大層なタイトルをつけてしまいましたが、最近営業現場で頑張っている方々から、上司の不満を多数いただきます。また真面目な人ほど、その上司の一言一言にしっかり傷ついて、悩み苦しんでいるので、いたたまれなくなって記事を書きました。笑
「仕事が遅い」と怒る上司は結構多いですよね。私はですね、自分でいうのもおかしいんですが、結構仕事は早い方だと思っています。笑
ただ新卒3年目の時の上司には「仕事が遅い」とよく怒られていました。その時のことを思い出しながら、今日はお話させていただきます。
目次
「仕事が遅い」という言葉は指示でも注意でもなく、感情の押し付け
上司が勘違いしてしまっているパターンですが、「お前は仕事が遅い」という言葉で、後輩・部下を指導したつもりになっているケースです。仕事が遅いって、言われた方はただ傷つきますが、解決策もその後どうすべきかも全く示していないので、結局「頑張ります」しか言いようがないわけなんです。
「仕事が遅い」と思ったら、
- 期待値はどれぐらいで、どの程度遅れているのか
- どうすれば、期待している納期内にできるのか
- 現状遅れている原因は何か
ぐらいは分析・分解して、上司は部下・後輩に伝えなければいけないわけです。
「お前は仕事が遅い」という人に限って、「なる早で」「できるだけ早く」という伝え方で、明確に納期設定もせず、”とりあえず依頼して”終わりにしちゃうんですよね。
仕事が遅くなる原因は4つしかない
基本的に仕事が遅くなる原因は4つしかありません。
- 指示・仕事の内容がわからない(から、まずは仕事内容を整理することから始めないといけない)
- 指示・仕事のやり方がわからない(から、まずやり方を考えてから始めないといけない)
- やる気が起きない(から、まずは気持ちを作るところから始めないといけない)
- 時間がない(から、まずは他の仕事を終わらせてから始めないといけない)
では、1つずつ見ていきましょう。
指示・仕事の内容がわからない
良い感じにやっておいて。あとは任せた
こんな上司やクライアントはいませんか?私はこの「任せた」という言葉に騙された経験が片手じゃ数えきれないほどあります。
これは任せたのではなく、丸投げしただけですからね。
まず仕事に取り組むためには、相手の依頼内容をしっかりと把握しなければ始めることはできません。こういった丸投げの指示では、下記のことがわからないので自分で考えなければいけないわけです。
- 納品イメージ(個数や内容、レベル感など)
- 納期
- 報告の仕方・共有の方法(中間報告・完了報告)
逆にこの3つが曖昧になっているがために、依頼を受けた側は必要以上に完璧を求めすぎしてしまったり、情報を必要以上に集めてしまったりするわけです。ある記事で仕事が遅い人の10の特徴が出ていました。
特徴1|時間がなくて、余裕がない
特徴2|仕事の生産性が低い、仕組み化・効率化ができていない
特徴3|完璧な資料を作成しようとする
特徴4|とにかく自分でやろうとする
特徴5|仕事をあれもこれも引き受ける
特徴6|情報を全て調べようとする
特徴7|とりあえず、言われたことをする
特徴8|他の人に仕事を依頼できない/質問できない
特徴9|どうやればいいのかわからない
特徴10|どうなれば終わり(何がゴール)かわかっていない引用:仕事が遅い/できない人の10の特徴とたった1つの対処法
これは仕事が遅い人に問題があるのではなく、仕事の進め方や完成イメージをしっかりと伝えていない側に問題がある項目ばかりです。
期待した内容で納品してほしい、完成させてほしいと思うのであれば、依頼する側は仕事を始めてもらう前にしっかりと情報共有をしなければならないのです。
指示・仕事のやり方がわからない
続いてはこちらです。仕事をお願いした人が”できる人”のパターンでよく起こる問題です。
「自分はできるから相手もできる」と思ってしまっているパターンです。よく私はお話するのですが、作業のスピード自体にはそもそも大きな差は出ません。仕事が早いか遅いかの差は、「取り掛かり始めが早いかどうか」「手を止めずに動けるかどうか」の2つに大きく依存します。
つまり、早く取り掛かり始められて、悩んで手を止めずとも作業が進められる状況を作ることが大事なのです。そう考えれば、仕事の進め方ややり方は上司からどんどん共有すべきなのですが、意外と教えてくれないのが仕事の進め方なのです。
仕事が終わった後に、「もっとこうやると良いよ」「こうすれば無駄がないでしょ」みたいなことをおっしゃる方もいますが、わかっているなら先に言ってよ!という話です。(ただ人によっては、「お前の成長のためにわざと言わなかったんだよ☆」的な人がいるので、さらに困る。。。)
やる気が起きない
先ほど仕事の早い遅いの差を産む要因として、「取り掛かり始めが早いかどうか」というお話をしました。
取り掛かりが遅くなる原因はモチベーションがないからです。やる気が出ない仕事はどんどん後回しにしがちじゃないですか?
「仕事なんだから、しのごの言わずにやれ」という人もいらっしゃると思います。これはおっしゃる通り、仕事なので納期を守り、しっかりとやるべきです。しかし、こんな状態が続いてしまえば、当然どんどんやる気は無くなります。最終的にやめる選択肢しか残らなくなってしまうわけです。
強制でのマネジメントには限界があると、歴史も証明していますよね。
時間がない
あと意外と見落としがちですが、そもそもの時間がない問題もあります。エンジニアやデザイナーは自分の仕事を工数換算して動くことが普通になっていますが、営業や事務系の人たちは、「やれることは全部やる」的なスタンスを強制されるケースが多いので、こういった問題にぶつかってしまうのです。
ベンチャー・スタートアップは人も少なく、結局自分でやらなきゃいけないということも多いと思います(もちろん、これを肯定しているわけではありません。仕組みづくり・マネジメントに問題があります)。
ただできる人に仕事が集まるとはよく言いますが、こういった状況で人に依存している組織は、その人が抜けた時に結局回らなくなってしまうのです。こういった状態は将来的な問題を先送りにしているだけなので要注意です。
仕事が遅いと怒る上司に物申したいこと
私にも問題はあるかもですが
あなたの指示にも問題ありますよ
みんなが言いたいことを代わりに言っておきました。笑
というのは冗談ですが、マネジメントする側にも問題があることも理解いただけたら嬉しいです。ただ現場の方々、自分の問題を棚に上げて、上司のせいにはしないでくださいね。そうしちゃうと、結局自分の成長も止まってしまうので。
仕事の進め方や取り組み方、順番、方法など、色々試行錯誤しながら是非仕事のやり方を考えてみてくださいね。
まずは自分と向き合いたい方はこちらもみてください。
仕事が遅い人は止まっている時間が長い?仕事が早い人になるための3つの考えと13のコツ
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。