1on1って、あんまり好きじゃなかったんですが、今更ながら必要性を感じ始めました。
そんなお話を今日はさせてください。
会議に勉強のためには機能しない
元々私がいた会社はとても会議の多い会社でした。ただ営業会社でもあったので、日中の会議は禁止。10時〜18時にオフィスにいたら怒られました。なので、会議は1番早いと7時スタート、遅いと21時スタートもありました。ただその会議を振り返ってみると、「今後のために参加して」「とりあえず参加して情報をキャッチアップして」というものが多く、発言する会議は2割ぐらいでした。そんな会議にずっと出ていると、私みたいなやつは内職を始め、当時ブログを1日2本アップすることに成功しました(←これはダメなやつですからね笑)。
当時を振り返ると、会議だけじゃなく、メーリングリストの登録なども同じで、必要性が1%でもあれば参加するという形式でした。これがよくないとは当時薄々感じていたのですが、昔の私は「そこのグループに入れて1つステータスが上がった」と勘違いしていました。
仕事はそこにいることに価値があるのではなく、そこで存在意義を見出し、アウトプットを出して初めて仕事をした、と言えるんです。そのことを理解せずに参加していた自分を今では叱りたい気持ちでいっぱいですが、今と未来を見て頑張っていこうと思います。
今だとメーリングリストじゃなく、弊社だったらSlackのチャンネル、他社だとLINEやチャットワークのグループなど、ツールは変わりましたが、本質は同じです。とりあえずが負担だけを増やし、コミュニケーションを円滑なものから遠ざけることをわすれてはいけませんよね。
コミュニケーション不足は業務障害となる
HR総研が行った社内コミュニケーションに関するアンケートでは、「社員間のコミュニケーション不足は業務の障害になる」が9割以上という結果が出ています。
言われなくてもと思うかもですが、改めてこの結果にはちゃんと向き合わないといけないですよね。コロナもあり、コミュニケーションのリモート・オンライン化が進んだ組織も増えました。一方で一時的にリモートワークを行った結果、「やっぱりリアルコミュニケーションが大事」とオフィス回帰が進んだ2023年でもありました。
「雑談」や「リアルコミュニケーション」の頻度は【従業員満足度】に直結という結果がPLUSの働き方に関するWEB調査2023年でもリリースが出ていました。
一方で少し前に、職場の飲み会「不要6割」というニュースがあったように、意図・目的のないコミュニケーションを嫌う若者も増えており、価値のある時間の使い方を求めるトレンドは意識しておかなければなりません。
1on1ってそもそも何?
だいぶ遠回りしてきましたが、ようやく1on1の話です。最近は色々な場面で使われる言葉になりましたが、ここでの意味は
上司と部下が1対1で話す機会
そもそも個別面談は昔からありました。上司と1人で話したことがあるという方も当然多いと思います。しかし、2004年からのGoogleトレンドのグラフを見ると、これらの言葉が使われるようになったのが20年で大きく増えたことがわかります。
リクルートマネジメントソリューションズの1on1ミーティング導入の実態調査でもこのような効能があったと調査が出ています。
個別面談は元々あったものではありますが、昔の私を振り返ると個別で面談がある時は何かあった時でした。
- 人事異動
- 評価・査定のネガティブな変更
- 退職面談
何か大きく変わる時、もしくはネガティブな評価が下される時に、個別に丁寧に伝えないというパターンがほとんどでした。1on1ミーティングの目的は評価・査定結果や会社の指針・方針を伝えるではなく、部下の育成が目的です。
多くの組織はなぜ1on1に注目したのか?
1つはコロナがあり、社員・部下とのコミュニケーションが激減したことが大きな要因でしょう。
部下と同じ空間で、隣で仕事をすることができなくなり、「なんとなく察する」ということができなくなったため、直接話す時間をしっかりと確保しなければ会話をする時間、気づく時間が激減してしまいました。今までのように「気づき」「察する」「空気を読む」材料がなくなってしまったために、直接のコミュニケーションを増やすことが重要になったのです。物理的な要因で話をしなければ、仕事の状況、部下のモチベーション、考えていることがわからなくなってしまったということです。
1on1ツールを提供しているKAKEAIの調査結果を本田社長は記事内でこのように話していました。
2021年には国内で261万人が1on1に新たに着手しており、コロナ前の2019年と比べると約2倍になっています。Kakeaiに対するお問い合わせ件数も、コロナ前の100倍ぐらいになっているんです。
1on1の現場で起こっている勘違い
ただ1on1には私は大きな勘違いを2つ感じています。
- 1on1をやっているから部下の状況はわかっている
- 1on1は部下との雑談時間で仕事や業務の話をしてはいけない
という2つです。
「1on1をやっているから大丈夫」という目的の手段化、「1on1はとにかく部下に気持ちよく話させる」という目的の不明瞭さ、が問題になっている組織やマネジャーがとても多いということです。一昔前の組織は「仕事は見て覚える」「とにかくやれ」「黙ってやれ」という指示だけで仕事が回っていた時代もありました。しかし、今そんなマネジメントを図ろうとすればパワハラで終わりでしょう。
1on1は誰のための時間なのか?
1on1の時間自体は「部下のための時間」である、という認識を上司やマネジャーが持てるかどうかという点にあります。
上司が指導する時間と捉えてしまえば、話す時間は圧倒的に上司が話し続ける、教える時間となってしまい、昔の上司の武勇伝を聞かされたり、強制的な指示にまだ逆戻りです。
1 on 1 ミーティング――「対話の質」が組織の強さを決めるでは、1on1の目的は下記の6つにあると書かれています。
- 部下との信頼関係を構築する
- 部下の経験学習を促進する
- ホウレンソウの機会とする
- フィードバックとそこからの学びを得る
- 部下のモチベーションを高める
- 意志決定に必要な組織の情報を得る
つまり、1on1は部下のために時間であり、部下との関係を強化し、コミュニケーションを図ることで安心して、自信を持って、正しい行動に導いていくことが役割です。
しかし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。それは上司の役割です。ドラッガーは「組織をして成果をあげさせるための道具、機能、 機関がマネジメント」とマネジメントの意味を定義しています。つまり、部下を持つ上司は、部下という経営資源の1つである「ヒト」というリソースを活用し、最大限の成果を出し、目標を達成させる役割を持っています。マネジャーとして、自分の勤務時間を使うということは「目標達成のためのマネジメント手法」であり、そのための時間になっていなければいけないということです。
1on1が部下の単なる相談会になっていて、業務成果向上に貢献していなければ、それは1on1ミーティングの機能を果たしていないということです。
1on1の本質は「対話」にある
話していたら頭の中が整理できた
という経験ってありませんか?この時間を作り出すことが1on1を行う際の上司の役割です。
ヤフーの1on1は「社員の経験学習を促進し、社員の才能と情熱を解き放すことである」とヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法に書かれています。才能と情熱を指示・命令、押し付けで生まれるかと言えば、決してそんなことはないと思います。
自分が思っていること、自分の中から生まれたこと、自分が考えていたことが起点とならなければ、解き放すことができないでしょう。だからこそ、部下に話してもらうことが大事なのです。
今回のこの記事のタイトル、何を問うかですが、結論何を問いても良いのだと思っています。ただ目的は
部下・メンバーの進捗をしっかりと把握、理解し、現状を踏まえて何ができるかを一緒に考え、部下の中にある答えを引き出し、目標達成・成長の支援をすること
にあります。ただここでやってはいけないミスは「今どうなっているんだ」「それで大丈夫なのか」と問いただすことではなく、サーベントコーチの世古さんがこの記事内で言われているように「なんとか感」をしっかりと共有し、聞き切ることが大切です。
私はこのなんとか感(◯◯感)において聞くことは
- 納得感
- 満足感
- 課題感
- 達成感
- 安心感
- 不安感
- 不足感
この辺りの感(感情・気持ち)と状況をセットで聞くことを大事にしています。ただファクト(事実)もしっかりと共有を受ける、もしくはツールをベースに事実をしっかりと見れる状況も作っておきます。
理想は業務時間を全て研修にすること
先程ご紹介した1 on 1 ミーティング――「対話の質」が組織の強さを決めるの中で、ヤフー社員がこんな言葉を残しています。
ちゃんと1on1をやると、すべての時間が研修の時間になる
1on1を通して、自分の業務を振り返り、気づき・発見が生まれ、「やってみたい」「やってみよう」が生まれる
常にこの繰り返しが業務改善につながり、成長につながっていきます。営業ハック内ではよく「課題の質が上がったか」という言葉を投げかけます。自分自身の成長に気づくことって意外と難しくないですか?
しかし、今自分が悩んでいること、困っていることが1年前と、1ヶ月前と、1週間前と、昨日と比べて変わっていれば、自分のレベルが上がった1つの証拠です。ぜひ部下の方は自分自身の課題をアップデートするために上司を使ってください。上司の方は部下の課題がアップデートできるように、サポートしてあげてください。
【営業ノウハウ集】たった1週間で 常に3ヶ月先の売上を確保する営業方法
営業マンとして成長する最も効果的な方法は 「できる営業マンの真似をする」ことです。
しかし、自分の周りを見たときに 素晴らしい営業マンがいなかったり他社の営業マンの良いところを 学んだりできないので営業マンとしての成長が遅れてしまうのです。
あなたが営業としてもっと成果を出したければ
自分だけでやろうとすれば 成果を出すのに、時間が掛かります。
だからこそ、先人の営業を真似ることで 2倍も3倍も成果を早く出すことができます。
成長することもできるのです。
そうなりたいという想いを持っていただいたあなたに大学の頃から営業を始め 今では、営業代行として独立し
100以上の商材を営業してきたノウハウを全てまとめた
「たった1週間で常に3ヶ月先の売上を確保する営業方法」
こちらを是非受講してみてください!
実際に営業コンサルでお伝えたところ
最短3日間で受注を獲得した人
売上目標が未達がなくなった人
等など…多くの人が成果を出してくれている営業メソッドです。
下の登録フォームに
「今すぐ受け取れるメールアドレス」
を入力し 受講してください。
メール講座ももちろん無料ですが 受講いただいた方には合わせて
ノウハウ&事例集を 無料プレゼントさせていただきます。
LINEでの受講を希望される方は↓こちらから
LINEでも受講できます。 LINEならではの特典もあります。