「本当に」という言葉をあえてつけました。
話が上手い人というのは沢山います。
ただそのなかで今回は、
- ビジネスにおいて本当に話が上手い人はどのような人なのか
- そのような人は具体的に何をしているのか
このポイントについて解説していきます。
本当に話が上手い人①前提
話が上手い人は相手にとって望ましい状況を作り出すことができます。そのために、
- 相手が想像できる情報
- 相手が意思決定ができる情報
これらを伝えている人はビジネスにおいて話が上手い人であるということができます。
話が上手い人は相手が想像できる情報を伝えている
言い換えるならば、相手がイメージしやすいということです。
どんなに商品説明をしっかりしたところで、
「なんかうまくいくイメージが湧かないな」
そう思われてしまったら相手は判断をしません。
判断ができる・できないの段階の前に、そもそも判断をしようとしてくれないのです。「よくわからないからいいや」と放り投げられてしまうことになってしまいます。そうなってしまうなら、営業にとっても損失であり、お客様にとっても時間の無駄という状況が生まれるでしょう。
「なんか面白そう」「やってみたいな」
といった、想像、期待を掻き立てる情報提供ができているかということが大きなポイントになります。
- 例をあげて話す
- ボディランゲージを使う
- 擬音・擬態語を使う
- 比喩を用いる
- 資料など道具を活用する
これらのような様々な手を使い、相手に想像させるということが重要になります。
話が上手い人は相手が意思決定できる情報を伝えている
相手が決断をしてくれなければビジネスは前に進んでいきません。
「やる」か「やらないか」ということを相手が言えるような情報を伝えることが重要になります。
決断をしてもらうためには、商品のメリット・デメリットの両面提示、他社との比較、それらを踏まえて断言することが必要です。
▼意思決定をしてもらうためのコツについてはこちらで解説しています。
本当に話が上手い人に共通する特徴
話が上手い人の特徴を5つの観点から解説していきます。
話が上手い人の特徴①結論から話す
多くの営業は、数多くの情報を相手に伝えることで、決断を促すことができると考えています。ただ、人は決めることに対して、多くのエネルギーを使い、ストレスを感じます。そのなかで、「情報を沢山あげたので決めてください」と言われても、決めきれないことがほとんどです。その状態だと、お客様は営業からもらった情報が本当に正しい情報なのか分からなくなってしまいます。情報を渡したからOK、ではないのです。
結論から話すことによって、言いたいことが話の中で埋もれず、相手も理解しやすくなります。誤解も生じにくく、会話もスムーズに進む。このメリットを活用しない手はありません。そのため、要点をまとめて整理して伝えることが重要になります。
情報を増やすのではなく、情報を削る意識をぜひ持つようにしていただきたいと思います。
▼話し方についてはこちらでも解説しています。
意識するだけで成果をあげられるようになる「営業の話し方」7選
話が上手い人の特徴②不足情報を伝える
要点をまとめたうえで情報を削って話すと、当然足りない情報が出てきます。
そこを相手の反応を見ながら相手が求めている不足情報を伝えることが2つ目の特徴です。質問だけでなく、相手がなんだか不安そうな表情をしているのを感じたときに、「補足として……」とフォローを入れるようにしましょう。
このフォローの部分が、意外と多くの人ができていない部分になります。意思決定をするには、相手が「その気」になっている必要があります。相手のやる気を削いでしまうコミュニケーションを知らずのうちにとっていないか、定期的にチェックすることが必要です。
話が上手い人の特徴③前提を合わせる
相手の前提に立って会話をすることが3つ目のポイントです。自分の前提で話をしてしまうと、相手との食い違いが発生します。
例えば、学校の授業で数字を多く使ったから数学の授業だとは限りません。理科でも数字は使います。ただ、このとき本当は理科の授業なのに数学の授業だと思い込んでいる人は、正しく学ぶことはできません。また、仕事で使えるトーク術を聞きたい人に、恋愛で使えるトーク術を教えたところで他人事としか受け取ってくれないでしょう。
説明を聞く人には、かならず「目的」があります。
相手に必要な情報を間違いなく伝えるために、相手のことをまず知って、前提を確認する。話し上手な人が行っているポイントです。
相手の背景を鑑みながら前提を合わせることで、スムーズな会話ができるようになります。
話が上手い人の特徴④一方的に話さない
話が上手い人は、「話すこと」が上手いのではありません。
「会話」が上手いのです。
会話はキャッチボールとよく言われます。自分が話したあと、必ず相手は何かしらのリアクションをとります。そのリアクションを見ながら、それに合わせて自分の言葉や態度をかえることができるのが話が上手い人の特徴です。一方的に話ばかりしている人は、自分と相性がいい人に当たったときにしか売れません。しかも、自分と相性が良くない人と当たる確率の方が高いはずです。そうなった際、一方的に長く話してしまうと、聞いている相手も集中力が途切れてしまいますし、話し切ったら、それで話題が尽きて終わり、なんてことになりかねません。
ビジネスの場においては、我を通すことを目的にするべきではないということができます。相手の反応に合わせて態度を変えることによって、幅広いコミュニケーションをとることができるようになります。「聞き上手は話し上手」と言われますが、まさにその通りです。
話が上手い人の特徴⑤繰り返し伝える
大事なポイントは繰り返し伝え続けましょう。何回も言わなければ伝わらないことの方が圧倒的に多いです。繰り返し伝えることで、相手にその情報を刷り込むことができます。そのため、確実に伝えたいことを絞るようにしましょう。多くて3つ、可能なら1つに絞りましょう。
そして、その決めたメッセージを最低3回伝えることが重要です。一度では相手にメッセージが相手が伝わらなかったり、相手は聞いてはいても内容は理解していないといった状況になってしまう可能性もあります。
人は忘れる生き物です。ある程度繰り返し伝えないとお客様の記憶には残りません。
現代において、即決営業はなかなか難しいものになりつつあります。情報があふれ、数多くの提案が存在するからです。即決せず比較して決めようとする状況においては、お客様の記憶に残っているものほど買ってもらえる可能性が高くなります。記憶に残してもらうために、大事なポイントは繰り返し伝える。意識していただきたいと思います。
本当に話が上手い人に共通する特徴まとめ
今回の内容を1枚の画像にまとめるとこのようになります。
セルフチェックしていただき、本当に話が上手い営業をめざしていただきたいと思います。
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