
究極のマネジメントはマネジメントしないこと
これが私の持っている結論なのですが、そんなお話を今日はさせてください。
マネジメントとは?
マネジメントとは?と定義を考えるとき、避けては通れないのはやはりドラッガー先生のお言葉・お話ですね。
マネジメントとは、組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関
この言葉は有名ですが、経営におけるマネジメントをもう一歩踏み込んで定義すれば、ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源を活用し、組織の成果アップを実現することがマネジメントと言えます。多くの組織がマネジメントに苦労し、マネジャーが部下の管理に苦戦しているのは、今も昔も変わらない現実です。マネジメントに関する情報も溢れ、ツールがこれだけ増えたにも関わらずです。
なぜ多くの組織はマネジメントに苦労するのか?
マネジメントの前につく言葉はいろいろあります。
- タイムマネジメント
- コストマネジメント
- モチベーションマネジメント
- プロジェクトマネジメント
- アンガーマネジメント
などなど、マネジメントと一括りに行っても細分化されているのが現代です。
しかし、共通することはマネジメントを行う際必ず1人以上のヒトが介在しているということです。「セルフマネジメント」という自分自身のマネジメントだって、自分という人が1人登場します。タイムマネジメント・コストマネジメントも「お金を使う人」がそこにはいます。
つまりマネジメントとは常に人と向き合う仕事であり、役割であると言えます。
組織は生物(なまもの)である
なまものなので、放置すれば腐ります。手を入れすぎてもダメになるのは早くなります。常にバランスを見ながら、その場その時における最良の判断が求められるのがマネジメントと考えれば、この悩みは永遠に尽きないということは理解できるのではないかと思います。
また人を相手にするということも、マネジメントの難易度を上げる要因です。そこに”感情”という合理性とは関係のない判断軸が発生するからです。
人は感情の生き物である
そうです。感情です。感情は行動にブーストをかけてくれますが、判断の確らしさ・正答率を上げてくれるものではありません。ビジネスは常に数字で判断ができます。最終的には「利益を出す」というお金に紐づくからです。利益とは「売上-コスト」です。つまり経営活動、事業活動の最終は「売上につながる行動を増やせたか」「コストを下げる行動を増やせたか」ということに尽きます。その判断において「やりたい/やりたくない」「楽しい/つまらない」「好き/嫌い」という判断軸を織り交ぜることで、一気に意思決定の難易度を高めることになるのです。
1人であればランチに食べるものはすぐに決まります。自分が食べたいものを食べに行けば良いからです。しかし、登場人物が増えれば増えるほど、当然「何を食べるか」を決めることは難しくなります。
マネジメントにおける意思決定も同じです。「利益を出す」ということだけにフォーカスをあてて、他の感情を全て捨てたら、意外とシンプルに、簡単に進むことは多いんです。しかし、そうもいかないのは「最後に取り組むのは人間だから」です。
昔のマネジメントは簡単だった?
今は今、昔は昔の難しさがあるのは大前提ですが、今よりも簡単だったといえる側面があるのではないかと思います。そう考えるポイントは下記が挙げられます。
- 企業戦士・モーレツ社員と呼ばれる働き方の固定化
- 終身雇用・年功序列に代表される評価の統一化
- 画一的な教育
昨今はダイバーシティと呼ばれる多様性の受け入れは社会的、世の中的に1つのキーワードです。また働き方改革等の環境面における制約もより一層厳しくなりました。
マネジメント考えるにあたって、「マネジメントする相手の多様化」「働く環境における制約・規制の強化」は、スポーツで考えれば、試合開始前から条件が厳しくなったと思われるような状態です。
マネジメントの本質は目標達成である
今挙げたように、これまでの働き方やマネジメントは単一のルールに向かって、とにかくまっすぐ進むことが正義であり、正解でした。つまり正解が明確であり、評価も明確だったと言えます。今は評価も多様な評価が求められ、成果も単に結果を出すだけだけではなく、様々な制約の中でのパフォーマンスの発揮が必要です。
しかし、今も昔も変わらない、マネジメントの前提があります。それが
目標
です。
マネジメントは「組織に成果を上げさせる」というドラッガーの定義がありますが、そもそも組織とは人が集まり、何かを成し遂げようとする集合体です。つまり、そこには目指すべきものがあり、目標の存在があるということです。
色々なマネジメントの方法ややり方、考え方が生まれ、マネジメント本やコンテンツが溢れた時代ではありますが、マネジメントの本質は自分が持っているリソース・資源で目標を達成させるという基本に立ち返れば、至ってシンプルに考えられるのではないと思っています。
この視点で考えた時に「メンバーの成長」は目的ではなく手段であるということにも繋がります。メンバー自身は組織やマネジャーに成長を求めていると思います。しかし、メンバーを成長させること=目標を達成させるではないということです。目標を達成させるために、メンバーの成長が不可欠だったというのが正しい捉え方です。そもそも会社・組織は学校ではありません。目指している世界や目標、夢を実現するためにあるということを、マネジャーは忘れては行けないですよね。
マネジメントが失敗するのは優先順位のつけ間違いである
マネジメントは目標達成であると考えた上で、目標が達成できない理由は判断ミスです。言い方を変えれば、優先順位の間違いです。優先順位を間違えてしまう理由は5つあります。
- 感情判断による合理的判断の欠如
- 情報不足による決断誤り
- 目標設定ミスによる活動自体の誤り
- 感情無視による組織機能不全
- 振り返り不足による問題放置
マネジャーの仕事は
決断
です。日々目まぐるしく変化する環境下において、様々な決断が求められます。
「この目標で良いのか」「現状の施策をこのまま走らせて良いのか」「新しい施策の実施有無」「メンバーの役割や所属はそこで良いのか」「予算は足りるのか」「もっと効率的な方法はないのか」など、多くの問いに対して答えを出し続けることが必要になります。
その上で良いマネジメントをするために意識すべきことは正しい解答をする以上に、質の高い問いを見つけることに意識を置くべきです。問いが決まった時点である程度の答えは出ているものです。つまり、問いの質をアップデートすることができていれば、自ずと目標達成に近づいている可能性が高いということです。逆に、毎日、毎週、毎月同じことで悩んでいる場合、組織は現状維持もしくは衰退している可能性が高いということです。動き方を変えれば、行動量を担保すれば違った課題が出てきて然るべきですが、そういった問いが生まれていないということは、行動量か検証量か改善量が不足しているということです。
マネジメントがそれでも機能しない理由
目標を前提とすることがマネジメントであるとシンプルに考えようという話をしてきました。PDCAという言葉が長年使われ続けているのは、マネジメントの本質がそこにあるからです。計画を立て、実行し、検証をし、改善に繋げていく。この繰り返しであり、これをどれだけ高速で早く多く回せるかが大事ということです。
しかし、なぜ多くのマネジャーはそれがわかっていてもできないのか。ここでは忙しさやマネジャーの資質的な要素は一旦置いておきます。では何が問題なのか。答えはすでにこれまでの文章の中でもお伝えしています。それは
マネジメントをする対象が人である
ということです。
どんなに管理する側が合理的な判断をしようと考えても、実際に実行するのはメンバー=人であるということです。
マネジャーがやるべきことは正しい行動を定義し、引き出し、継続させることにあります。
行動を定義する
リモートワークが一般化した昨今、これまで以上にマネジャーに求められている能力の1つが言語化スキルです。言葉にする力です。隣にて常に監視できる時代ではなく、さらにコミュニケーション量が減った昨今では、ちゃんと伝える=量で解決するではなく、コミュニケーションの質を高める=しっかりと相手にわかる言葉にするスキルが求められます。
その言語化スキルを前提に、部下・メンバーに求める行動を言葉にして伝えられる状態を作り、メンバー自身が自分で良い/悪い、過不足を評価できる状態を作ることが求められるようになったのです。
行動を引き出す
人が行動を起こすには理由があります。
行動=動機×能力×きっかけ
この方程式を私はよく使います。言い換えれば、
動機=やるべき理由への理解と納得
能力=その行動をやれるという能力評価
きっかけ=行動を開始するきっかけ
今までは強制力がマネジメントの武器であったため、指示を出すだけで行動が引き出されていました。しかし時代は変わり、ただやれと言っても動かない、動けないという時代です。だからこそ、「なぜ必要なのか」「なぜあなたにやって欲しいのか」「なぜ今なのか」「どうやるのか」をちゃんと説明し、伝えるスキルがマネジャーには求められています。
継続させる
成果は1日にしてならず
が今の時代です。1日でできることには限界があります。正しい継続が今まで以上に求められる中で、行動を止めないこと・継続することが重要になります。そこで大事なことはモチベーションが切れないように関わる続ける、という判断をしがちですが、そうではありません。もちろん会話の継続は必要ですが、お互いにとって労力も負担も時間も掛かります。
そこで大事なことがルールを作ることです。継続で大事なポイントは労力・工数を減らすことです。「考える」「判断する」を減らし、無意識にでもやっている状態を作ることが大切です。
マネジメントを複雑にするのはいつも自分である
マネジメントについて色々な視点から考えてきました。見るべきポイント、考えるべきポイントがたくさんあり、複雑な仕事であるというのは間違いありません。難易度も高いです。だからこそ、マネジャーは高給が支払われているとも言えます。
しかし、マネジメントを自分でより複雑にしないでください。もっとシンプルに「今自分は目標と向き合えているか」「今の判断・行動は目標達成に近づけられているか」という2つの問いにちゃんと向き合ってください。目標から目を逸らした時、マネジメントは機能しなくなっている、そんな意識で今日も明日も頑張っていきましょう。
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