テレアポがうまくいかない。アポが取れない。そんな悩みを抱える営業パーソンに共通する「盲点」があります。それが「打診」の本質を勘違いしていることです。今回は、営業ハックのの朝会で伝えた「打診の基本」をもとに、その考え方と実践法を解説します。
テレアポとは「テレフォン・アポイントメント」の略。つまり、電話でアポイントをいただく活動です。当たり前に聞こえますが、ここが実はズレている人がとても多いポイントです。アポイントとは「打ち合わせの約束」のこと、もっと言えば、「相手に私のための時間を確保していただくこと」になります。なので、アポイントがいただけたけど、日程が決まっていない、誰と話すのかも決まっていないのは、アポイントとは言えません。そして、その約束をお願いしているのは、営業をする/させていただいている常にこちら側です。相手ではありません。
アポをお願いしているのはこっち。
だから、こちらから日程を提示して「お願いする」のが打診の基本。
多くの人がやってしまうのが、様子を伺いながら打診しようとすることです。「もしよろしければ…」「ご都合さえよければ…」と、相手の反応を見ながら恐る恐る聞いてみる。
でも、これは打診ではなく「探り」です。本来の打診とは、日程を提示して「この日に打ち合わせをさせてください」と明確に伝えること。そして、ちゃんと「お願いします」を伝えることです。そこから初めて、お断りや質問などのやりとりがスタートします。
- ▶まず具体的な日程を提示する(2択が基本)
- ▶「ぜひよろしくお願いします」と明確に依頼する
- ▶そこからお断り・質問への対応が始まる
- ▶「承諾」をゴールに逆算して会話を組み立てる
実際のロールプレイを聞いていると、非常に多くの方が使っている言葉があります。それが「〜ごろ」「〜あたり」「〜くらい」といった曖昧な表現です。
「来週あたりでご都合は…?」
「ごろ」や「あたり」を使ってしまうのは、断られるのが怖いからです。曖昧にしておけば傷つかない、という無意識の防衛本能が働いています。でも、それが相手からすると「自信のなさ」として伝わり、むしろ断られやすくなる。お願いしているのはこちらです。だからこそ、「この日にお願いします」と言い切ることが自信と誠実さの証になります。
ちょっと脱線しますが、信頼って、相手の人柄や能力を「信じて頼りにする」という言葉の通り、心の中で相手に期待し、身を委ねる姿勢ですよね。信用との違いは、信用は過去の実績や能力などに基づいて「安心して任せる(用いる)」という結果を重視した姿勢です。何が言いたいかというと、テレアポは初対面でのコミュニケーションとなるため、実績や能力などの過去を示す材料がありません。そのため、姿勢を示さなければいけないんです。

なので、まずは信じてもらえる自分を示すためにも自信のある(実際に自信満々か否かは別として)振る舞いをすることは相手へのマナーです。
その上で日常会話は「流れ」で成立します。話しながら方向が決まっていく、即興のやりとりです。でもテレアポの打診は違います。「承諾をもらう」というゴールから逆算して、会話を設計する必要があります。
- ▶ゴール:「3月10日11時の打ち合わせ」に承諾してもらう
- ▶打診:日程を2択で提示し、明確にお願いする
- ▶質問への対応:事前に想定し、答えを準備しておく
- ▶お断りへの対応:感謝を伝えつつ、再提案の流れを作る
この「逆算思考」は、慣れるまで違和感があります。普段の会話と頭の使い方が根本的に違うからです。でも、これを意識するだけでアポ率は確実に変わります。
打診の本質は、「様子を伺う」から「お願いする」への転換です。そのための第一歩として、まず「ごろ」「あたり」「くらい」という濁し言葉をなくすことから始めてみてください。
打診時に「〜ごろ」「〜あたり」などの曖昧表現を使わない
日程は「3月10日もしくは11日の11時」のように具体的に2択で提示する
「承諾をもらう」ゴールから逆算して、打診の会話を事前に設計する
テレアポは「度胸」より「設計」です。ぜひ今週の電話から、打診の言葉を変えてみてください!
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。
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