- 就活をしており、自己分析してみたが、どう活用してよいかわからない
- 自己分析とは結局何をすべきなのか知りたい
- 自己分析疲れしている
このような悩みや疑問ありませんか?
就活生で、やりたいことがない場合、とりあえず自己分析しますよね。
その気持ち、非常によくわかります。
今回の記事では、ビジネスマンにおける自己分析を記載しました。
この記事を読めば、自分の強み・弱みを言語化し、今後の方向性をはっきりさせられるでしょう。
結果として、営業成績も向上するはずです。
営業代行会社を経営し、バリバリ営業マンとしても働いている笹田が記載します。
目次
自己分析は大変
自己分析、みなさんしたことはありますか?
おそらく就活生は、次の様な自己分析をした経験があるはずです。
画像引用:「薬キャリ1st 就活ノウハウ 自己分析の目的と方法」内自己分析ワークシート
他にも100個程の質問に答えさせる自己分析シートもありました。
質問数が多かったり、考えることが多かったりと、自己分析は大変だと思います。
今日は笹田の自己分析について、書きます。
というのも、今、私も改めて自己分析を行っており、その過程と考えていることについて、レポーティングしたいと思ったからです。
自分の強み・弱みをすぐに解答できない2つの理由
このような大変な思いをしても、自己分析ができていない人は多いです。
自分の強み・弱みをすぐに解答できない理由は何か考えてみましょう。
①自分の強み・弱みを考えたことがない
②自分の強み・弱みに自信がない
理由①自分の強み・弱みを考えたことがない
新卒採用、大学生の就職活動は、ポテンシャル採用と言われます。
その名は、まだ何も仕事をしていないことに由来し、ポテンシャルは「潜在能力」を意味する言葉です。
大学生にとって、それまでの人生で自分に何ができるか、考える機会は少なかったかもしれません。
学校教育で、そのような指導を受けることは希であると考えられるからです。
一方で、第二新卒や中途採用は、社会人経験を積んでいます。
ということは、少しは仕事をしたはずです。
仕事をした経験から、自分に得意なこと苦手なことがはっきりしていてもおかしくありません。
特に、社会人経験を3年以上積んでいれば、ある程度それが見えてきているはずです。
しかし、私も含めて多くの人が、自分の強み・弱みを聞かれて、すっと回答できません。
それは、そもそも日頃考えていないことが、一番大きな理由です。
定期的に考える時間を持とう
自己分析をするためには、定期的に考える時間を持ちましょう。
定期的に考える例として、日々の一行日記を書き、そこに嬉しかったことやイライラしたことなど、簡単に書きためていくだけでも考える材料にできます。
(イライラしたことは苦手なことかもしれません。自分なりに工夫すると良いでしょう。)
考えるときに材料がないと、考えづらいはずです。
理由②自分の強み・弱みに自信がない
続いて多いのが、自分の強み・弱みに自信がないケースです。
- 本当にこれって強みなのかな?
- 弱みって言ったらなんか仕事もらえなくなりそう
- 転職に不利そう
などと思っているために、正確な自己分析がされないまま、時間だけが過ぎてしまいます。
自己分析には責任を持とう
自信がない方には簡単です。
他の人が何と言おうが「今の自分はこう思う」で良いのです。
少しプレッシャーをかけてしまうかもしれませんが、自己分析で出た答え、自分が思った強み・弱みは、自分の中で責任を持ってください。
他人の意見を聞いて違うなと、思うのであれば変えれば良いだけです。
あくまで、”今”の自分は「こう思う」と責任をもって、思えればOKです。
自己分析は自分の中でスキルとして明確化してから行おう
漠然と自分の強みを考えたところで、おそらく答えはなかなかでないと思います。
そこで大切なのは、事前にスキル設定をしてしまうことです。
「何ができるかなぁ」と漠然と考えたところで、何もでてきません。
その結果、自己分析が自己否定に変わりかねない残酷な現実を迎えることになります。
笹田の設定した16のスキル
そういった惨劇を回避するために、スキル設定を先に行うのです。
今回、私が設定したスキルは全部で16個です。
- コミュニケーション能力
- プレゼン力
- 対人関係構築力
- 営業力
- ファシリテーション力
- 分析力
- 体系化する能力
- 他人に任せる能力
- マネジメント力
- 交渉力
- 建設的に他人と対立する力
- 指導力
- 数字力
- 本質を捉える力
- 専門分野
- 語学力
自分のスキル設定では、自分で考えずに既に用意されている物をベースに考えると楽がしやすいでしょう。
参考になるスキル設定
①社会人基礎力
スキル設定では大学生に対して経済産業省が定めている社会人基礎力などもあります。
▼社会人基礎力については、こちらの記事でも解説しています。
自己分析の参考にご覧ください。
【主体性の正体とは?】仕事に主体性が必要な本当の理由と主体的に働く4つのステップ
②中央大学のコンピテンシー
中央大学ではコンピテンシーを7カテゴリー31キーワードに設定しています。
コンピテンシーとは一言で言えば、「好成績の人の行動パターンを列挙したもの」です。
一定の職務や作業において、絶えず安定的に期待される業績をあげている人材に共通して観察される行動特性。
豊富な知識や高い技能、思考力のある人がかならずしも業績をあげられない事実に着目し、好業績を達成している人材(ハイパフォーマー)にみられる行動、態度、思考パターン、判断基準などを特性として列挙したものをさす。コンピテンシーは英語で「能力」「有能」を意味する。アメリカで1990年代に人材の採用、昇格、配置などの基準として普及し、日本でも1990年代後半から人事評価基準に取り入れる企業や団体が増えている。
カテゴリーは、コミュニケーション能力、問題解決力、知識獲得力、組織的行動能力、創造力、自己実現力、多様性創発力で、これらがさらに詳細に区分されています。
▼中央大学のコンピテンシー詳細はこちら
「知性×行動特性」学修プログラム コンピテンシー定義一覧
このようなものも参考にしながら自分のスキルを考えてみてください。
自分の強みは「他人からお願いされる」かどうか
では、強みをそもそもどうやって見つけていけば良いのか。
強みになる基準は「他人からお願いされること」です。
私の場合、
- ファシリテーション力
- コミュニケーション力
- プレゼン力
- 営業力
この4つが他人からお願いをされたり、評価されたりしているところと捉えています。
対人コミュニケーション、特にリアルな部分で強みを持っていると認識しています。
弱みは強みに当てはまらなかったことすべて
弱みについては、簡単です。
「強みに当てはまらなかったこと、すべて」と捉えましょう。
私の場合は
- 分析力
- 体系化する能力
- 他人に任せる能力
- マネジメント力
- 交渉力
- 建設的に他人と対立する力
- 指導力
- 数字力
- 本質を捉える力
- 専門分野
- 語学力
です。
笹田の自己分析結果
改めて、

と気づかされました。
ですが、今の自分を正確に受け入れないと次に進めないので、きちんと受け入れます。
改めて考えてみると、確かにこの結果には納得です。
分析や体系化、マネジメントなど、実務で経験する機会はたくさんいただきました。
しかし、結果を出せていない事実があります。
新規事業の立ち上げを社会人3年目から行っていますが、正直結果が出せていないのです。
この新規事業立ち上げでは、”自分が売る”というところから、商品企画・販売戦略・人事マネジメント・他社とのアライアンス・数字を使った社長プレゼンなど、様々なことを行ってきました。
しかし、結果は出ていません。
また、去年は個人コンサルを受けたり、様々な人からのお誘いもあり、新しい取り組みにも挑戦しました。
小さな結果には繋がっているものの、まだまだ大きな成果にはなっていません。
先日お会いしたリクルートの人に、

というアドバイスをいただいたのも、「自分の強みと弱みを見抜いてのことなのだろうな」と思いました。
強み・弱みを責任を持って、受け入れた上で、自分がどうするかを考える
強みは大事にしよう
強みとなっている部分は、すでに他の人からお願いされている部分です。
なので、強みは大切にしましょう。
例えば、起業や転職する際に社会人経験を積んでいれば、即戦力として求められます。
そのため、できることを理解していなければならないのです。
弱みは自分が成長すべきものと他人に頼る物で分けよう
一方、弱みはどうするか。
これはほっといて良い方向に行くことがないのは間違いありません。
ただ、全てを自分でやる必要はないのです。
自分が成長して力をつけるべきものと、他人に任せるものを分ければ良いのです。
身につけるべきスキルに優先順位をつけよう
私は対人コミュニケーション能力を生かし、その上で「体系化する力」・「マネジメント力」は自分自身で今後3年間で高めていかなければいけないと考えています。
そのために、具体的に「体系化する力」「マネジメントする力」を高めていくアクションを取っていきます。
この自分が身につけるべきスキルは、優先順位をつけてOKです。
むしろ、つけるべきです。
一度に全てはできません。
これは私事でかつ自己分析とは別ですが、30歳までのあと3年間で圧倒的な成果を出すことも目標として動いていこうと思います。
自己分析ツールを使おう
今回の記事では強みを「他人から頼まれた物」としましたが、「どうしても頼まれた物が思いつかない!」という人は自己分析に役立つツールを使うと良いでしょう。
例えば、リクルートは「R-CAP」という診断ツールを提供しています。
質問に答えていくと、自分の特性や適性を分析してくれます。
有料にはなりますが、何もない所から考えるよりもヒントにはなるでしょう。
また、有名な所ではクリフトンストレングスという強み診断のツールがあります。
こちらは、以前「ストレングスファインダー」と呼ばれていて、書籍「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」を購入すると1回診断テストができたため、有名です。
ツールは客観的にみた答えを返してくれますが、いざ見てみると、「自分では納得いかない」と思うこともあるはずです。
あくまでも自分で強み・弱みの選択肢を洗い出すためのツールと捉えて、補助的に使うことをオススメいたします。
変わりたいなら自分を理解しよう
自己分析は大変
→100個を超える質問に答えなければならないこともある
自分の強み・弱みをすぐに解答できない2つの理由
①自分の強み・弱みを考えたことがない
→定期的に考える時間を持とう
②自分の強み・弱みに自信がない
→「今の自分はこう思う」で良い
自己分析は自分の中でスキルとして明確化してから行おう
→「何が出来るかな?」ではなく、既に分析された「スキル」から考えてみよう
→下記の2つが参考になる
①社会人基礎力
②中央大学のコンピテンシー
自分の強みは「他人からお願いされる」かどうか
→逆にそれ以外はすべて弱みと考える
強み・弱みを責任を持って、受け入れた上で、自分がどうするかを考える
→強みは大事にしよう
→弱みは成長して改善するものと、他人に頼る物に分けよう
→身につけるべきスキルに優先順位をつけて取り組もう
自己分析ツールを使おう
→R-CAPやクリフトンストレングスなどを補助的に使うのもあり
自分の強み・弱みをきちんと分析し、受け入れることができれば、自分がすべきアクションは明確になります。
また、漠然としたものでフワフワ考えるのではなく、スキルをきちんと定めましょう。
そうすれば、身につけなければいけないことも明らかになり、他の人にお願いすべきこともわかります。
変わりたい、と願うのであれば、まずは”きちんと”自分のことを理解しないといけないですね。
▼他の観点で自己分析を記載した記事もあります。
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この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。