500万円の資産確保
- 納得感を手に入れる:FIREの実現+ITの仕事の継続
- 同時に手に入れる:7,500万円確保=FIRE実現をITの仕事で実現
- 1つの手段で手に入れる:本業(IT)+他自由
さらに、副業で自己成長もしたいとなると更に下記が追加です。
- 報酬を手に入れる:7,500万円の資産確保+成長
- 納得感を手に入れる:FIREの実現+ITの仕事の継続+成長
- 同時に手に入れる:7,500万円確保=FIRE実現をITの仕事で実現しさらに副業もできて成長している
- 1つの手段で手に入れる:本業(IT)+副業
どんどん難しくなってきました笑
さらに「プライベートも充実させたい」とか言い出すと
- 報酬を手に入れる:7,500万円の資産確保+成長
- 納得感を手に入れる:FIREの実現+ITの仕事の継続+成長+プライベートの充実
- 同時に手に入れる:7,500万円確保=FIRE実現をITの仕事で実現しさらに副業もできて成長していて、プライベートの時間も確保できる
- 1つの手段で手に入れる:本業(IT)+副業
これを優先順位と時系列で整理をし、今やるべきことに落とし込みます。まずは2つに絞り込みましょう。
- FIRE実現
- 7,500万円の資産確保
- ITの仕事を続けたい
- 副業もしたい
- プライベート時間の確保
この中で2つを決めます。例えば「ITの仕事で7,500万円の資産確保ができる仕事があるか」を考えてみます。毎年の支出を300万円だとした時に、20年間で7,500万円を貯蓄するには13,500万円が必要になります。年収が675万円です。ただこれも現時点ではなく、トータルの平均が675万円になれば良いので、スタートが400万円の仕事であったとしても、出世・昇進で給与が上がっていけばOKとなります。
こう考えると、「ITの仕事で平均年収675万円に45歳までになれる職場」を今度探します。見つけたら、他の条件が合う会社も満たしてくれるのか、満たしてくれないならここは優先するか否かを自分の中で決めていくだけです。つまり、選択肢を絞り込んだ段階で「本当に副業をしたいのか」「プライベート時間で具体的にどれだけいるの?」とかを考えれば良いということです。
人間は永遠に悩めるんです。なぜか具体的に考えないからです。言い換えれば悩んでいる状態は、問題の解像度・解析度が甘いんです。鮮明になれば対処法や対策が出てきてしまうので(良い意味で)、もうその問題で悩んでいる状態からは脱することができるからです。
ないもの探しなんてない
仕事の難易度が高いのは複雑なものを絡ませたまま解決しようとしているからです。まずは分解をしてみてください。分解も難しく考えず、箇条書きしてみるというレベルでOKです。その中で優先順位が高いものを2つに絞って、その条件に合う仕事や働き方が現実的にあるのかを探してみてください。そこから他の制約条件を満たすものが、今自分が持っている選択肢の中であるのかを整理し、あるのであればどこにするか、ないのであれば作るか諦めるかです。
「ないもの探し」という言葉がありますが、これは嘘です。ないものを探しているんじゃなくて、欲しいもの・手に入れたいものを曖昧なまま探しているから永遠に見つからないのです。「ないもの」を明確にして、それは世の中に存在しているのかを探す、あればその中から探すか、なければ作るか諦めるかです。
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