「転職を考えているが、お金だけで決めてしまってよいものか」
「転職活動における成功しやすいマインドセットを知りたい」
「すでに何回も転職し、毎回後悔してしまう」
このような悩みや疑問はありませんか？
魅力的な年収を提示されると、あまり深く考えずに転職してしまいたくなる気持ちわかります。
この記事では、転職を悩んでいる方へ、「転職活動に成功する人の特長5つ」について説明します。
最後まで読めば、「年収だけで判断せずに、市場価値を高めることが大事」とわかるでしょう。
転職支援をし、数多くの事例と接している私が記載します。
転職活動に成功する人の特長5つ
転職してもすぐに辞めたくなったり、愚痴をこぼして働き続けたりする人はたくさんいます。
満足して転職活動をするには、どのようなマインドセットで臨むべきなのでしょうか？
転職活動に成功する人の特長5つを説明していきます。
①1回の転職でよい職場を見つけようとしない
②転職を通して自分の市場価値を高めることに視点を置いている
③年収だけを基準に転職を考えていない
④何を得られるか以上に、何ができるのかを考えている
⑤逆算思考でキャリア設計ができている
特長①1回の転職でよい職場を見つけようとしない
複数回転職する前提で、通過点として次の転職を考えましょう。
というのも、一つの会社で一生涯勤める人は少ないからです。
終身雇用制度は崩れている現代において、何社も転職していることはそれほどデメリットになりません。
また、実際働いてみたら、
- この会社ではなかった
- 新しいチャレンジをしてみたくなった
などの思いもでてくるはずです。
会社自体の寿命も短くなっている
他にも、ベンチャー企業も多くなり、以前より寿命が短い会社も増えています。
コロナ禍でやむを得ず倒産してしまった会社も少なくないでしょう。
このように、商品や会社のサイクルが短くなっており、一生勤められない可能性も高いです。
考えてみてください。
新卒の20代で入社して、60歳まで働いても約40年働くことになります。
商品や会社の寿命が20年程度とした場合、まだ20年も働く必要があります。
このような状況の現代において、次の1社で生涯過ごすと考えるより、複数回転職する前提で考える方が現実的でしょう。
1回の転職ですべて満たすのは難しい
また、1回の転職ですべてを満たそうとするとなかなかうまくいきません。
少なくとも、その転職が未経験からの転職の場合、年収は下がってしまいます。
未経験に高い給料を払う理由はないからです。
たとえば、営業から経理に行きたい場合、給料は下がってしまいます。
未経験で、続けられるかわからないと思われており、最初から高いお金を払って、すぐにやめられてしまっては損だと思われてしまうからです。
これでは、未経験な分野に転職できないことになります。
つまり、年収も働きがいも満たせる転職を考えたときに、一度の転職ですべての希望を満たすことは難しいのです。
長期的視野に立って、何度か転職したときに最高の状態にするつもりで考えるべきでしょう。
そもそも、転職のリスクを背負ってまで転職すべきかを最初に考えましょう。
というのも、今まで培ってきた社内の様々な資産を失うからです。
人間関係、社内の業務理解などを失います。
- あの人に聞けばこれが詳しいから聞いてみなよといった細かい知識
- 飲み会に何度も行って仲良くなったからこそ、あの人にこのお願いができる、といった人間関係
- 自社でしか扱っていない商品に一番詳しかったのは自分だからこそ、仕事のお願いが絶えなかった
このような、有利な点は消えてしまうのです。
特長②転職を通して自分の市場価値を高めることに視点を置いている
この転職をすることで、自分の市場価値が上がるのかという目線で取り組みましょう。
周りに評価される経験や知識を持っているかどうかが市場価値です。
一般的にはあなたにしかできなくて、他の人も求めていることがあれば市場価値は高くなります。
たとえば、一部の人にしかわからない薬の知識があったとしたら、「その薬を詳しく知っているのは少数しかいないので、ぜひうちで薬の知識を活かして営業をして欲しい」と言われるでしょう。
市場価値の上げられない転職には、生涯給与の減少リスクがあります。
転職は必ずしも市場価値を上げるわけではなく、下がる可能性もあるためです。
伸びている市場に入れば、自分の経験や評価があがります。
しかし、停滞していく市場に転職すると、一時的に年収が上がっても将来下がる可能性高いのです。
たとえば高速道路の管理会社に入社し、高速入口で料金徴収の仕事がうまくなっても市場価値はあがりません。
ETCが普及し、高速入口は無人化が増えているからです。
仮に一時的に給料が上がったとしても、将来性は低いと考えられます。
逆に、未経験で入社し、一時的に年収が下がったとしても、ITの分野で技術や経験を身につけられれば、中長期的に年収が現状を超えることは予想できるでしょう。
「廃れる業界を自分は救いたいから！」
といったように、自分なりの信念があればこの限りではありません。
そうではなくて、漠然とした「給料あげたいな」という価値観で転職を考えている場合は、周りに評価される経験が積めるかどうかという目線を大事にしてください。
特長③年収だけを基準に転職を考えていない
「転職活動しました。年収100万円アップを告げられました。だったら行きます。」
という判断軸だけで転職しないでください。
理由は、自分の市場価値が上がる市場を目指していただきたいからです。
特長④何を得られるか以上に、何ができるのかを考えている
その会社に入って、顧客に対して
- どんな価値提供ができるのか
- 価値提供したいと思える相手と仕事ができているのか
という目線を持って欲しいです。
というのも、何かが欲しいから転職をしたい人が多いからです。
- 何も教えてくれない
- 給料が少ない
- 休みが少ない
そういった理由で転職する人は多いです。
しかし、もらうだけでは仕事にはなりません。
自分が何を提供できるのかで評価が決まるからです。
入社できたとしても、与えられる物がないと、活躍できずに後悔する可能性が高いため、
もらうことばかり考えていると、転職後に必ず後悔します。
特長⑤逆算思考でキャリア設計ができている
現時点の見える範囲から目標への到達方法を考える「逆算思考」でキャリア設計しましょう。
1年後に自分は課長になっている、3年後に海外勤務していたい、それは人それぞれです。
自分はこうなりたい、逆に、自分はこうなりたくないというのをまずは考えます。
それを実現するために、自分は今、どんな経験をしておかなければならないのか、どういう職場で働くべきなのか、その目線が必要です。
具体的に考える場合は次の項目を最低限考えましょう。
- 何を目指したいのか
- 何を実現したいのか
- 何を手に入れたいのか
- 何ができるのか
行き当たりばったりにやると、計画を立てたときより、市場価値が下がりやすくなってしまいます。
当然、予定通りにキャリアが進むかはわかりません。
そのため、変わっても構いません。
計画を立ててずれを把握し、軌道修正していく過程が大事なのです。
まとめ
いかがでしょうか？
年収だけに飛びついて転職をしてしまう人は非常に多いです。
転職の成功とは、一時的に年収が上がることではありません。
将来的に自分の市場価値が下がらないように、しっかり考えて転職活動をしましょう。
今回の内容を一枚の画像にまとめました。
私の記事が少しでも、あなたの転職の役に立つことを願っています。
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