- 営業として新卒1年目、全く成果がでない
- 社会人4〜5年目やベテラン10年目の営業の先輩から話を聞いて参考にしたい
- まず営業としてどのように振る舞えばよいのか、新人すぎてわかりません
このような悩みはありませんか?
「とりあえずこの考え方で!」「とりあえずこうしろ!」と言われないと不安になる気持ちわかります。
この記事では、1〜3年目の若手営業マンへ「若手社会人が成果を出すために必要な3つのこと」をお伝えします。
本記事を読むことで、明日から自信を持って営業活動に取り組むめるでしょう。
社会人歴10年を超え、営業の日本一を決める大会「S1グランプリ」で日本一になるほど成長した、笹田が記載します。
この記事の前半は社会人4年目の時に書きました。
そして、後半は社会人10年目の執筆です。
アドバイスをもらう人の熟練度による考え方の変化も参考になるでしょう。
目次
新人の営業は何も持っていない
まず、大前提として「新人の営業は何も持っていない」と自覚しましょう。
私も学生の頃から営業のインターン参加、大学を首席で卒業と、

と天狗になっておりました。
今でもお恥ずかしい限りです。
しかし、改めて当時次の様に思いました。

何も持っていないこと自体は、決して恥ずべきことではありません。
当たり前ですから。
なので、まずは謙虚でなければいけません。
(もちろん、武器があったとしても謙虚さは必要です。)
この謙虚さを失った時、どうしようもなくなります。
会社や上司は、あなたが見ている視座よりも非常に高いところで見ています。
なので、悩んだり考え込んだりしてもいいですが、会社や上司は見ているところが違うことをお忘れなく。
若手営業マンが使える2つの武器「体力と時間」

お客様が求めるのは安心感
新人営業マンは、知識も経験もありません。
しかし、お客様が求めているのは、結果です。
これだと元も子もないので、その手前に「”安心感”を求めている」とお伝えします。



と思っていただくことが大切なのです。
安心感の出せない新人は体力を使え
安心感の基準でわかりやすいのは実績と経験です。
しかし、新人営業マンに実績と経験といっても、どだい無理な話。
では、新人営業マンはどうするのか。
- 若いので先輩よりも体力がある
- 社内の推進や後輩育成がないために先輩と比べて時間がある
この2つが新人の持っている武器です。
むしろ、新人にはこの2つしか武器がありませんが、言いかえれば2つもあるのです。
体力があることは、それだけ数を増やせるかもしれません。
体力と空き時間を有効活用し成果を出そう
仕事は数も大切です。
営業で言えば、100件成約したかったら、最低100件訪問しなければなりません。
体力がなければ訪問数は増やせません。
また、訪問を増やすためにもう一つ大事なものが、時間です。
当然、時間がなければ訪問できません。
数をこなすことができません。
つまり、体力と時間があれば、仕事の質を考えなければ、仕事の量は増やせるのです。
これがすごく大事。
まずは量をこなすことです。
3年目までは言われたことをこなせ
入社して3年間はまず会社に尽くしてください。
とにかく、言われたことをきちんとやってください。

上司や会社は高い視座で考えている
先ほどお伝えしたように、上司や会社はあなたがわからないほど、高い視座で物事を見ています。
物事を認識する時の立場。
例えば、新人コンビニバイト店員は、どうやって品出しをすればよいか、レジはどう使えば良いのか、そのようなことしか見えていません。
一方で、店長はどの面を向けて品出しをすれば売れやすくなるか、他の店員がレジで迷わないようにボタンにシールを貼った方がよいかなど、もっと高い次元で物事を捉えています。
これが高い視座の意味です。
営業マン単体では売ることしか考えていなくとも、上司や会社の枠で考えると、給料に成果や所要時間が見合っているか、適材適所に人材を配置できているか、など単純に売っているだけの人には思わぬ考えで動いていることでしょう。
視座を高めているのは、その人の立ち位置と経験です。
あなたがどんなに優秀でもその立場は0からのスタートです。
なので、文句をいう・意見する前にまずは頑張ってやってください。
また、あなたがそういう姿勢を持っていなければ、どんなに正論であっても話を聞いてもらえません。
上司や会社は今まで自分がやってきたことに対して自信を持っているはずです。
その自信を後から入ってきたやつに傷つけられるのは嫌なもの。
なので、まずは言われたことをきちんとやることが大切なのです。
伝え方を考えて意見やアイデアを出そう
もちろん、意見やアイデアはどんどん出してください。
出してはいけない、というわけではありません。
しかし、伝え方はちゃんと考えてくださいね。
これを間違えると、その先が辛くなります。
3年間はしがみついてでもやめない

1〜2年では仕事ができるようにはならない
仕事は、ちょっと現場で働いたからといってわかるものではありません。
もがき苦しむ中で見えてくるものがたくさんあります。
むしろ、もがき苦しむからこそ、会社の嫌な部分が見えたりします。
会社に貢献できるのは3年目から
また、3年間は頑張らないと、あなたはただの赤字社員です。
「1年目は教育されて学び時期」などといった変な覚悟はいらないので、どんどん稼いでもらってよいです。
自力で稼ぎ、会社に本当の意味で貢献するためには、3年はいないとできません。
まずは自分がいただいたものをきちんと返しましょう!
追記:社会人10年目を超えて思うこと
以下の追記は、私が社会人10年目になった時に書きました。
逆にここまでお伝えしてきたことは、社会人4年目の時の記事です。
改めて今、私が思うことは


「この2つは忘れてください」です。
言われたことに忠実になってはいけない理由

言われたことをただやるだけの営業・ビジネスパーソンの市場価値は今後どんどん低下します。
AI・ITが普及し、思考不要な仕事はどんどん自動化されていきます。
今の時代、これからの時代に必要なのは仕事を生み出せる、時間を生み出せる、考えることができる人材です。
3年間仕事を続けなくてよい理由

また「3年間は辞めない」も、時代が変わったように思います。
3年の間にテクノロジー・世の中は大きく変わります。
嫌なことを我慢して、結果自分の成長が止まってしまう、モチベーションを失ってしまうぐらいであれば、次のチャレンジをした方が大きな成果が得られるはずです。
新人営業マンのもつ武器に変わりはない


ただ「若手・新人営業マンが持っているものは体力と時間だけ」に変わりはありません。
ノウハウも知識も先輩に劣っている事実だけはしっかりと理解し、謙虚でいることは大切です。
ただ「謙虚=黙っている」ではありません。
若いからこそ入ってくる情報を、しっかりと会社のために使ってください。
また副業も一般的になってきました。
インターネット等の普及でチャレンジするコストもリスクも段違いに小さくなりました。
だからこそ、どんどんチャレンジすべきですし、嫌なことをやり続ける価値は小さくなっていると感じています。
強いメンタルを持とう
「営業の成果を上げる」「一般的に向上させることが可能な武器をもつ」の意味で一つご紹介したいことがあります。
RevCommの2021年に行われた調査では、営業成果を高めるために必要な要素として「モチベーションを上げる」「強いメンタルをもつ」が上位にきました。
引用元:SalesZine ニュース 電話営業・インサイドセールス 1,000人 実態調査 by MiiTel
本記事で取り上げた「体力を活かし」「時間を活用」する時にまさに必要な物です。
数をこなし、疲れても失敗しても負けない行動を生み出す源泉はメンタルです。
また、「英語が喋れる」などのスキルと違って、誰にでも取り組みやすい武器と言えます。
最近ではメンタルの鍛え方も増えています。
- マインドフルネス(いわゆる瞑想的な活動)
- 筋トレする(忍耐力が付くとされている)
- タンパク質を取る(ストレスがあるとタンパク質を消費する)
など、様々です。
私はメンタルの専門家ではありませんので、きっかけのご紹介程度にさせていただきますが、活動の源泉となるメンタルも意識的に鍛えることで営業成績の底上げになるのは間違いないでしょう。
様々な無駄も含めて時間のあるうちに経験しよう
新人の営業は何も持っていない
→持っているのは体力と時間
3年目までは言われたことをこなせ
→会社や先輩の方がより高い視座からみているから
3年間はしがみついてでもやめない
→貢献できるのは3年目からだから
10年の経験から
①言われたことに忠実になってはいけない
②3年間仕事を続けなくてよい
と感じる
・体力と時間しか新人の武器がないのは変わりない
強いメンタルを持とう
→メンタルは活動の基盤になる
→常に鍛えられないか考えよう
社会人4年目と10年目では感じ方、考え方が変わってくると私自身も実感しています。
10年目の視点からみると、無駄のない道を描きたいと思ってしまいますが、今考えると必要なかったなと思う経験があったからこそ、今の考え方になったとも考えられます。
10年目も4年目も共通して思う「新人は時間と体力で勝負」は、かなり有効な考え方です。
あなたが若手営業マンで悩んでいるのであれば、今回の記事を参考に時間と体力で様々な無駄な経験も含めて体験し、あなたの成績を向上する血肉としてください。
▼笹田が新人営業に伝えている8つの心得です。本記事よりももう少し幅広い視点で記載しています。
次はこちらをご覧ください。
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。