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本当にそれはなんとかなっている?『なんとかなる』の正しい考え方

更新日
2024/10/22
公開日
2024/10/22

こんにちは、笹田です。

皆さんは『なんとかなる』と言う言葉をどんな風に捉えていますか?
『なんとかなる精神』これは本当に大切ですし、前向きでとても良い言葉に感じますよね。
ですが角度を変えると、とんでもない『麻薬』になってしまうんです。

今回は『なんとかなる』この言葉についてお話ししていきたいと思います。

本当に『なんとか』なってますか?

この『なんとかなる』と言う言葉。「やればできるよ!」「なんとかなるよ!」
この様に一歩目を踏み出せる、前向きな言葉。これはものすごく重要なことだとは思っています。

例えば、会社を辞めて新しいところへ行く。転職して新しい職場に行く、
新しい環境、新しいチャレンジするにおいて『なんとかなる精神』は、とても大切です。
ですが、その『なんとかなる』
本当に大丈夫なんでしょうか。本当になんとかなっていますか?

この、本当になんとかなっているのかどうか?ここを意識して頂きたいと思うんです。

要するに『なんとかなる』は、その人の基準値によって、本当になんとかなったのか?
そうじゃないのか?それが変わってくるということなのです。

実は、この『なんとかなる』と言う言葉は出来る人や自信がある人ほど、
その意味合いがずれてしまっている人が多いんです。

例えば、営業の商談を例にとった時「なんとかなりました」の、その内容が
ヒアリングをしなければならない事が聞けた、プレゼンをしなければ行けない事を
伝えることができた。

確かに『なんとかなった』様に聞こえます。見えますよね。
けれども、最終的に営業の成果とは?どうなることなのでしょうか?
それは、受注を頂いて売り上げができて、お客様に満足頂く事。

ここまで出来て、初めて『出来た』と言う状態なんですよね。
なので、商談をこなすことができた。商談時間の30分、1時間の時間を
無難に、やり過ごすことができました。

もしも、これが『なんとかなった』の基準になっているのであれば、
お客様に最終的に出して欲しい答え『買う』と言う決断、結論にはたどり着かないのです。
見方を変えると、これでは『なんとかなってない』んです。

だからこそ営業するにあたり、ビジネスするにあたり
この『なんとかなる』の基準値を見極めて、見定めていかなければ行けないんです。

『なんとかなる』の基準、低くなっていませんか?

この『なんとかなる』と言う言葉で終えていた仕事が、
実は『なんとかなっていなかった』と言うことが結構あるのではないか?
と、思われた方も多いのではないでしょうか。

逆に言うと『なんとかします』『なんとかなります』と言う状況になること自体が
単なる自分の準備不足としか言えないんです。
もちろん『なんとかなる』は、これまでの知識、スキル、同じ様な経験がある。
今までもやってきた事がある、だから大丈夫!と言う自信がある。とは思うんですが、
すでに『なんとかします』と言う状況になっていること自体が、
準備が足りていない。やるべき事をやっていない。
ここを露呈してる事実に、ちゃんと向き合っていますか?と言う事なんです。

今まで『なんとかなってきた』だから準備はしなくても大丈夫。と言う、
負のサイクルに陥ってしまう、ビジネスパーソンは意外と多いのです。
なので繰り返しですが、自分や会社が求めている最終成果のためのアクションになっているのか?
確実に準備をした方が、お客様との商談の成功確率は上がらないのか?
この辺を意識していくべきなんです。

だから、『なんとかなる』と言う言葉は麻薬なんです。

思ったよりも準備をしなくてもできた。やらなくてもできてしまった。
と言うように、どんどん自分を楽な方向に導いてしまっている可能性があるのが、
この『なんとかなる』と言う言葉なんです。

基準値をあげていくには?

ここまでお話する事で、かなりイメージができたと思います。
なのでこの『なんとかなる』と言う基準値はあくまでも自分が求めている成果なのか?
営業やビジネスにおいては、相手を満足させているのか?
に、対して基準値を持って欲しいんです。

例えば、私はグーグルカレンダーを使っているのですが、
このグーグルカレンダー時間設定できますよね。
そのカレンダーでお客様との1アポを1時間設定したとして、
この時間の1
時間の過ごし方です。
ただお客様と1時間を超えて話すことができた。
など、つまらない基準値で仕事をすることになってしまうのです。

そのが基準値が、しっかりしていなければ『なんとかなる』は、ただ単に時間を乗り越えることが
できた。その場をやり過ごすことができた。と言う基準値になってしまうのです。
これではお客様も満足しないし、最終的には自分も会社も求めている成果に繋がらずに、
だたセットされた。と言う状況になってしまうのです。

そうならない様にこの『なんとかなる』の基準値を見定めて間違えない様に
していただけたらいいなと思っております。

基準値をあげる事前準備のポイント

基準値を上げて、商談を優位に進めるプラン作成こそが事前準備の目的です。

では仕事の基準値を上げるために、具体的に一体どの様な事前準備を
しなければいけないのでしょうか?ポイントは3つあります。

一つ目は『顧客理解と同時に自社サービスが必要な理由を語れるシナリオ作りの設計』
ただ売ればいい、ただ話せばいい、ではなく、どうしたら自社サービスを
ベストと言ってもらえる関係を作れるのか?その為にはどういった会話をするべきなのか?
どの様なポイントをヒアリングするべきなのか?このシナリオ設計が必要になります。

二つ目は『会話のシミレーションや想定を立てておくこと』
これはその場やその時のトピックに対応するだけではなく、
商談をスムーズに進行させるためと言う事と、流れを構築する意味合いがあります。

三つ目は『相手に気付きや学び必要性を提供して、商談満足度を高める情報の準備』
コミュニケーションで相手にしっかりとこの部分を提供できるのか。
これも大事なポイントです。

この様に事前準備をした上で、これまでの会話の中にヒントはないのか?
ログを残し、相手の考え、感想、気持ち、熱量、すなわち何を考えどんな気持ちで、
どの部分に気持ちの強さがあるのかを把握する必要があります。

こういった点を踏まえて『なんとかなる』で仕事を進めるのではなく、
ポイントを意識しながら、商談を有利に進めるための事前準備を実施して頂きたいと思います。

『なんとかなる』の見定めをしましょう

いかがでしたでしょうか?
『なんとかなる』この気持ちを持つことのメリットは当然あります。

一歩目を踏み出しやすくなる。
一歩目を早く行動することができる。

この様なメリットはあるんですが、一方でこの『なんとかなる』の基準値を
間違えると、ただただ自分の行動の品質が落ちていく。
例えば、準備をしなくても大丈夫。と言う変な自信に繋がったり、
お客様の、そして自分自身の求めている成果、会社から求められている成果から
どんどん遠ざかってしまうと言うことをぜひ忘れないで頂きたい。そう思っています。

仮に何かイレギュラーのことが起きても『なんとか』は、なります。
ですが、その基準値を下げれば下げる程、求めている成果から遠のくことになり、
自分自身も成長もしていきませんし、マイナスな方向へどんどん導いてしまうのです。

この『なんとかなる』という言葉は麻薬なんですよ。と言うことを頭に入れて頂き、
今日も一日頑張っていけたらいいなと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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この記事の監修者

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