概要
テレアポでは、「早く話した方がいいのか」「ゆっくり話した方がいいのか」「声の大きさやトーンはどうすればいいのか」など、話し方に悩むことがあります。
しかし、本当に大切なのは、話し方のテクニックだけではありません。
テレアポは、アポイントをくれそうな人に電話をかけるのではなく、「自分がその人に会いたいから電話をする」営業活動です。
では、その気持ちを相手に伝えるためには、どのようなスタンスや話し方が必要なのでしょうか。
今回は、テレアポにおける「伝わる話し方」について解説します。
内容
1. テレアポは「アポをくれる人」に電話するのではない
テレアポをしていると、つい「アポイントを取れそうな相手かどうか」という視点で電話をしてしまいがちです。
「この人ならアポをくれそう」「条件に合いそうだから電話してみよう」と考えてしまうと、相手の反応を探りながら話すことになります。
しかし、そもそも営業は、自分が会いたいと思った相手に、自分から会いに行くためのアプローチです。
「アポをくれる人だから電話する」のではなく、
「私はあなたに会いたい。その理由があるから電話をしています」
というスタンスを持つことが重要です。
営業側の都合だけで「アポを取る」ことを目的にすると、どうしても話し方が弱くなったり、相手の反応を気にしすぎたりしてしまいます。
反対に、「この人に会いたい」「このサービスを使ってもらえば、きっと価値を感じてもらえる」という思いがあれば、伝えるべき内容も明確になります。
2. 「営業都合」ではなく「相手に価値を届けたい」という視点を持つ
テレアポで避けたいのが、営業側の都合だけでアプローチしてしまうことです。
「アポが取れそうだから電話する」
「売上につながりそうだから電話する」
「会社から言われたから電話する」
これだけでは、相手にとって電話を受ける理由がありません。
大切なのは、
「なぜ私はこの人に会いたいのか」
を自分自身が理解しておくことです。
たとえば、自社の商品やサービスによって相手の課題を解決できるのであれば、「このサービスを使ってもらうことで、相手にとって良い変化が起こる」という確信を持って電話をする。
その気持ちがあるからこそ、営業の言葉にも説得力が生まれます。
テレアポを始める前に、「自分は誰に会いたいのか」「なぜその人に会いたいのか」を整理しておくことも、伝わる営業につながります。
3. 「落ち着いて話す」だけでは気持ちは伝わらない
営業やコミュニケーションでは、「落ち着いて」「端的に」「分かりやすく」話すことが基本です。
もちろん、これはテレアポにおいても重要です。
ただし、分かりやすく話すことを意識しすぎることで、自分の気持ちまで抑えてしまうと、逆効果になることがあります。
たとえば、誰かに「あなたと結婚したい」と伝える場面を想像してみてください。
「私の年収は○万円です。私と結婚することで、あなたにはこのようなメリットがあります」
と、条件やメリットだけを理路整然と説明されても、「本当に自分と結婚したいと思っているのだろうか」と感じてしまうかもしれません。
営業も同じです。
新規開拓やアウトバウンド営業では、相手は営業担当者との関係性がまだありません。
そのため、単に情報を整理して伝えるだけではなく、「なぜ自分がこの人に会いたいと思っているのか」という気持ちまで伝える必要があります。
4. 新規開拓では「警戒されている」前提で考える
新規のテレアポでは、相手が営業電話そのものに警戒している可能性があります。
世の中には、売りたい・アポを取りたいという営業側の都合を優先した電話も少なくありません。
そのため、相手からすると、
「また営業電話かな」
「何か売り込まれるのではないか」
と身構えてしまうこともあります。
だからこそ、営業担当者は単に「きれいに話す」ことを目指すのではなく、自分の「会いたい」という気持ちが相手に伝わる話し方を意識することが大切です。
5. 「会いたい」を伝えるために声やスピードを意識する
では、具体的にどのような話し方をすればよいのでしょうか。
ポイントの一つが、声の大きさ・話すスピード・声のトーンです。
まず、声は小さく話すよりも、ある程度大きく、はっきり話した方が「伝えたい」という気持ちが伝わりやすくなります。
また、ゆっくり話すことが必ずしも良いわけではありません。
「あなたに会いたい」という気持ちを伝えるのであれば、少しスピード感を持って話すことで、熱量を感じてもらいやすくなります。
声のトーンについても同様です。
落ち着いた低いトーンで話せば、安心感や落ち着いた印象を与えられます。
一方で、「ぜひお話ししたい」という気持ちを伝えたい場面では、少しトーンを上げることで、前向きな印象や熱意を伝えやすくなります。
つまり、すべてを一定のテンポやトーンで話すのではなく、伝えたい内容に合わせてメリハリをつけることが重要です。
6. 「正しい話し方」より「伝わる話し方」
テレアポでは、声の大きさや話すスピードなど、さまざまな話し方のテクニックがあります。
しかし、テクニックそのものを目的にしてはいけません。
重要なのは、
「今の自分の話し方で、相手に伝えたいことが本当に伝わっているか」
という視点です。
声を大きくすることも、スピード感を持って話すことも、トーンを変えることも、すべては「伝えるため」の手段です。
自分が話しやすい方法ではなく、相手にどう受け取ってもらえるかを考えながら話し方を調整していくことが、営業において重要になります。
まとめ
テレアポでは、「上手に話すこと」ばかりに意識が向いてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、話し方のテクニックだけではありません。
まず意識したいのは、
「私はアポを取るために電話をしているのではなく、この人に会いたいから電話をしている」
という営業としてのスタンスです。
そのうえで、声の大きさ、話すスピード、トーンなどを工夫し、自分の「会いたい」という気持ちが相手に伝わる話し方を考えていきます。
テレアポの話し方に正解が一つあるわけではありません。
大切なのは、**「自分が話しやすいか」ではなく、「相手にきちんと伝わっているか」**という視点を持つことです。
日々のテレアポでも、自分の話し方を振り返りながら、「今の話し方は相手にどう伝わっただろうか」とセルフチェックすることが、より良い営業コミュニケーションへの第一歩になります。
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この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。
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