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逃げの転職を経験した営業マンが教える正しい転職の考え方

更新日
2024/10/22
公開日
2024/10/22

「人間関係で転職を考えているが、逃げの転職と思われるのが嫌だ」

「早期退職は単に現実逃避なのでしょうか?」

「安易に転職を勧める友人と、続けるべきという上司。どちらに従えばよいのかわからない」

「逃げの転職は悪いことで、攻めの転職はよいこと。これって本当ですか?」

このような悩みや疑問はありませんか?

私も全然売れず悩んでいた時に、先輩から「やる気ないなら辞めちゃえば?」と嫌味を言われ、逃げの転職をしたことがあるので、わかります。

この記事では、正しい転職の考え方、テーマを「転職は逃げなのか」として記載しました。転職支援業を通じ、転職やキャリアの相談を数多く受けている私が、「転職の本質」についてお伝えします。この記事を読んで、逃げなのか否かのモヤモヤを消しましょう。

転職は逃げという発想をやめよう

「逃げる」「逃げない」の発想を辞め、「選択肢から選択しているだけ」という発想をしましょう

なぜなら、自分の人生に責任をとれるのは自分自身だけだからです。そのため、転職をしても逃げているわけではないし、転職せずに残っても何も問題はありません。今の会社に残るのも主体的に選んだのであれば「攻めの転職をした!」と言えます。

そもそも、今の会社が嫌だという気持ちが多少なりともなければ、転職しようとは思わないですよね。「現在働いている会社には何の不満もないけれど、A社の方が活躍の場が広がるので、転職します」というパターンもあるかもしれませんが、少数派だと思います。

  • 逃げ癖がついてしまうかも
  • 家族から反対されるかも
  • 辛抱が足りないだけなのかも

こんな考えをしてしまうこともあるかもしれません。ただ、「転職=逃げ=悪」という考えからこれらは出てくるものです。あくまで転職は、「自分がより良く生きていく上で、どのように働く選択肢があり、その中でどれを選ぶのがベストか」という問題にすぎません。選択肢から好きに選んでいいのです。

では、具体的に「逃げる」「逃げない」の発想を辞めて、自分にとって正しい決断をするにはどうすればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

転職のメリットとデメリットを考えよう

「転職する」「転職しない」のふたつの選択肢における、メリット・デメリットを考えましょう

たとえば、次のような点が挙げられます。

転職するメリット

  • 嫌な人間関係から解放される
  • 仕事へのモチベーションが回復する
  • 興味のある商材を扱える
  • 給料や勤務条件が改善する

転職するデメリット

  • すべてがリセットされる
  • 人間関係はゼロから作らなければならない
  • 商材も1から勉強しなければならない

転職しないメリット

  • 人間関係ができている
  • 仕事に慣れているので楽
  • 今まで積み上げた資産がある
  • 仕事の成果や実績がある

転職しないデメリット

  • 嫌で続けていることを今後もしなければならない
  • 悩んだままで転職機会を失ってしまうかもしれない
  • 給料や勤務条件が変わらない

 

    もちろん、人によってメリット・デメリットの中身は変わります。このように、物事には常によいことと悪いこと、両方の側面があります。転職は「逃げる」「逃げない」ではなく、今見えている状況からどの選択をするのか、選択の時である意識をもつのがよいでしょう。

    まずは、メリット・デメリットを考えてみてください。しかし、「メリット・デメリットが曖昧で、選択ができなくて悩んでいる」人も多いでしょう。

    そこで、おススメしたいことがあります。

    転職活動です。

    転職活動を通しメリットとデメリットをクリアにする

    メリット・デメリットがはっきり書き出せない場合、転職活動を通してクリアにできます

    たとえば、会うたびに、「今、会社を辞めようか、残ろうか悩んでいる」という友人がいます。「今の職場では将来性がないんだよね」と。

    このような方にこそ、「転職」ではなく「転職活動」を積極的にしていただきたいのです。

    転職活動は自分の市場価値を知ること

    転職と転職活動は同じではありません

    転職は「会社を退職し別の会社へ移ること」ですが、転職活動は、転職活動を通して「今自分がいる会社をよい会社かどうか、比較する活動」のこと

    • 今の会社がよい環境か一旦評価したい
    • 色々な人の声を聞きたい

    そういった活動にしてよいのです。

    転職エージェントに面談に行ってみよう

    弊社も転職支援をしていますが、転職エージェントに1回面談に行ってみてください

    • どんな会社を紹介されるのか
    • どれくらいの年収なのか

    自分の市場価値が見えてきます

    私が新卒時にいた会社では、「社会人の友達に会うな」と言われました。他を見てしまうと「違和感」であったり、「違うな」と思ったりする可能性があるからです。世の中の社会人の中で自分がどこに位置しているのか転職活動すればわかるのです。自分の評価を知ることで、今後自分がどうすべきか考える助けとなります。

    例えば、自分が希望している年収より低い会社のみの紹介だったとしましょう。その場合、自分の実績等アピールポイントをもっと増やす必要があると捉えられるかもしれません。その場合、今の会社で更に実績を積むことも選択肢の1つです。今の会社では達成できない場合、資格など外部で実績を積むことも出来るでしょう。

    このように、客観的な自分の現在地を知ることで、自分が今後どうしていくべきか見極めることが可能になるのです。

    ▼転職エージェントの選び方についてはこちらで解説しています!

    【第二新卒向け】若手特化の転職エージェントを利用する4つのメリット

    【第二新卒の転職】ベンチャー企業特化型転職エージェントの5つのメリット

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    転職活動では社内で知れないことを学べる

    転職活動は、実際に転職するか否かにかかわらず、勉強になることもあります。学生時代にお世話になったエージェントの先輩に「私ってどうなんでしょう?」と声をかけたら、

    • こういった会社もあるよ
    • 広告やマーケティングやってみたら?
    • 今営業って色々なやり方あるんだけどしっている?

    と教えてくれました。このように転職活動により、

    • 自分を雇ってくれる会社はたくさんある
    • 知り合いがうちに来ないかと声をかけてくれた
    • 転職したら年収が激減しそうだと見通しがついた

    など、自分の人生の選択肢を具体的に増やせます

    それらの選択肢を並べたときに、その中の一つを選ぶことが「逃げ」と言えるのでしょうか?

    転職は逃げというのは辞めて欲しくない人が使う言葉

    「逃げる」「逃げない」の発想はどこから来ているのでしょうか?

    会社を辞めると不都合があると考えている人が「逃げる」と表現します

    たとえば、会社の上司に相談すると、こんなことを言われることが多いと思います。

    • 「逃げないで仕事を続けよう」
    • この会社が勤まらないなら、他の会社でやっていけるわけがない」
    • 「他の人も頑張っているのに、自分だけ逃げちゃだめだよ」

    ただ、これは、あなたに辞められると、自分の評価が落ちてしまうから、辞めないように促す表現なのです。そして残念なことに、そういった人たちは口を出すだけでその後の責任をとることはありません。

    実際に、SNSで「会社を辞め転職しました」と発信すると、「おめでとう」の返事が多いです。SNSでつながっている人は、あなたが会社を辞めても何の不都合もなく、素直に新しい門出を祝っているからだと言えます。

    あなた自身が「会社を辞めるのは逃げなのか?」と考えるときは、

    「早期退職すると履歴書が傷ついて、次に転職しづらい」

    などと不都合を想像しているのでしょう。

    一方、「やりたいことが見つかった!3ヶ月しか働いていないけど、人生の時間がもったいないから辞めよう」

    と思って辞める人にとっては「転職は逃げ」などと思うことはないはずです。

    このように、あなたが辞めることにより不都合が生じると考えている人は、「逃げる」と表現しています。

    転職したい理由の多くは人間関係

    転職したいと多くの人が答えるのはなぜでしょう?いくつかあると思います。

    • 労働環境が悪い(サービス残業・長時間労働)
    • 給与が低い

    こういった面も立派な転職理由になるでしょう。そして、私が転職支援をしてきて最も多く聞いた理由が人間関係です。厚生労働省の「令和2年 雇用動向調査」では、男性8.8%、女性13.3%の人が人間関係を理由に離職しています。これは男性の転職理由では2番目に多く、(1番は収入)女性の転職理由では最も多いです。

    • 上司からパワハラを受ける
    • 同僚と上手くいかない
    • そもそも会社の雰囲気が自分に合わない
    • 会社の風土がブラック気質
    • ストレスから体調や精神面に悪影響が出ている

    こんな形でしょうか。ちなみにこれは、新卒の就職活動でも同様です。

    「人事の人に憧れてこの会社に決めました」と入社する新卒社員は多いですが、実際に採用担当と働くことはありません。そのため、イメージと違ったとなり、早期退職が起こることは多々あります。実際に会社がどんな雰囲気なのか、自分と密に関わる人たちはどのような人なのか、なんて入ってみないと分かりませんよね。もし、転職理由が人間関係であれば、メリット・デメリットをいくら考えても、転職が成功するか否か、やってみなければわからないのです。

    しかし、「やりたいことが決まって転職する人もいる。皆、成功が運で決まるわけではない!」と思うかも知れません。

    転職とは何か?

    転職の成功が運で決まる理由は、「転職とは何か?」を整理することではっきりします。

    転職とは職場変更

    転職とは職場変更です。

    職場が変わるとは

    • 扱う商品やプロダクトが変わる
    • 仕事内容が変わる
    • 関わる人が変わる
    • お客さんも変わる
    • 一緒に働くメンバーも替わる

    ことを意味します。

    職種は選べても働く相手は選べない

    やりたいことが決まって転職した人は、入社したタイミングでは幸せだと思います。

    しかし、「働いてみたら、大好きな商品で営業しているけれど、なかなか気持ちが乗らない」

    といったことも起こります。

    理由は、

    • 働く相手が違った
    • 価値観が違った

    からです。

    働く相手や価値観は、ガチャガチャに例えられます。回してみないと、何が出てくるかわからないのです

    転職でなく転職活動をしよう

    転職活動に成功するか否かは運です。「じゃあ、転職はしないほうがよいのか?」と言うと、決してそうではありません

    すでに説明しているように転職活動と転職が同じではないとご理解いただき、今の会社を辞めずとも行える転職活動を通して、「辞めるべき」と冷静に思えたときに、転職に踏み出していただければと考えています。

    ▼第二新卒の方で具体的に転職を考えている場合は、次の記事も参考にしてください。

    合わない会社を抜け出すチャンス!?第二新卒の転職3つの注意点

     

    転職は逃げる逃げないの話ではない

    いかがでしょうか?「逃げる」「逃げない」の発想にとらわれず、転職活動を通して自分の選択肢を増やし、冷静に次の一手を打つべきとお伝えしました。

    今回の記事の内容を一枚の画像にまとめました。

    転職する・しないで悩んだ際に、見返してみてくださいね。

    私の記事が少しでもあなたの転職の役に立つことを願っています。LINEやコメントで転職に関する質問も受け付けています。転職活動で悩んだ場合にもお気軽にご相談してくださいね。応援しています!

    ▼YouTubeでも発信しています。

    他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
    「転職」「転職活動」とは何か?その本質や正体について説明します。

     

    この記事の監修者

    営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
    弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。

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