営業をしていてこんな悩みを感じたことありませんか?
「なんかこの人と合わない」
私は残念なことに多々ありました。今でも営業代行やコンサルティングの相談をしていただける方の中にも、この人とは合わないな、という人がいます。そして、そういう人と無理やり仕事をすると、トラブルやクレームが発生するので、私はこういった人との仕事は受けないようにしています。
最近あったのも、目標のズレや仕事に対する考え方がズレている人。契約満了で終わったのですが、タチの悪いことに業務委託のパートナーを引き抜くというさらにタチの悪いことが起こっていました。自分では普通と思っていることが、合わない人とだと普通にならないということがあるので、なかなか難しいものです。
目次
ムカつく上司・噛み合わないクライアントが生まれる原因は?
私はこれまで1000回以上、営業相談や営業打ち合わせを行ってきました。この間に出会った人の数は、おそらく2000人を超えます。また、これまで数十人の上司と仕事をしてきました。
この全ての人と相性良く、楽しく働けたかといえば、そんなことはありませんでした。その最たる原因は、文化の違いです。
文化の違いとは、前提の違いの違いです。自分が当たり前に思うことが相手にとっては当たり前ではなく、この逆も然りという状態です。
この文化・前提がズレているために、普通にやっていても噛み合わないことが発生するのです。なぜなら、こちらとしては悪気なくやっていることが、相手にとっては違和感・不快感でしかないからです。
さっきのパートナーの引き抜きも、「契約が終わったから個別にやり取りをして良い」という相手の前提があるがために、おそらく悪気もなく普通にやっていることだと思います。
噛み合わない人との仕事。どうすれば良いの?
冒頭で、私は噛み合わない人とは仕事をしないと話をしました。しかし、避けてばかりは通れないことも多いでしょう。例えば会社の上司。どんなに相性が悪く、ムカついても、その人を避けることはできないですからね。
その時にどう対処すべきか。ポイントは3つあります。
違いがあることをまずは受け入れる
まず最初にやるべきは、自分と相手はそもそも前提が違うということを受け入れることです。どうしても合わない相手には、自分の前提を押し付けてしまいがちです。しかし、相手には相手の言い分や考えがあります。その違いをお互いに否定しあっていては、前に進むことはできません。なので、まずは自分と相手は違うということを受け入れましょう。
私も社会人3年目の頃、合わないムカつく上司がいました。まだ若かったので、とにかく反発し、そして怒られ、また反発するという繰り返しをしていました。結果、そのやり取りの中で生まれたものは何もなく、お互いをより嫌いになるだけで終わりました。
不快な思いだけして、結局手元に何も残らないというのでは辛すぎます。私のようには是非ならないでください。
どこに違いがあるのかを知る
是非、相手の話に耳を傾けてみてください。ムカついたり、苛立ったりしていると、相手の全てを否定しようとしがちです。しかし、ちゃんと話を聞けば、自分の考えと重なる部分や納得できることも出てくるはずです。
先ほどの上司と私の関係ですが、最後はシカトし合うという最悪の形になりました。こうなってしまうと、お互いのことをわかり合うことはもうありません。結果、私は転職しました。
自分の考えをちゃんと伝える
ムカつく人、合わない人と仕事をしていると、自分が説明することが面倒になって、話すことを放棄してしまう人がいます。この気持ちはすごくよくわかります。「どうせ言っても無駄」と思ってしまうんですよね。
しかし、話さなければ絶対に前には進みません。変化もありません。今自分が何を考えているのか、何を思っているのか、をしっかりと相手に伝えてみてください。
営業だからといって、全員と仲良くなるのは無理と割り切る
ここまで文化が違う人とのコミュニケーションの取り方、やるべきことを考えてきました。是非やってください。ただ、そこまでやっても、やっぱり合わない人がいることも事実です。
私も営業研修や講師をさせてもらう中で、「どうしても合わない上司がいるんです」「あのお客さんがどうしても苦手で」という相談をもらうこともあります。
その時に私はこう答えています。
「営業マンだって人間です。全ての人と仲良くしろというのは人間ですから、無理です。自分にできることをやりきって、それでもダメなら割り切りましょう」
自分のことを大事にできるのは自分だけです。そういった合わない人に自分の時間や心を奪われるぐらいなら、すっぱりと割り切ってしまった方が、よっぽど良い仕事ができます。やるべきことをやった上でダメならダメと割り切って、自分自身を大事にしてあげてください。
▼上司についてはこちらでも解説しています。ご参考ください。
上司の言う通りに営業をしたら成果が出なかった営業マンが行き着いた営業の極意
▼上司事例についてはこちらでも解説しています!
こんな上司になるな!ダメ上司20事例を一刀両断してみた
▼YouTubeでも発信しています。
他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
(14) 【部下を壊す上司】クラッシャー上司に当たった時の対処方法 – YouTube
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。