- 自分の営業やプレゼン、全然伝わらないなぁ
- 話し方に何かコツはないかな?
そんなお悩みありませんか?
伝えたいのに上手く伝わらない辛さ、わかります。
場数や慣れだよと言われて数をこなしても、何も考えずに経験を積んでは成長が見込めません。
この記事では、そんな伝え方で悩んでいる人へ向けて、話し方のコツと3つの型をお伝えします。
この記事を読むことで、迷わずにプレゼンや営業に臨めるでしょう。
営業マンとして長年働き、営業の日本一を決める大会「S1グランプリ」で日本一になった経歴をもつ笹田が記載します。
目次
話しが伝わらない1つの理由「話したいように話さない」
私は大学生の頃、毎週プレゼンをするゼミに所属し、大学3年時からは営業をはじめ、人に対して伝えることになれています。
しかし、それでも伝わらないときは伝わりません。
そういう時は、自分の話したいように話していることが往々にしてあるのです。
そのような人に対して、ベースとなる話し方を身に付けておくことが大切であると宣言します。
「自分が話しやすい」=「相手が聞きやすい・理解しやすい」ではありません。
このことを肝に銘じて、最近は話すようにしています。
営業に起承転結は不向き
営業で話すとき、起承転結を意識して話していませんか?
起承転結はドラマや漫画において非常に効果的です。
起承転結の流れは下記の通りになります。
起:何が起きるのか、状況を理解し
承:物語を発展させて
転:場面や状況が一転し
結:全体を締めくくる
何が起こるのか想像しながら、話を聞いて盛り上がっていくことに、楽しみを覚えられるからよいのです。
また、感情移入もしやすいです。
ビジネスで起承転結が向いていない4つの理由
しかし、ビジネスでは起承転結は使用しない方がよいでしょう。
その理由を説明します。
①楽しむ物ではないから
②ハラハラドキドキさせるものではないから
③想像できない展開は必要ないから
④時間を節約したいから
理由①楽しむ物ではないから
ビジネスは楽しむものではなく、お金を稼ぐものだからです。
楽しさよりも実益にかなった、話をする必要があります。
もちろん、あまりにもつまらない話し方になってしまうと、興味を持ってもらえない可能性はあります。
その点には注意する必要があるでしょう。
理由②ハラハラドキドキさせるものではないから
またビジネスは、ハラハラドキドキと感情移入をするものでもありません。
たとえば、プレゼンで

果たして3年後に増えているか、紙くずになっているかはわかりません!
などとドキドキすることを言われたら、誰もそのビジネスを一緒にやりたいとは思わないでしょう。
理由③想像できない展開は必要ないから
そして、起承転結の「転」には想像できないような展開が求められます。
想像出来ないことは、ビジネスで非常に危険です。
計画や予測を立てて動き、成功に導くのがビジネスです。
想像できない展開では困ってしまいます。
理由④時間を節約したいから
さらに、ビジネスマンには時間がありません。
のん気に背景や場面を聞くよりも、結論が先に知りたいのです。
以上の理由により、起承転結はビジネスの会話としては使用しない方がよいと言えます。
話し方のコツ「場面に応じて3つの型を使い分けろ」
ビジネスマンの会話に向いている話し方は、主に3つです。
この3つを習得し、型に則って話すだけで、相手にとって伝わりやすい会話になります。
ここでは、3つの型をご紹介していきます。
①SDS法
②PREP法
③DESC法
①SDS法(自分の意見をしっかり伝える方法)
S(Summary):要約
D(Details):詳細な説明
S(Summary):要約
ニュース番組などで使われるのが、この話し方です。
全体像を伝え、詳しい話をし、最後にまとめて全体を振り返りながら話す方法です。
この話し方は言い方が変わるにせよ、結局は同じことを3回話すことになります。
しっかりと自分の意見を伝えたいときに役立つ方法です。
S:今回、弊社では新しい採用サービスの立ち上げを行います。
D:具体的には、今までの採用では実現困難だった社員の離職率低減に結びつける採用手法です。
S:今回の新採用サービス、ぜひご検討ください。
②PREP法(相手が理解しやすい伝え方)
P(Point):結論
R(Reason):理由
E(Example):具体例
P(Point):まとめ
PREP法は結論から伝える話し方で、会議や報告などで自分の意見を相手に理解してもらいたい時に有効です。
結論を話し、その理由と具体例を述べていきます。
最後にまとめを述べることで、忘れていた結論を思い出させます。
端的に話をまとめたいときや、上司に「結論から話せ」とよく言われている方にぴったりのものです。
P:本日は先日の社内アンケートの結果を報告いたします。
R:今回の結果では、社員の満足度は全体で80点、前回から10ポイント近くアップしました。
E:具体的には、社内MTGの短縮による残業時間の削減が大きな要因です。
P:今回の結果をもとに、社内の改善をより図ってまいります。社内アンケートの報告は以上です。
③DESC法(相手に精神的負荷を与えづらい伝え方)
D(Describe):描写する
E(Express):意見する
S(Specify):提案する
C(Choose):選択する
※Cは、結果を伝える(Consequences)の解釈もあり。
状況をしっかりとイメージや把握をさせながら、相手に心理的負荷をかけずに自分の意見を伝える方法として活用されるのが、このDESC法です。
元々アサーションという、相手の気分を害さずに自分の思ってる事を伝える手法の中でつくられたと言われています。
内容としては、次の4手順を踏んで話します。
- 客観的な事実を最初に描写する
- 次に、描写した内容に対しての自分の意見を伝える
- そして、課題を解決するためのアイデアなどを提案する
- 最後に、提案を受け入れた場合と受け入れなかった場合の結果を伝える
D:今回、御社の提案に対してですが、他社からもっと安い提案が来ています。
E:今回は予算が限られているため、極力予算は抑えたいと思っています。
S:そこで、御社の提案について、もう少し安くできないですかね?
→相手側の提案
C:安くなった→購入
安くならなかった→交渉継続か交渉不成立
話し方の改善方法
型を知っただけではなかなか身につきません。
ではどうやって自分の血肉としていくのがよいのでしょうか?
実践あるのみ
簡単にいってしまえば、実践あるのみです。
様々な場面で使ってみましょう。
- プレゼン
- 上司への報告
- お客様への営業トーク
- メール報告
などで実際に使える場面は多く、文字で記載しても、良い練習になるはずです。
使ってみることで、「PREP法はこのケースでは伝えやすかった」や、「DESC法はとっさに出てきづらいと実感した」などと様々なフィードバックが得られるでしょう。
自分なりにまとめよう
しかし、いきなり実践投入するのが不安な人もいるかもしれません。
そのような人は、まずは型についての知識を自分なりに整理してみましょう。
「え?このブログ記事に書いてあるのをもう一度読んだら良いのではないか?」と思うかもしれません。
しかし、自分の覚えたい内容について、自分でまとめてみることで、自然に頭に入りやすくなるのです。
たとえば、学校で歴史の授業があって、それぞれの年代毎にイベントがまとめられたプリントを授業でもらいます。
しかし、もらっただけでは、あなたはその内容について何も身についていないのではないでしょうか?
あなたが、あなたなりの観点でそれを整理し、一つの表などにまとめたとき、自然と忘れづらい形で記憶に定着されるのです。
まとめるために何度も目に触れたことで記憶できたのかもしれませんし、あなたの納得いく形でまとめたことが忘れづらさに繋がっているのかもしれません。
どちらにせよ、一度自分の力で今回の型について、あなたなりにまとめてみることをオススメします。
どこでもいつでも誰にでも通用する型はない
話し方のコツ「話したいように話さない」
営業に起承転結は不向き
・ビジネスで起承転結が向いていない4つの理由
・①楽しむ物ではないから
・②ハラハラドキドキさせるものではないから
・③想像できない展開は必要ないから
・④時間を節約したいから
話し方のコツ「場面に応じて3つの型を使い分けろ」
・①SDS法
・②PREP法
・③DESC法
話し方の改善方法
・実践あるのみ
・自分なりにまとめよう
話す型は、人が話を聞きやすいテンプレートになっています。
もちろん、自分の型があっても良いのですが、まずは基本を徹底的に身に付けましょう。
自分で「聞きやすい話ができた!」と思って分析してみると、どれかの型に当てはまっている可能性が高いです。
自己流ほど、危険なものはありません。
だからこそ、まずは基本なのです。
また、今回3つの方法をお伝えしました。
この中で1つに絞ると言うよりも、場面に合わせて使い分けてください。
▼ビジネスでは話が長いと損します。話が長くならない秘訣を知りたい方は、次の記事も読んでください。
話が長いと怒られるあなたを救う話が長い人の特徴8選とマル秘改善3つのコツ | 成果コミット型営業代行の営業ハック
▼何を言っているのかわからない。そうならないための記事を記載しました。
1分で言いたいことを伝える話し方4つのコツ
▼YouTubeでも発信しています。
他にも有益な情報発信を続けておりますので、見てくださいね。
このトークはNG!他の営業マンが使っている言葉と差別化しましょう! #shorts – YouTube
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。