営業をしていて、こんなことはありませんか?
- 営業のやる気がでない
- 連休を目の前にすると、仕事の手を抜いてしまう
新人もベテランも、モチベーションの下がる瞬間が必ずありますよね。
営業はモチベーションに大きく影響される仕事です。
なぜなら、人と話すのが役割のため、自分の気持ちやモチベーションが相手に影響してしまうからです。
モチベーションが下がっている時に、頑張って「元気を出そう」「明るく振舞おう」と思っても続くわけがありません。
そこで、今回は営業マンのモチベーションの上げ方、対策について考えました。
この記事を読めば、あなたに使えるモチベーション術が見つかりますよ!
テレアポで2ヶ月でアポ3件しか取れず、モチベーションの上がらなかった時期も経験している笹田が記載します。
営業マンのモチベーションアップの2つの考え方
私は2つの視点でモチベーションを捉えました。
- 営業モチベーションをあげる施策
- 営業モチベーションを維持する施策
頑張ってモチベーションをあげようとしても、それ以上にモチベーションの低下が起これば、結局プラスマイナス0です。
いたちごっこで、結局モチベーションが上がらないでは意味がありません。
つまり、モチベーションアップを考えるときは、いかにモチベーションをあげるかと合わせて、モチベーションが下がることやその原因を取り払うことも重要になるのです。
営業でモチベーションを上げる16のコツ
営業のモチベーションを高めたり、維持したりする方法を持つことで、営業に気分良く臨める時間を増やせます。
16の方法をご紹介するので、自分に合うコツを見つけてください。
①まず1件成果を出す
②達成しやすい目標にする
③嘘をつかない
④自分が売りたい商材を売る
⑤押し売りをしない
⑥目標を設定する
⑦目的を振り返る
⑧ご褒美を設ける
⑨褒めてもらう
⑩休んでみる
⑪仕事時間を短くする
⑫行動を起こす
⑬転職活動をしてみる
⑭副業を始めてみる
⑮完璧を求めない
⑯仲間を作る
コツ①まず1件成果を出す
まずは最初の一歩から。
成果がでなければ誰だって苦しい
営業をしていて何よりもきついことが、成果が出ないことです。
「成果が出ない=断られ続ける」ことです。
最初は成果が出なくても、もっと頑張ると気合いで乗り切ろうとします。
しかし、成果が全くでない状態が続けば誰だって嫌になります。
また、成果が出ないと仮説の検証もできないので、前にも進めません。
営業において最も大切なことは、利用者の声をしっかりと聞くことです。
そのためにも、まずは1件成約をとることが大事なのです。
売れないときに見直す3点
「まず1件」が売れない場合は、次の3点を検討します。
- 営業のやり方
- サービス自体の見直し
- 料金体系の見直し
営業の手前で、お客様と対話を増やし、自分に何が足りないのか、商材に何が不満や不安があるのかを聞いてみましょう。
▼なかなか売れない新卒営業マンに向けた記事です。
自分の武器を自覚していない人は読んでみて下さい。
コツ②成果を出し続ける
成果を出し続けるために、モチベーションを維持しやすい目標を設定しましょう。
営業は成果を出し続けなければ、モチベーションは下がります。
「成果が出ない=断られ続ける」ことなので、モチベーションを維持するのには限界があります。
もちろん、ベンチャーやスタートアップ相手では、断られる回数や失敗が圧倒的に多いです。
ビジョンやミッションを信じて頑張っている人でも、成果が出なければ続きません。
そこで、成果のハードルを少し下げてみましょう。
たとえば、これまで「1件の受注」を目標にしていれば、まずは「アポイント獲得」にするなど、自分がモチベーションを維持できる目標にするのも1つの方法です。
コツ③嘘をつかない
人を騙して成果を出すことは簡単です。
しかし、こんなことを続けていても、モチベーションは続きません。
罪悪感や虚無感を感じ、結局自分がやっていることの意味がわからなくなってしまいます。
これからの時代の営業に必要なことは信用の積み重ねです。
嘘をついた営業を繰り返し、自分の心をすり減らすのはやめてください。
▼これからの営業マンに必要な「信用」について、大ヒット本から考えました。
具体的に信用とは?気になる人読んで下さい。
『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を読むと、これからの営業マンに必要なものが見えてくる
コツ④自分が売りたい商材を売る
営業は売れないものを売るのが役割ではありません。
必要な人に必要なものを届け、しっかりと成果を出してもらうことが役割です。
自分が納得のいっていない商材は売れませんし、たとえ一時的に売れたとしてもそれは一時のこと。
例えば、自分が儲からないと思っている投資案件を人に勧めるのは心苦しいですよね。
それと同様に、できる限り自分が納得のいく商材を売りましょう。
コツ⑤押し売りをしない
押し売り営業はやめましょう。
押し売りは営業目標の達成のために、お客様を無視した営業です。
売れれば良いという営業は結局誰かを不幸にしています。
そんな営業でモチベーションが長続きするわけがありません。
▼「とにかく売れ!」という言葉が嫌いな人は、この記事を読んで下さい。
もう押し売りはしたくない。押し売りが嫌で退職をした営業マンの話
コツ⑥目標を設定する
モチベーションを上げるために目標を設定しましょう。
目標の内容は具体的でなければいけません。
「いけるところまでいく」は目標ではありません。
どこまでやれば良いのか、どこまでやっても足らない、そんな頑張り方になってしまうからです。
調子の良い時、気分が乗っている時はそれでも良いですが、終わりの見えない努力はモチベーションを長続きさせません。
大切なことは、何をどこまで頑張るかを明確に決めて取り組むことです。
そうすれば、モチベーションに左右されずに成果を出すことにもつながります。
▼目標設定と言えばKPIです。
KPIとは何?という人はぜひご覧ください。
良い目標が設定できるようになりますよ。
無駄打ちしない・疲弊しない・成果につながる正しいKPI設定に必要なこと
コツ⑦目的を振り返る
目的を振り返ることがモチベーションに繋がります。
なぜ頑張るのか、この問いに答えられない営業はやはり辛いものです。
大切なことは、自分が頑張る理由をしっかりと持って、営業に取り組むこと。
頑張る理由を今一度考えて、取り組んでみましょう。
持っていない人は、一度自分自身と向き合って考えてみてください。
▼なんとなくやらないために、あなたに役立つ「目的・目標」の設定方法をお伝えしてます。
【徹底解説】目的・目標・夢・ビジョンの使い分け|正しい目標設定で願いを叶えよう
コツ⑧ご褒美を設ける
営業をやっていると成果を出して当たり前という風潮があります。
誰かがご褒美をくれるわけではありません。
そこで自分なりのご褒美を設けてみてください。
私の知り合いで、旅行に行くことをモチベーションに営業を頑張っている人がいます。
「1件契約をとったら、ご褒美に高級料理を食べる!」のように、具体的に設定するとやる気も上がりやすいでしょう。
人それぞれモチベーションになるものは違います。
自分で頑張る理由を作ってみることが大切です。
コツ⑨褒めてもらう
人に褒めてもらうことは何よりのモチベーションです。
マズローの欲求階層説でも、「承認欲求(尊厳欲求)」があると言われています。
褒めてもらうために、差し支えない範囲で情報発信をすると褒め仲間が見つかるかもしれません。
SNSで自分の言葉がいいねされたり、褒めてくれるコメントがつけば嬉しい物です。
褒めてもらうのは上司や社内の人、と思い込んでいると定期的に褒めてもらうのは難しくなります。
褒めてもらうために褒め仲間を探してみるのも大事です。
コツ⑩休んでみる
健全な精神は健全な肉体に宿ると言われるように、まずは元気な体が資本です。
働きすぎで体が悲鳴をあげている、もしくは気が張りすぎて体の悲鳴にも気づけない人も多くいます。
そこで、意図的に休んでください。
休んでみると意外と新しい気づきや発見があるものです。
実際に私が運営している営業マン向けのサロンでも、1日有給をとって色々と考えてみたら、頭の中が整理できたと言っていました。
▼産業医の目線から休むことの大切さを知ってください。
働き過ぎだなと思う人に読んで欲しい記事です。
産業医の先生に聞いて見た!仕事でうつ病になりやすい人とうつ病対策
▼連休前は仕事にならない。
そんな人に読んで欲しい記事です。
連休前のやる気のなさを払拭する営業マンがすべきたった1つのこと
コツ⑪仕事時間を短くする
休むだけではなく、仕事時間を短くする工夫も必要となります。
長時間労働は集中力もモチベーションも奪っていきます。
短く働く、残業時間を減らす工夫は必要不可欠です。
▼仕事が早い人の特徴を笹田がスゴイ!と感じた上司をベースに考えました。
これを読めばあなたの仕事も早くなります。
仕事が遅い人は止まっている時間が長い?仕事が早い人になるための3つの考えと13のコツ
コツ⑫行動を起こす
行動を起こしましょう。
結局動かなければ、何も変わりません。
これまでと違った状態・状況を得たければ、いつもと違ったアクションを起こす必要があります。
たとえば、今まで飛び込み営業でいつも同じ声かけ文句を使用していたなら、少し別の内容に変えてみるのも、一つの行動です。
何か変えようと思っているけれど、いきなりは怖いと思う場合は、変えるための下準備を行動として起こしましょう。
たとえば新しいセールストークを実践で試すのが不安と思う場合、上司に相談しアドバイスをもらいましょう。
上司のお墨付きがもらえれば、モチベーションが上がります。
コツ⑬転職活動をしてみる
思い切って転職活動をしてみるのもモチベーションアップに繋がります。
会社の風土によって変え難い問題もあるからです。
私が以前いた会社では「嘘をついてでも売れ」という雰囲気がありました。
こういった状況の中で、自分だけ状況を変えようとしても難しいのは事実です。
そのような状況では、自分に嘘をつき続けるよりも、違った環境を求めた方が良いことが多いです。
▼営業マンの見ている転職サイトをまとめました。
環境を変えたい!と思ったら転職サイトを使ってみましょう。
4万件を超える営業職の求人。営業転職で使える転職サイト18選に、利用者の声を聞いてみた
コツ⑭副業を始めてみる
転職せずとも、副業を始めるのもモチベーションアップになります。
会社に依存してしまうと、結局会社の言う通りに仕事をしなければなりません。
会社に依存するとは、生活の糧を会社のみで得ようとする状態です。
会社以外にも稼ぐ術を持ち、どこでもやっていけるという自身が持てれば、もっと自由になれます。
そのような状況下で仕事ができれば、もっと主体的に働くことができるはずです。
社員であれば就業規則で禁止されている場合もあるので、「コツ⑬転職活動をしてみる」と合わせて副業できる会社に転職するのも選択肢として考えて良いでしょう。
コツ⑮完璧を求めない
完璧を求めるのをやめてみましょう。
営業において完璧はありません。
完璧なトーク、完璧なプレゼンを求めることは大事ですが、求めすぎてもプレッシャーになるだけで自分自身が辛くなります。
あなたの営業が良いか悪いかを決めるのは、あなたではなくお客様です。
同じ言葉を伝えても、全く違う意味に捉える人もいます。
なので、完璧を求めるのはやめましょう。
目指すのは完璧ではなく、お客様目線の営業を目指しましょう。
▼お客様目線って何?
そう思った方はご覧ください。
本当の意味でお客様目線で考えることとは何か?具体的な行動と取り組み方まとめ
コツ⑯仲間を作る
営業仲間を作りましょう。
できれば利害関係の少ない人でグループが組めれば理想です。
同じ会社の同僚よりも、言えないことを言えるような仲間がよいです。
- 誰かが頑張っているから自分も頑張れる
- 誰かが苦しんでいるから自分も頑張れる
そんな場面を経験したことはないでしょうか?
インターネットでSNSを駆使すれば、仲間を見つけるのはそう難しくはありません。
もちろん、同僚でも構いません。
苦しいときに相談できて、一緒にモチベーションを維持、高め合える仲間を作りましょう!
月に1度でも、週に1度でも定期的に報告しあえれば、やる気も維持しやすいですよ。
営業モチベーションを決めるのは環境と成果
モチベーションは周りの環境と、実際の成果によって変わってきます。
会社組織に依存しないことも大切
営業のモチベーションは自分自身がどう営業と向き合うかと共に、環境も大きく影響します。
自分がどんなにお客様目線で営業をしたくても、「とにかく売ってこい」「クレームは受注の証拠だから仕方がない」というような風土の会社では、自分の意見は通らないでしょう。
そういった時に、会社に依存した働き方をしていては、会社に意見することも難しいでしょう。
営業のモチベーションを持ち、保つために、自分の考えと重なる考えを持った組織=環境と、それでも会社・組織に依存しない自分が大切なのです。
どうしようもないと思ったときは「コツ⑬転職活動をしてみる」で述べたように環境を変えるのも一つの手です。
納得いく環境か振り返ろう
まずモチベーションに悩んだら、自分が所属する環境はここで良いのか、そこから考えてみてください。
またどんなに良い商材でもやっぱり営業は「成果」が求められる役割であり、かつ成果が明確に出る仕事です。
だからこそ、最後は結果も大事になるのが営業の宿命です。
是非納得のいく商材かつ環境で成果を出して、営業が楽しめる人が1人でも増えたらと強く思っています。
習慣の力も取り入れよう
今回はモチベーションの話をメインでしてきましたが、モチベーション依存の状態も危険です。
なぜなら「やる気が出た時にしか動けない」では成果が安定しないから。
「毎日歯を磨く」「毎日お風呂に入る」という行為はやる気の有無に関係なく、習慣として当たり前でやらないと気持ち悪いという人が多いはずです。
習慣の力により、意志力を消費せずに行動を起こせます。
営業においても習慣化できたら勝ちです。
この辺りの内容は下記の記事にまとめたので是非一緒に見てみてください。
▼やる気を出そうとすると、やる気がなくなってしまいます。
このカラクリが知りたい人は下記記事をご覧ください。
自分に合ったモチベーションアップ方法を見つけよう
営業マンのモチベーションアップの2つの考え方
①モチベーションを上げる
②モチベーションを維持する
営業でモチベーションを上げる16のコツ
①まず1件成果を出す
②達成しやすい目標にする
③嘘をつかない
④自分が売りたい商材を売る
⑤押し売りをしない
⑥目標を設定する
⑦目的を振り返る
⑧ご褒美を設ける
⑨褒めてもらう
⑩休んでみる
⑪仕事時間を短くする
⑫行動を起こす
⑬転職活動をしてみる
⑭副業を始めてみる
⑮完璧を求めない
⑯仲間を作る
営業モチベーションを決めるのは環境と成果
・会社組織に依存しないことも大切
・納得いく環境か振り返ろう
・習慣の力も取り入れよう
モチベーションが何で上がるかは人によって違います。
そのため、今回上げたコツを片っ端から取り組んでいただき、自分にしっくり来る物を探してみましょう。
また、我々は人間であることを忘れてはいけません。
時にはモチベーションが下がることも自覚し、対応しきれないモチベーションの波もあると意識しておきましょう。
この記事であなたの営業生活が元気になることを祈っています。
▼別の観点で7つのモチベーション対策を考えました。
この記事ではまだまだ不安だ!という人はこちらもご覧ください。
この記事の監修者
株式会社営業ハック
代表取締役
笹田 裕嗣
営業代行事業を始め、「売れる営業組織」へと変革するためのあらゆる支援を行っています。
弊社独自のセールスメソッドを用いて、停滞する営業組織の改革から新規営業組織の立ち上げまでトータルでサポートいたします。今までご支援させていただいた企業数は100社を超え、主に中小・零細企業のあらゆる業種で成果を出し続けています。