「転職を考えていて営業職を視野に入れています。やはり安定しないですか?」
「営業は稼げるイメージをもちますが、稼げない営業もいますか?」
「精神的にキツすぎなく、成果さえだせば、ガッツリ稼げる所はどこでしょうか?」
「稼げる営業と稼げない営業の違いはなんですか?」
このような疑問はありませんか?
「営業はきつい分、報酬も高いはず」と思う気持ちわかります。
この記事では、営業職への転職を考えている初心者へ向けて、「営業は本当に稼げるのか?」について説明します。
この記事を読めば、「営業に転職し、成果をだしたのに稼げない未来」を防げます。
7,000フォロワーをTwitterで超えた、営業情報発信のベテランである私が記載しました。
目次
営業は本当に稼げるのか?
営業の契約形態に成果報酬が多いことから、稼げるとイメージしている人は多いはず。
しかし、成果をだしても思ったほど稼げない営業も存在します。
もちろん、営業職は稼ぎが高い傾向にあります。
他の職種に比べて会社への貢献が数字となって現れるためです。
たとえば、事務職は営業が動きやすいようにサポートをしますが、直接の売上につながりません。
どんなにいいサポートをしても、
「100回サポートしたから5万円給料アップしましょう」
とはなりません。
一方で営業職は
「今月10回受注に成功したので、給料も5万円多くなります」
がありえます。
それならば、すべての営業は成果をだせば稼げるのでしょうか?
実はそうではありません。
転職を考えたときに、稼ぎづらい営業を避けることで幸せな結果を生むことができます。
営業で稼ぐ方法を通して、稼げない営業を避ける方法について考えて行きましょう。
営業で稼ぐ方法
稼げる営業になるには、収入が決まる仕組みを知る必要があります。
収入は、「基本給+歩合給」で計算されます。
つまり、
営業で稼ぎたかったら、
- 基本給を上げる
- 歩合給を上げる
のどちらか
しかありません。
上げる方法は次の4つに集約されます。
①成果報酬を高くする
②出世する
③ベンチャー、スタートアップで結果を出す
④基本給が高い企業に転職する
①成果報酬を高くする
歩合給を上げる戦略です。
実績を利用して、交渉で高くすることもできますし、最初から成果報酬が高い会社を選ぶのも手です。
たとえば、1,000万円の売上に対して成果報酬が50%であれば、500万円もらえますが、
60%の成果報酬に改善できれば600万円になるので、稼ぎやすくなります。
②出世する
基本給を上げる戦略です。
結果を出して会社内で上の役職に出世することを目指します。
出世をすると責任が増します。責任が増した分、基本給が増える寸法です。
しかし、役職が埋まっている場合、結果をだしても上がれないときもあります。
出世して稼ぐ戦略をとる場合、実は営業力よりもマネジメントスキルが大事です。
「え?営業職なんだから、営業力が大事なのでは?」と思いがち。
しかし、管理職は部下を使って売上を上げる仕事です。
「部下をつけるのだから、組織としての売上を上げるのが目的で雇っているよ」
と言われていると思ってください。
だから、将来的に営業スキルよりもマネジメントスキルの方が大事になってきます。
一方、営業力で売上を上げていきたい人は完全歩合制の会社に入るのがオススメです。
そもそも、出世をすると稼げるようになるのは本当でしょうか?
会社に長年いるのに、給料の額にがっかりして転職したという話はよく聞きます。
厚労省が出している賃金構造基本設計調査では、間違いなく出世をすると稼げる傾向が見られます。
③ベンチャー、スタートアップで結果を出す
基本給を上げる戦略です。
小さい会社に所属して、組織が大きくなるにつれて、役職が上に行くことを利用します。
たとえば、3人の組織。3人で一番下だったとしても将来部下がついてくれば、
組織が成長したときに自然と、自分の役職も上がり、基本給が増えていきます。
もちろん、会社組織が成長しないと、長く在籍していても給与は増えません。
私も昔、スタートアップの経営をしていましたが、3年で潰れました。
従業員は最大で10人くらいに増えましたが、給与(役員報酬)は増やせず、無念な思いをしました。
④基本給が高い企業に転職する
基本給を上げる戦略です。
最初から今よりも、基本給が高い会社へ転職します。
採用されなければならないため、壁が高いです。
たとえば、あたりまえですが、基本給20万円の会社よりも、基本給30万円の会社で営業した方が稼げます。
10万円基本給を上げるのは大変です。
稼ぎやすい営業とは?
稼げる営業と稼げない営業の最大の違いは「稼ぎやすさ」にあります。
同じ商品を売る仕事でも、自然と稼げてしまう物、そうでない物があるのです。
稼げない営業は、営業力の善し悪しとは関係なく、稼ぎづらい物を選んでしまっています。
そこで、次の2つの事実を知りましょう。
①利益率・利益額の大きい会社・業界が稼げる
利益額が大きい会社、もしくは利益率の高い会社・業界に行った方が、稼ぎやすくなります。
なぜなら、1回商談が成立するたびに、大きく儲かるからです。
たとえば、トヨタの車を1回売ると約27.5万円ですが、マツダの車だと約5.3万円にしかなりません。
参考:【最新版】1台あたりの営業利益ランキング 国内自動車メーカー8社を比較
同じ頑張りで1台売っても、自分への見返りが会社によって異なることを意味しています。
利益率は組織で営業する会社が高い
他にも、利益率は、個人で営業をする会社よりも組織で営業をする会社の方が高いと言われています。
組織なら、営業としての高い価値を仕組み化して提供できるため、利益率が上がるからです。
たとえば、同じ保険を扱う会社でも、組織としての営業は「ライフネット生命」、個人としての営業は「プルデンシャル」と違いがあります。
②客単価(LTV)が高い商材・業界が稼げる
顧客単価(LTV)が高い商材・業界で働く方が稼げる可能性は高くなります。
Life Time Valueの略で、日本語訳は「顧客生涯価値」です。
その顧客が生涯で与えてくれる売上を意味します。
通常、一人の顧客に、1回5,000円の商品が売れれば、3,000円の商品が売れるよりよいと思いがちです。
しかし、3,000円の商品を3回買ってくれる方が、5,000円で2度と利用されないよりもよいでしょう。
このように、一人の顧客が最終的にいくら売上を上げてくれるのかを示すのがLTVです。
最初からリピートしやすい商材の方が、トータルで稼げるからです。
不動産、住宅リフォーム、自動車、保険はLTVが高いとされています。
たとえば保険は何度も同じ会社の保険で更新していくことが多いでしょう。
なぜなら、煩わしい手続きを何度もしたくないからです。
無形商材もLTVが高い
無形商材もLTVが高いと言われています。
コンサル、IT、商社などが代表的です。
コンサルは同じ人に何度もアドバイスをもらうことが多いので、イメージもしやすいと思います。
稼ぎづらい営業とは
一方、営業として稼ぎづらい業界や会社は、動く金額が小さかったり、利益率が悪かったりします。
利益が少ないので、払えるお金が少ないからです。
具体的には、販売の仕事が該当します。
家電量販店の販売、ブライダル、旅行業界などです。
ブライダルの価格は高いですが、何度も結婚することは珍しいため、1回しか利用しないことが原因です。
旅行業界は毎月旅行するわけじゃなかったり、旅行の度に同じ会社を使わなければならない理由が薄かったりします。
営業未経験者は将来を見据えるべし
これから稼ぎたい方は
- 伸びているマーケット
- 伸びている企業
を目指しましょう。
経験が少ないと、今現在年収が高い企業やマーケットに転職するのは難しいためです。
次の次を狙う転職戦略
高単価の業界の営業になりたくても、雇ってもらえなければ始まりません。
どうしたら、よい条件の業界で働けるようになるのでしょうか?
一つの戦略として、次の次の転職を狙うとうまくいきやすいです。
給料の高い会社へ入るには営業としての実績が必要です。
1社目で実力と実績を蓄えて、最終的によい条件を目指しましょう。
すぐに稼ぎたい場合
一方で、今すぐ稼ぎたいなら完全歩合制の営業も選択肢としてあります。
完全歩合制の場合は、過去の実績に関係なく雇ってもらいやすいでしょう。
目標設定をすれば選ぶべき業界・会社が決まる
- いつまでに
- いくら稼ぎたい
この2つが決まれば、選ぶべき業界や会社も決まります。
一度、あなたがなりたい将来像について具体的に金額と期日を考えてみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
すべての営業の報酬が高いわけではないと、理解いただけたかと思います。
不幸な未来を避けるために、稼げる営業を目指しましょう。
今回の内容を一枚の画像にまとめました。
私の記事が少しでもあなたの転職の役に立つことを願っています。
LINEやコメントで転職に関する質問も受け付けています。
どの業界の営業にしようか悩んだ場合にもお気軽にご相談してくださいね。応援しています!
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他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。