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本当に売れる競合他社の調べ方

更新日
2024/10/22
公開日
2024/10/22

「明日までに競合のリサーチしておいて」と競合他社を調べることを宿題にされて途方に迷った経験が私にはあります。

新人も悩みがちな、競合他社の調べ方を実際に新人営業マンとともに整理しました。

競合他社の調べ方って悩んでるの?

はい、そうです

自分で何に悩んでるかってわかってる?

自社のサービスと他社のサービスを比べた時の違いや特徴を調べたいと思っていますが、全く同じサービス提供している会社があるわけではないので、どういうキーワードで検索したらよいか 悩んでいます

なるほどね。これはあかんやつだ。ということで、今日は競合他社の調べ方を伝授しよう

お願いします!

ということで今日はテレアポのコツが書かれた「競合他社の調べ方 プロが教えたくない、明日からできる競合対策」という記事を参考に、我が社の期待のホープしょっちゃんと一緒に整理したので、是非ご活用ください!

今日の登場人物

ささぱんだ

営業ハックの代表を務めるパンダ。営業は気合と根性だという世界から営業キャリアをスタートし、今はその営業の闇を変えるべく奔走しているらしい。未だに笹田とぱんだの繋がりは明かされていない。

しょっちゃん

新卒で入った会社を半年でやめ、営業ハックに迷い込んだ男。

そもそも競合他社を調べるって何?

競合他社を調べるって何?

自社に類似したサービスを調べることですか?

30点

自社と同じ層の顧客になり得る企業のサービスや価格帯を調べることですか?

31点

まさかだけど

「競合他社よりうちの商品が良いところってどこかな」
「競合他社の弱みってどこだろう」
「この会社の商品の特徴はなんだろう?」

とか、漠然とやってないよね?

漠然にやってます。。

0点

(やべ。。。)

競合他社を調べる理由

そもそも競合他社を調べる理由が、自分の商品を売り込むポイントを探すためにやっているのであればアウトやで

そうなんですか、まさにその売り込むポイントを探すためにやろうとしていました

競合他社を調べる理由は「お客様が調べなきゃいけないことを代わりに調べて、意思決定・決断の手助けをする」こと

分かりました!

車持ってる?

持ってないです

車を買うとするじゃん

はい

その時に、1つの車しか見ないで、車屋に行って「これください」ってなる?

なりませんね

比較するでしょ?

はい

この比較する材料を与えられる準備をするのが競合調査

本質は理解できました

売りたいがために、売れそうなポイントを探すのは、自分都合・営業都合の話で、本当の意味で競合調査にはならないんだよ。これを勘違いしている営業はめちゃくちゃ多い。今回の記事にも

自社より売上げを上げてそうな会社や成長していそうな会社は、やはり気になるもの。

って書いてあるけど、これがお客様主語で言ってるのか、営業やマーケターを主語で言ってるのがで全然意味合いが変わってくるからね

はい

競合他社の調べ方

競合他社を調べる時は、「何を」「誰に」「いくらで」「なぜ」やっているのか・提供しているのか、は最低限把握しなきゃだな。記事だと、こんな項目あげてるね

  • どんな商品を販売しているのか?
  • どんな提案をしているのか?
  • 売れている価格帯は?
  • どこら辺の層のお客さんに営業をかけているのか?

はい、自分がお客様になったつもりで調べる必要あるということですね

おー!まさにそこやな。自分がお客様の立場・相手の立場だったら何が気になるか何を基準にして探すか・決めるか、をちゃんと考えなきゃダメ

たしかに、営業目線でばかり考えようとしていました

まさかだけど、競合他社のホームページだけ見て、「あ、ここは高いな」「ここが強みなら打ち出しうちと被ってるな」みたいな感想で終わってないよね?

競合がどこに値するかを判断できていなかったため、そこまで進んでなかったです。

もっとダメだった笑

はい。。。

競合を探す前に、お客様がどんな選択肢を持っているか、どんなキーワードで探すか、そもそもどんなことで悩んでいるかを考えなきゃな

そうですね 今、調べるべきポイントが少し見えました

しょっちゃんは困ったり、悩んだりしたら、最初に何をする?

まず、困った内容を検索します

だいたいそうでしょ

はい

とりあえず検索するはず 。GoogleかTwitterかインスタで

そうですね

・相手がどうやって調べるか
・相手がどうやって決めるか
常にここから考えないと、今日他社を調べることはできないよね

はい

競合他社を調べるポイント

じゃあ、ここまでを整理して、改めて何を調べる?

自社のサービスで解決できる悩み事を まず調べようと思います

自分ってこと?

はい

自分が提供しているサービスのことです

ほう。理由は?

そこに 、その悩みを解決する策が出てくると思います 。他社のサービスなども紹介されていると思いました

そもそも自分がこれから関わるお客様の悩みってちゃんとわかってるの?

分かっているのか分かっていない感覚です

厳しい言い方だけど、競合がわかってない=選択肢が見えてない状態だから、自社の商品とにらめっこしても答えは出ないな

そういうことですね

そもそも競合を調べる前に、自分がこれから関わろうとしている、助けたいと思っているお客様を明確にして、「その人だったらどう思うか」「その人だったらどう調べるか」をイメージできなきゃダメ。なりきり力は営業において必須スキル

はい

また自社の商品だけ見ていても、商品としての優劣・良し悪しは判断できないでしょ?お客様の意思決定は常に絶対評価じゃなくて、相対評価だからな

はい、そうです

だからこそ、競合を”顧客視点”で見る必要があるわけだよ

  • 売れ筋商品の比率
  • 商品単価(卸値/実勢販売価格/値引率なども)
  • 顧客数と業界別の比率/拡販に力を入れている業界
  • 営業/集客のチャンネルと手法
  • 自社の強み、弱みはどこか/その理由は
  • 競合として意識している会社はどこか/その理由は

記事にはこんな調べる項目があるって書いてあるけど、これは確かに大事。なんでかというと、提供しているサービスが誰に届いているか=必要な人は誰か。そのサービスはなぜその顧客数なのか=提供できる仕組みや制度の限界値やマーケットの規模が見えるから

顧客数も重要なんですね

顧客数も大事。マーケットの規模なのか、企業レベル的に提供者数に限界があるのか、わかるからね。他社がやっている戦略や戦術の理由を、顧客の目線で読み解くこと、またその理由・そうなってしまっている理由に対して、仮説を立てることが競合調査の目的

見るべきポイントは、6W3Hで下記はよく言われるね。

  • Who(誰が)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • Whom(誰に)
  • How(どのように)
  • How many(どれくらいの量で)
  • How much(いくらか)

あとは3C分析

  • Customer(市場・顧客)
  • Company(自社)
  • Competitor(競合)

これを競合他社目線でやってみるとか

4C分析とかもそう。

  • Customer value(顧客価値)
  • Cost(顧客費用)
  • Convenience(利便性)
  • Communication(コミュニケーション)

漠然と調べるんじゃなくて、フレームワークを使うのもコツ

お主に宿題じゃ

調べた時に、 金額やサービス詳細が載っていない場合がありますが、問い合わせてみるという方法はまずいことでしょうか?

競合他社を調べるポイント・項目を書き出して報告して

分かりました!優先順位1位で本日行います

何を調べるかも決めずに、ほーむぺーじをながめるんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

競合他社の調べ方

調べた時に、 金額やサービス詳細が載っていない場合がありますが、問い合わせてみるという方法はまずいことでしょうか?

情報として全部がホームページや商品サイトには載ってないから、資料請求とかしてみるのも方法の1つだね

分かりました!

ただ競合他社も競合(今回は我々)のために時間を作っているわけじゃないから、そこだけは節度を持ってやろう。自分がやられてやなことは競合にもしない

自分が本当にお客様の気持ちでわからないことは問い合わせたり、資料請求などを行うようにします

マーケットを作るのは自社だけじゃなくて、競合他社も含めて一緒に作るもんだから。営業時は敵になる時もあるけど、マーケットを作る仲間でもある意識じゃ忘れちゃダメ。あと、競合他社を調べる方法って、ホームページや商品サイトしかないの?

マーケット全体を比較したサイトや、口コミ?評判なども、ヒントになると思います

ヒントは転がってるからな 。あと、お客様に聞くことや先輩や上司に事例を聞いてみるとか、やれることはたくさんあるんよ

はい

全部ネットだけの情報で完結させようとすると、みんなが知っている使い回しの情報だから、情報の所有度・質で差が生まれないから、情報はどんどん自分の足で取り行こう

分かりました!

競合他社を調べる時のコツ

商品の提供価値で切り取る意識は持とう。スマホって何ができる?

調べたり、連絡したり、遊んだり色々できます

この色々が厄介で「なんでもできる」って切り取ると調査が進まないんだよね。

  • 写真が撮れる
  • 電話ができる
  • SNSが見れる
  • SNSでやりとりできる

そうですね

とかとか、やれることを1つ1つ整理をして、そこにおける競合を考えないとダメ。スマホの競合にカメラってなりうる?

なり得ると思います

そういうこと!自分に出来ることをちゃんと切り取って、比較するのが大事。もちろん「全部できます」が1つの価値になることもあるから、そこは見極めよう

分かりました! そこの切り取りを「色々やなんでも」でひっくるめていたので、わからなくなっていました 。ありがとうございます!

【まとめ】競合他社の調べ方

競合他社の調べ方のポイントはこちら!

  • 競合他社を調べる理由は「お客様が調べなきゃいけないことを代わりに調べて、意思決定・決断の手助けをする」こと
  • お客様が意思決定する際に行う比較・検討の材料を与えられる準備をする
  • 競合他社を調べる時は、「何を」「誰に」「いくらで」「なぜ」やっているのか・提供しているのか、は最低限把握する
  • 競合他社の戦略や商材を調べ、「なぜそうなっているか」を読み解く
  • そもそも競合を調べる前に、自分がこれから関わろうとしている、助けたいと思っているお客様を明確にして、「その人だったらどう思うか」「その人だったらどう調べるか」をイメージできるようにする
  • ネットだけの浅い調査で競合調査を完了させない

正しく競合をリサーチして、売れる調査をしよう!

▼営業の仕方についてはこちらでも解説しています!
「他社との違いは?」競合他社と比較されているときの正しい答え方 

▼YouTubeでも発信しています。
他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
(14) 【気合と根性はNG】新規開拓営業をするなら知っておくべき9個のポイント – YouTube

 

この記事の監修者

営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。

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